みなさん、前の記事には、
コメントやメッセージを
ありがとうございました！
保護猫を家族に迎えた方が、
意外といらっしゃって、驚きました。
そして、幸せになった猫さん達が
たくさんいる事がとても嬉しいです！
前の記事の続きです。
栄養状態を診てもらいつつ、
カルテを作ってもらうため、
動物病院に行きました。
診察室に入ると、獣医さんが、
「あれ？この子！先週見た子！？
」
と驚いた様子でした。
なんと、友達が電話をかけまくり、
ようやく診てもらえた病院は、
我が家のかかりつけの病院でした！
カルテに記載の名前も、
友達の名前と一緒でした
この日はスムーズに診察を終え、
空の体重は110グラム！
少しずつですが増えていました。
その後も順調に育ち、
人間と同じくずりばいをし、
あっという間に立ち上がり、
よちよち歩きを始めました。
可愛さが増して来たある日。
朝起きた空は、立ち上がって
私の方に来ようとするのですが、
ふらついてヨロヨロしていたのです。
上手く進めずコテン、と転んでしまい、
ミルクの飲みも悪かったです。
病院が開くと同時に受診しました。
診察台の上でもフラフラして、
横に倒れてしまいます。
獣医さんは、
「右の前足に全く力が入っていませんね。
後ろ足も、右だけ踏ん張れていないので、
右半身が麻痺しています。」
と仰いました。
右麻痺・・・
なんと、母と同じでした。
「瞳孔の大きさにも左右差がありますね。
原因は、脳腫瘍の場合と、
猫伝染性腹膜炎による神経症状、
成長と共に治る良性の麻痺、
いずれかだと思われます。
良性の麻痺であれば、
症状が出たらステロイドを注射し、
頑張って体重を増やす事で、
自然に治癒していきます。」
と言われました。
この日は、水分補給の輸液と、
弱めのステロイドを皮下点滴
してもらい帰宅しました。
脳腫瘍の疑い！？
嘘だ！なんでこの子まで！
猫伝染性腹膜炎？
恐る恐る調べてみました。
すると、
猫伝染性腹膜炎（FIP）は、
命に関わります。成猫であれば、
1～2年頑張れる場合もありますが、
子猫は救命困難との事。
手が震えました。
空を抱っこしたら、涙が溢れました。
でも、泣いてばかりもいられません。
今できるのは体重を増やす事。
そして、
点滴から2時間ほど経った頃、
空は、よろめきながらも
立ち上がりました。
右足に力が入っている！
ミルクを欲しがったので、
飲ませてみると、いつも通りに
飲んでくれました。
大丈夫かも知れない
どうか良性の麻痺でありますように！
祈る気持ちでミルクをあげました。
そろそろ離乳期、という時期でした。
でも、
ふやかした子猫用フードも、
離乳用のペーストも、
全く口にしてくれませんでした。
しかも、点滴から3日ほどすると、
また麻痺が出てしまうのです。
週に2日～3日ペースで通院しました。
全く離乳食を食べてくれない旨、
獣医さんに相談したところ、
「強制給餌しましょう。」
との事でした。
口の横から、高カロリーのフードを
シリンジかスプーンで食べさせる、
という方法でした。
嫌がるのに、無理に食べさせるのは
とても心が痛む時間でした
でも、やるしかない、と・・・
そして、3週間ほど通院し、
点滴を受けながら、
体重を増やしていくと、
徐々に麻痺が出なくなったのです。
体重が400グラムを超えたあたりから、
全く麻痺は起こらなくなり、
元気に走り回るようになりました！
獣医さんから、
「良性の麻痺だったと見て大丈夫ですね。」
との言葉を頂き、
やっと張り詰めた気持ちから
解放されました。
ペーストは嫌いでしたが、
カリカリの猫フードは好きでした。
それからは順調に育ち、
あっという間に大きくなりました。
空は、あまり寝ない子猫でした。
夜中も駆け回る元気さに、
こちらがぐったりするほど
でも、嬉しい気持ちが大きかったです。
空が来てから、怒涛の一年でした。
お香の匂いに、右麻痺。
母が導いてくれたのかも知れません。
色んな力に守られている空。
これからも元気に過ごして欲しいなぁ
ボク、空だよ。
(生後1ヶ月)
生後3ヶ月
俺、空。
(1歳)
