あるきっかけで知り合ったAさんのお話。
高校生の息子さんがいるのですが、
ある日、息子さんが帰宅して開口一番、
「お母さん、ごめんなさい!」
と謝ってきたもんで、驚いたAさんは、
「何?どうした?」
と緊張しながら返事をすると、
大きな部活用のカバンから
おもむろに出したのは、
なんと、猫さん!
とてもきれいな白猫さんです。
「えーーッ可愛い~~!」
思わず笑顔になったAさんに、
息子さんはホッとした様子で、
話し始めた内容が・・・
「実はこの猫、秋の終わりに、
部室の前に急に現れたんだ。
まだ子猫でさ。人なくっこくて、
俺らから離れなかったんだ。
雨に濡れてて腹減ってるみたいだったから、
その辺のタオルで部室に寝床を作って、
急いで餌を買ってきて食べさせた。
それから、先生に見つからないように、
俺らでかくまってこっそり育てたんだ。」
と、言っていたそうです。
みんなでお金を出し合い、
餌や猫砂を買って、トイレは段ボール箱。
冬の間は心配だったけど、
段ボール箱と新聞と毛布で、
温かい寝床を用意したと。
ところが、なかなか大きくならない
心配で、どうしようもなくなって・・・
その日連れて帰る事にしたそうです。
でも、お母さんに叱られると思って、
ドキドキしながら連れ帰ったみたいです。
秋生まれにしては、確かに小柄。
Aさんは、まず動物病院に連れて行きました。
幸い、健康状態は問題無かったけれど、
骨格に対して体重が足りず痩せ気味。
子猫用の高カロリーの餌ではなく、
成猫用の餌を与えていたそうなので、
子猫用の餌を推定1歳まで与えて、
体重を増やすことになったそうです。
元々動物好きなAさんですが、
猫を飼うのは初めて!
うちで飼いたいと言う息子さんの言葉に、
Aさんは二つ返事で即OKしました
最初のうちは、Aさんが近付くと
急いで息子さんに抱っこして、
しがみついて離れなかったけど、
最近ようやく慣れてくれて、
抱っこさせてくれるようになりました!
優しい雰囲気のAさんではなく、
見るからに体育会系で
ガタイの良い息子さんに
甘えてしがみつく猫様
なかなか面白い絵です。
子猫を保護して半年以上育てた、
大きな体の男子高校生たち。
なんて優しい心の持ち主なんだろう・・・
体の大きな男子高校生たちは、
時々Aさんの家にやって来ては、
白猫ちゃんを抱っこして
デレデレになっているそうです
白猫ちゃんは、大男たちの気配を感じると、
喜んでお出迎えするそうですよ
そして、ゴロゴロと喉を鳴らして甘えて、
癒しまくっているそうです。
スポーツの世界では、
少なからず悔しい感情や、
苦しい練習で疲れる事も
あると思うのです。
そんな彼らを癒していた白猫ちゃん。
彼らのメンタルを整えるのに
一役買っていたのかな?
※写真はイメージです
今は、Aさんのお家で、
美味しいご飯食べて、
冬は暖かく夏は涼しいお家で、
のんびり元気に暮らしています。
Aさんは言いました。
猫がこんなに可愛いなんて知らなかった!
お世話してあげてるんじゃなくて、
お世話させて頂いているのよ
喜んで召使いにでも何にでもなりたい。
そう思わせられる存在なのよ~
私もよく分かります!
まさにソレ。ソレなのよ~
私は元々犬好きだったので、
猫ももちろん可愛いけど、
実際どうなんだろう?
と思いながら迎えたミケちゃん。
一緒に暮らしてみて、
こんなに美しく可愛い生き物だったとは!
と思いました。
そこから猫の魅力に憑り付かれ、
保護猫が増えていきました
近所に捨てられていた子猫。
へその緒が付いたまま放置されていた子。
みんな元気に育っています。
ミケちゃんが旅立った悲しみを、
癒してくれているのも猫達です。
あ!ワンコも相変わらず好きです
従姉妹のところに行くたびに、
ワンコをナデナデして、
スリスリして可愛がる私です。