ちょっと悲しい
「にゃんにゃんあるある」
高齢の元ノラ、ミケちゃん。
御年18歳（推定）
ここ3ヶ月位で急に
老化が進んでいます。
動物病院には定期的に
連れて行っていますが、
前回は、治療するほどの
疾患はなさそう、との事でした。
でも・・・
ここ数か月で、
まず、足腰が弱くなりました。
ジャンプはもうできません。
食欲が落ちてきました。
水を飲む量は普通。
認知症のようになり、
声を出したり、
家の中を徘徊します。
徘徊するのが、家の中だけなら
まだいいのですが、
先日、ついに玄関の隙間から
外に出てしまいました。
田舎ではよくある事なのですが、
このあたりでは、
家族の誰かが在宅中は、
玄関の鍵を締めないのが、
割と一般的でして
最近は締めるように心がけてはいますが、
幼少期にそういう環境で
育ってしまったので、
締め忘れる事が多々あります
子供達もです・・・。
そんなある日、ミケちゃんは、
玄関(引き戸)を開けて、
出て行ってしまいました。
気が付いたのは、
おそらく15分くらい経ってから。
家中を探してもおらず、
玄関が細く空いている！
ミケちゃんは完全室内飼い。
一人で外には出ません。
というよりも、ノラ時代に
怖い思いをしたようで、
外に出ようとしないんです。
出るとしても、家族の誰かと一緒に、
庭を歩く位です。
そんなミケちゃんが
自ら出て行ってしまった・・・
必死で探し回りました。
1時間ほど経過した時。
にゃあ
という声がしました。
ふと振り返ると、
ヨタヨタとこちらに
歩いてくるミケちゃんが！
抱き上げて泣きました
ところが！
また別の日の事。
子供達がそれぞれ登校した後、
鍵をかけるのを忘れた私
案の定、また外に出てしまいました。
幸いな事に、まだ午前中。
あちこちのお家のお庭や、
家庭菜園で庭仕事をする、
ご高齢の方々がいらっしゃいます！
いろんな方に声を掛けました。
こんにちは。
すみません、三毛猫、
見かけませんでしたか？
「どんな猫？通ったら知らせるよ、
どこのお家のコ？」
「○○（母の苗字）です！」
と言うと、ほとんどの方は、
「ああ！陽子さんとこの！？了解！」
と、すぐに分かって下さりました。
皆さん親切で心強かったです。
そして、大きな畑で作業されていた、
数組のご夫婦のところへ。
「あ～～！さっき通ったよ。
たぶん、あの猫さんだね。
三毛猫、人懐っこい猫。」
「たぶん、そうです！」
その方向に向かうと、
また別のご夫婦がいらっしゃったので、
同じように訊くと、
「あ！たぶんあの猫ちゃん！
つい今しがた、通ったわよ。
私も一緒に探すね！」
そうおっしゃって、
猫の行ったと思われる方向へ！
すると、道路を渡るミケちゃん発見
（車通りが少なくて良かった）
ミケちゃんを抱き上げると、
今まで聞いて回った方々が、
一緒に探して下さっていました。
なんて良い人達なんだろう
お騒がせしました！
無事見つかりました、
本当にありがとうございます！
と頭を下げると、
皆さん口々に、
「無事で良かったね～」
「心配したよね、良かった良かった！」
笑顔でそう仰ってくださって・・・
この地域に住んで良かった、
そう心から思いました。
そして、
祖母の言葉を思い出しました。
猫は、死期が近付くと、
家を出て死に場所を探す
という事を。
ふと、皆さんに聞いてみると、
「そうねぇ。昔からよく聞くわよね。」
「俺ん家の猫も、死ぬ少し前に
居なくなった事あるよ。
見つけて連れて帰ったけど。」
認知症によるものなのか、
本能によるものなのか。
謎ですが、あるあるみたいですね。
それ以降、鍵は厳重に
かけるようになりました！
（当たり前なんですけどね）
うちには他の猫もいますし。
防犯上も、良くないので
