肺がんの中でも、肺腺癌は
喫煙とは無関係です。
私も家族も、煙草は一切吸いません。
肺がんだなんて、まさに青天の霹靂。
2016年、肺線癌(1A)が判明してから、
手術後、抗癌漢方との出会いを経て、
経過観察を卒業するまでの記録です。
術後2日目
術後の痛みとの付き合い方は、
とても重要だと思います。
私の場合は、処方された痛み止めは、
「ロキソニン」のみでした。
痛みが出るかな~?
というタイミングを自分なりに見つけて、
痛みが酷くなる前に飲んでいました。
痛みといっても、私の場合は、
傷の痛みは軽かったので、
肋骨と横隔膜あたりの痛み
への対処が主でした。
術後は、とにかく咳をして、
痰を排出しなければなりません。
術後しばらくは、咳をする度に、
ズキン・ジワーッと体の内部に
痛みが響いていましたが、
時間の経過と共に軽くなっていきました。
また、お守りのようなものですが、
痛み取りのクスリ絵(○ちゃん先生)と、
痛み取りの小さな気の布(横内先生)で、
より楽に過ごせたように思います。
クスリエ↓
今はきれいなカードやシールになっていますが、
当時は、先生がまだ研究中だったので、
薄めのカードやポストカードでした。
術後2日目の午前中、
チームの中の一人の先生がいらっしゃって、
ドレーンの様子を見て下さいました。
「順調ですね~。ちょっと早めだけど、
もう抜いちゃっても良さそうです。
ちょっと咳をしてみて下さい。」
コンコンと咳をすると、
少量の廃液が容器に流れていきました。
「うんうん!良いですねー。
今、抜いちゃいましょう!
準備しますので、少しお待ちください。」
えっ!今?どこで?
まさか、ここで?
少し待つと、
先生と研修医さんと看護師さんが
ワゴンを押して部屋にいらして、
いろいろ準備された後、
「大して痛みは無いと思うので、
ゆったりしていて下さいね。」
「はい、抜きますよ~」
うわぁ、本当にここで抜くんだ・・・
地味に緊張するのですが
と思ったのも束の間、
スポッ!と、抜けました。
一瞬の出来事でした
本当に、一ミリも痛くなかったです
傷の処置の後、
「はい、終わりましたよ~。
身軽になりましたね。
何か変わった事があったら、
教えて下さいね。
どんどん歩いて頂いて結構です。
今日からシャワーもOKですよ。」
と先生。
やった~~!
これで、完全フリーだ!
早速、シャワーの予約をして、
1階のコンビニに行って雑誌を買い、
院内カフェでソイラテを買い、
病室に戻りました。
病室では、雑誌を読んだり、
呼吸訓練していたけれど、
暇だ
と思っていたら、
看護師さんが、
「お部屋、移動しますね~」
と、いらっしゃいました。
荷物をまとめ、案内されたのは、
元の部屋とは別の部屋でした。
あらま、残念。
と思ったけれど、
新しい部屋も、とても明るくて、
おばあちゃん3人が、
いろいろ話しかけてくれて、
とても楽しかったです。
「しょっちゅう咳が出るので、
ご迷惑をおかけするかも知れませんが・・・。」
と言ったら、
「そーんな事、気にしなくて良いのよ~
みんな同じよ、大丈夫。」
と言って下さりホッとしました。
午後には、Mさんの部屋に遊びに行きました。
「向こうの8・・号室になっちゃったー。」
「そうなの?あらら、残念!
でも、身軽になったね~!」
とMさん。
「ちょっと、見て見てー!
私の娘!可愛いでしょ~~。」
と言って見せてくれたのは、
ミニチュアダックスフントちゃん。
ブラックタンのロングの子でした。
ワンコLOVEな私は、
もちろん食い付きましたよ~。
たくさんの動画を見せてもらい、
可愛いくて可愛くて、
癒されました
「私、入院が長いからさ、
しばらく会えてないんだけどね。
もうすぐ一時帰宅するから、
もう楽しみで楽しみで♪」
と目を細めていました。
その日の夜。
術後初の、シャワーでした。
さぁて。傷はどうなってるかな?
恐る恐る見てみると・・・
保護フィルム越しに見えた傷は、
予想以上に小さくて、
約2センチの傷が1つと、
ドレーンの傷が1つ。
二つの小さな傷があるだけでした。
(病院によって違う場合があります)
医学の進歩ってすごいですね
「一番痛かった事」
に続きます。