肺がんの中でも、肺腺癌は
喫煙とは無関係です。
私も家族も、煙草は一切吸いません。
肺がんだなんて、まさに青天の霹靂。
肺線癌(1A)が判明してから、
手術後、抗癌漢方との出会いを経て、
経過観察を卒業するまでの記録です。
手術当日。
看護師さんが迎えに来て下さり、
歩いて手術室に向かいました。
主人と、私の兄が途中まで
付き添ってくれました。
大きな扉の前で、
「頑張れよ」
と兄。
「いってらっしゃい」
と主人。
私は、
「また後で~」
と手を振り、扉の向こうへ。
もちろん、徒歩です。
看護師さんは、
「余裕ですね~」
と笑顔でした。
扉の向こうには、
さらに通路が続いていました。
少し進むと、オペ用の帽子を渡され、
「はい、被ってください。」
と看護師さん。
へぇ~、自分で被るんだ
と思いながらとりあえず被り、
さらに歩いていくと、
扉が8つありました。
私は6番目のオペ室でした。
中に入ると、すでに大勢のスタッフさん達が、
あれこれ準備しながら待ち構えていました
なんか急に、緊張してきました。
なんせ、手術なんて初めてですから
私、双子を出産していますが、
帝王切開していません。
なんと、双子では超少数派である、
自然分娩だったのです。
(ソフロロジー分娩)
しかも、超安産でして。
分娩台の上から、
「自分で撮っていいですか?」
と頼んで、
自分のデジカメ(持ち込みの許可を得ていた)
で、産まれた瞬間の我が子達の写真を
自分で撮ったツワモノです。
双子出産の陣痛って、
ちゃんと2回来るんですけどね。
お腹が張ってるわ~。
くらいの軽さなんです、私。
すみません、話が逸れました
という訳で、初の手術・・・
もう、先ほどの余裕は何処へやら。
極限の緊張状態でした。
横になって下さいね~
と言われ、台に移動し横たわると、
背中が温かい
そして、柔らかい。
なんて思っていたら、
先日説明して下さった、
若くて綺麗な麻酔科の先生が、
「緊張しますよね。大丈夫ですよ~
ゆっくり眠っていきましょうね。」
と仰った後、
「少しチクッとしますよ~。」
と左腕に注射を。
あれ?
ここからどうすんの?
数とか、数えるのか???
ま、いいか。勝手に数えてみよう
と自問自答し、心の中で、
負けてなるものか。
と、謎の闘志を燃やしつつ、
1・・・2・・・
はい。
そこからの記憶はございません
「○○さ~ん」
おや?誰か呼んでるような。
あ!
続きを数えなきゃ!!!
3!と言いそうになったけれど、
なんだか風景が違うような。
「そろそろ起きましょうかね」
と、可愛らしい看護師さんが、
顔を覗き込んでいました!」
え?終わった?
そうか。そうなのか。
でも、聞いていたほど息苦しくないぞ。
何となく指先のパルスオキシメーターを
見てみたら、99%。
間もなくHCUの先生がいらして、
「大丈夫ですね~。」と一言。
酸素マスクを外されました。
それでも、spo2は下がらず、
99%~98%のままでホッとしました。
その後、主人と兄が来ました。
「大丈夫?お疲れ様。」
と、兄。
後から聞いたところによると、
手術の時間は5時間くらいで、
兄はずっとソワソワして、
3時間を過ぎたころから、
ウロウロと待合室と手術室の
入り口を往復していたそう。
主人はというと、
寝てたらしいです
ま、我が子の出産時も、
「体力が持たない」
とか言って、立ち合いに呼ばれるまで、
ずーっと寝ていた人ですから
今更驚きませーーん。
痛みはというと・・・
傷は全然痛くなかったです。
ただ、あばら骨の間というか、
奥というか、とにかく体の内部が、
地味~~に痛い
肋間神経痛みたいな感じでした。
あと、背中が痛かったです。
横向きに寝たかったけど、
何となく動いてはダメかな~と思い、
仰向けのままでいました。
看護師さんがいらっしゃったタイミングで、
背中が痛いので少しでもいいので、
横を向きたい旨話したら、
「いいですよ~、ちょっとお待ちくださいね」
と、クッションを何個か使い、
横を向かせてくださいました。
でも、その時は楽になるのものの、
またすぐに背中や腰が痛くなりました。
肺がんの手術を経験された方の多くは、
自分で押すタイプ(?)の、
硬膜外に入った痛み止めを使った、
という話を見聞きしていましたが、
私には、そういう気が利いた物は
付いておらず、朝までが長かったです。
とにかく歯磨きがしたくて、
朝6時過ぎに、看護師さんに
我儘を言い、歯磨きしました。
ジャッジアップしてもらったら、
背中が楽~♪
ベッド上での歯磨きですが、
サッパリして気持ち良かったです。
右側を手術しているので、
手に力が入るかな~と思いましたが、
杞憂でした
HCUの看護師さんには、
本当にお世話になりました!