肺がんの中でも、肺腺癌は

喫煙とは無関係です。

私も家族も、煙草は一切吸いません。

肺がんだなんて、まさに青天の霹靂。

肺線癌(1A)が判明してから、

手術後、抗癌漢方との出会いを経て、

経過観察を卒業するまでの記録です。

 

イベントバナー

 

前回、一つ書き忘れた事がありました。

CTの他に、レントゲンも撮りました。

すると、なんと、楕円形の影が、

薄いながらも素人が見てわかるくらい、

しっかり写っていました。

5月上旬にはまだ写らなかったのにショボーン

もう本当に、手術のタイミングが、

ギリギリだったと思います。

 

 

入院の日

 

入院準備はもう慣れたものです。

脳腫瘍の母が入院するたびに

私が準備をしていたから。

 

でも、自分の入院の準備をするなんて、

双子出産の時以来です。

そう考えると思いは複雑でしたショボーン

 

この日は確か、

主人も来てくれたはずですが、

あまり記憶が無い(薄笑)

手続きは全部自分でやったし、

荷物のカートも自分で押したようなニヤニヤ

 

 

大学病院の病棟は数年前に改装され、

とても明るくて綺麗でした!

8階で、窓からの風景もなかなか良い夜の街

 

そしてそして。

市立病院との大きな違いは、

みなさんカーテンを閉めない事びっくり

 

看護師さんに案内されながら、

会釈しながら病室に入ると、

 

病室に入ってすぐのベッドにいた、

私よりも3つ年上のMさんは、

「こんにちは。よろしくね~♪」

と声を掛けてくれました。

 

看護師さんが、

「Mちゃんは明るくて、

ムードメーカーなのよねウインク

と言うと、Mさんは、

「あははッ。ただ入院が長いだけー爆  笑

と笑っていました。

 

私のベッドはなぜか窓際。

窓際から埋まるイメージがあるので、

これは意外でした。

ちなみに、Mさんは廊下側が好き。

トイレや洗面所に行くのが楽だから、

と言っていました。

Mさんのベッドは私の斜め向かいです。

 

隣は、40代前半の女性Tさん。

小学生のお子さんがいます。

 

入院した日は特に予定が無く、

病棟を見て回りました。

シャワーの予約の方法や、

病院食(A・B)の選び方など、

細かないいろいろ。

 

同年代が3人なので、お喋りしたり、

談話室に夜景を見に行ったり、

まるで合宿のようでした。

 

「この歳で癌になるなんて、

思っていなかった・・・」

とこぼしたら、

 

「私もよ~。同じ同じ!術後4日目。

何も無ければもうすぐ退院だよ。」

と、Tさん。

 

「主治医はK先生でしょ~!

あの先生は、かなり優秀。

大丈夫だよ!うん、大丈夫。」

と、Mさん。

続けて、

 

「アタシさ、コレ(呼吸器)無いと、

生きていけない体になっちゃった。

元々酷い喘息持ちでさ。その上、

旦那がヘビースモーカーだから、

気が付いた時にはCOPDになってた。

ま、子供達はもう高校生だし、

全然手がかからないから良いんだけどね。

それに、この病院は居心地良いからね~

私、朝5時には起きてここに来てるよ。

良かったら、一緒に早起きしてみない?」

 

そんな話をしているうちに、消灯の時間に。

初めて会ったとは思えない位、

気を使う事も無い不思議な仲間でした。

 

 

入院2日目

 

普段21時過ぎに寝る事なんて無いので、

朝は5時前には目が覚めてしまいました。

 

談話室に行くと、

もうすでにMさんがいました。

 

「おっはよ~♪ねぇねぇ、

一緒にこれ、やってみる?」

 

「大人の塗り絵」です。

 

「やるやるーー!」

 

少しすると、Tさんもやって来て、

「何何?私も仲間に入れて。」

 

 

朝食までの間、

コーヒー片手にお喋りしながら

塗り絵をする時間は癒しでした。

 

談話室から見える朝日は、

とても綺麗でしたおねがい

 

 

 

入院2日目。

午前中は歯科受診と歯石除去、

午後からはリハビリ室で、

呼吸の練習がありました。

 

トリフローという、息を吸い込んで、

3つのボールを上げる呼吸訓練装置です。

確か、左側のボールが軽かったはず。

 

コレです↓

 

 

「勢いよく吸ってみて下さい」

と言われたのでやってみると、

難なくボールが3つとも上がりました。

 

「上手に出来てますね~」

これはお貸ししますので、

病室でもやってみて下さいね」

との事で、病室に持ち帰りました。

同時に、術後に痰を効果的に出す

やり方を習いました。

 

正座から、頭をベッドに付けて

お尻を高くする、「お祈りポーズ」

で咳をする方法です。

術後は痰を出す事が重要との事でした。

 

 

手術前日

 

そして、手術の前日には、

 

麻酔科の先生の診察があり、

その後、K先生の診察と、

手術の説明がありました。

たくさんの書類にサインしました。

そこで、とある治験への参加の

打診がありました。

 

肺腺癌の手術の際、「利尿ペプチド」

を投与する事で再発率を下げる、

という治験です。

術後のCT検査が頻回になる事や、

どうしても通院の頻度が増す事、

その他、もろもろの事情で、

お断りしました。

 

※複数の大学病院で行われた治験ですが、

数年後にある問題が判明し、

現在は行われていません。

 

手術前夜も、仲間がいてくれたお陰で、

心が不安に支配される事無く、

しっかり眠る事ができました。

 

また、安心材料がもう一つありました。

抗癌漢方との出会いです。

次回、少し触れてみようと思います。

 

にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(完治)へ
にほんブログ村

 

イベントバナー