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クロスカントリースキーの選手は通常、上り坂では平行に保ったスキーを交互に滑らせて上る。斜度がきつい場合はスキーを逆ハの字にし、エッジを効かせて上る。ところがクレボは滑らない。まるで、スキーではなくシューズを履いて雪のない坂道を上るかのように、膝を高く上げ、力強く雪面を踏みしめて前に進むのだ。足下を見ず、クレボの走行姿勢だけ見れば雪の上とは思えない。ガシガシと、走っている姿そのものにしか見えない。 その独特の走法は、考案者である祖父からの秘伝。いわばクレボ家の一子相伝の技のようなものと言われる。もちろん、他の選手も導入を試みているが、そう簡単に真似できないところにクレボの無敵の強さの理由がある。
