乳幼児期において、言語獲得にはもちろんインプットが最重要だと思われます。
でも、小学生以上になってからはどうでしょう?
ここに2冊の本があります。
船津洋氏↓
中内玲子氏↓
船津洋氏の方は、インプット、
中内玲子氏の方は、アウトプット、
が最重要と書かれています。
船津氏の方は、インプット>アウトプットが大事というより、日本の英語教育はインプットが足りていないから、もっとインプットを増やしましょうという意味です。
ただ、
『そして、「日本人の英語ができない理由」を探り続けた結果、1つの結論に到達しました。それは拍子抜けするほど単純なことでした。英語ができる人とできない人の違いは「インプット」に成功しているか否かという、このたった一点に収まってしまったのです。』(はじめに、より)
とある通り、やはりインプット最強論ですね。
一方中内氏は、はっきりと『インプットよりもアウトプットが重要』(第七章)と名言しています。
『言語を習得するには、最初はインプットが必要になりますが、その後話せるようになるためにはインプットの倍以上、アウトプットが必要になります。特に日本の英語教育はインプットを重視する傾向があるので、なおさら「インプット1:アウトプット3」くらいを目安にするのが良いと思います。』(同)
日本の教育はインプットを重視している、との認識らしいです。
これには疑問がありますが、確かに今まではアウトプットの機会がほとんどなかったので、必然的にインプット量の方がアウトプット量より多かった、ということでしょうか?単語を覚えたり、英作文を丸暗記したり、そういう意味でのインプットだと思われます。
そして、そのアウトプット機会を増やすために提言していることは、
小規模で会話を重視した英会話教室に通う
マンツーマンのレッスンを受ける
英語を学ぶのではなく英語で学ぶ
英会話コミュニティーやプレイデート、国内ホームステイ
英語を話すベビーシッターを雇う
とのことです。
私の考えとしては、いくらアウトプット重視といっても、上記のことをするためにはやはりインプットが大事で、その上でのアウトプットかなと思いました。
ま、でも、読み書きよりも「話す」ことを重要視するならばその通りなのかなー。
船津氏は、「読む」推しなので、やはりインプット推しですが、中内氏は「話す」推しなので、アウトプット推しなのかもしれません。