休みの日の些細な楽しみ

晩酌の肴が刺身であること。

長崎は魚が新鮮だと思っている人が多いだろう。しかし、刺身で食べられる鮮度の魚をスーパーで見掛けるのは稀である。やはり魚を専門に扱っている店に行くしかない。そこは某の家から一番近くて片道40分、某お気に入りとなると1時間を要する。平日はとても無理である。よって土曜になると『漸く刺身が食べられる!』気分が上がる。

片道1時間かけてお気に入りの直売所へ行く。そこは漁師が直接持ち込み、生簀で泳がせている。客は生簀を覗き込み、自分で選んで店員が網で掬う形式(若しくは店員が選んで客承認)である。大きい魚はヒラスにハマチ、シマアジ、小さめだとクロやイサキ偶に鯵がある。真鯛は大小どちらもある。

某、親父の影響で鯛を好んで購入している。親父が生きていた頃は2人分でやや大きめサイズだったが、今は1人分なので400~500gサイズになっている。それでも食べきれないが…。店員も某が土曜か日曜どちらかに来ると分かっているので、そのサイズの鯛が上がっていたら、別の場所に移して、他の客に見つからないようにしてくれている。一度、某が来なかったらどうするのか聞いたことがある。その場合、活き〆した後、冷凍販売らしい。

さて、鯛は神経抜き+鱗、肚出しの状態で持ち帰る。それは日曜の分だから。妻が日曜夕方、溜息交じりに格闘開始である。土曜の分はイサキか水烏賊か…その日に揚がった魚で決まる。2日連続で捌くのを妻が嫌がるのでその場で刺身にしてもらう。プロがやるのだから切り方も良い。

若い頃は毎日刺身を食べていた親父を見て『飽きないのだろうか?』思っていたが、今はコレが休日の楽しみになってしまった。

 

 

 

 

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