工事中のダムを見に行くことはあまりない経験ですが、なかなかの迫力があって一見の価値ありだと思いますよ。

私は岐阜県の徳山ダム、群馬県の八ッ場ダムそして岡山県の成羽ダムなども工事中に見に行ったことがあり、男としてはロマンが掻き立てられる場所です。

これらの川は合流して思川となって渡良瀬遊水池付近で渡良瀬川と合流し、さらに下って利根川となる川の源流付近になります。

計画自体は昭和３０年代から進められたものですが、やはり住民の反対運動などによって遅れに遅れ、さらには利水から洪水調整へと目的変更などもあって、実際に着工したのは２０２０年とごく最近です。

すでに日本は水余りであり、新たな水源は必要ないのですが、一旦始めたものは屁理屈をつけてやり遂げようとしているのでしょう。

洪水調整に使うことが最後の拠り所ですが、逆に洪水被害の原因になることも多々。

尚下流にある小山市はお付き合い程度に取水する計画です。

ダムの完成予想図です。美しいですねー。

工事としては、

１．ダム堤体工事、ゲート・取水棟工事

２．導水路工事

３．県道付け替え工事

４．ダム湖内工事

などが行われていますが、来年３月に完成予定とのこと。

現在の堤体の様子です。左端に洪水吐出口があります。

高さ８５ｍのロックフィルダムで表面はコンクリートで遮水処理されています。

またダム湖尻はこんな感じです。

ここで堤体内部に積み上げた岩（ロック）を採取したらしい。（玄武岩、チャート）

あと８か月で完成させるそうですが、構想から５０年も立つと当初の目的から外れてしまい、完成させることが目的化するというのは悲しいですね。

かかった費用は２０００億円とのこと。

せめて何か役に立って欲しいと願ってやみません。

栃木県鹿沼市南摩ダムの完成が近づいている