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私は機が熟すのを待つ派!

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恋に落ちた。すぐ気持ちを伝える?機が熟すのを待つ?
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一目ぼれというものをしたことがない。
”可愛いな”と思うまでは、数多くあるが、
どこかでスイッチが入る瞬間があって、
それを機が熟すというのであれば、そうなのだろう。

だから、アイドルに擬似恋愛感情を抱くととか、
熱狂的なファンになるといった経験もなく、
80年代のアイドル全盛期と、思春期がもろかぶりながら、
聖子ちゃんだの、明菜ちゃんだのには、
まったく興味がなかった。

いっときますが、ノンケです。

ただ、可愛いだけじゃ、恋に堕ちようがない。
いったい、あのスイッチはどこにあるんでしょう。
押された記憶もなければ、きっと、その子だって押した記憶がない。

考えてみると、
ここまで語りたがりの性格で、
わりと露悪的に過去のあれこれを書いていながら、
自分の恋愛体験というものを話したことがない。

その経験がすこぶる少ないということもあるだろう。
ただ、オレは、中学二年から高校三年生まで、
ずーっと片思いだったという、切ない思い出があり、
この話しをしだしたら、きっと朝までだって話せるのだ。

ただ、聞いてる人は面白くないだろうな、と。
話しながら、どうしてもオチを探してしまう。
ものすごく切なくて、美しい思い出なのに…。

片思いだったからこそ、その子の記憶は汚れなく、
ただただ「好きだ!」って思いだけが残ってる。

彼女には、なんど想いを伝えたかわからない。
そして、なんど振られたかわからない。
それでも不思議なことに、まるで僕らは親友のように、
お互いの家を行き来して、悩み事を相談しあった。

「学校つまんないね」
「明日、一緒にさぼっちょおうよ」
「いいね~。じゃあ、学校さぼって、まさひとん家に遊びいくよ」

そんな電話をして、
翌日は、オレの部屋で二人、大好きな音楽を聴いていた。
それでいて、付き合っているわけじゃない。
彼女の彼氏が、オレの親友だったこともあるし、
二人の仲を取り持ったのはオレだった。

彼女は、オレの気持ちを十二分に知っていて、
「ごめんね」といってくれた。
それだけでも嬉しかった。

長らく、結婚してからも彼女への思いは消えていなかった。
離婚したからこそ、吐ける正直な心境だね。

そんな思いが、”すぱっ”と消えた瞬間があって、
というのは、彼女の家族にあったんだ。

旦那さんと彼女、子供が三人いて、
お母さんも一緒でね。

彼女のお母さんからは信頼されていたし、
仲もよかったから、「まさひとくん、久しぶりね~」などと、
彼女との再会も嬉しかったが、お母さんに会えたのも懐かしく。

実は、このとき、その彼女の元彼氏もいたのだが、
(これは、足利で行われたオレの講演会の楽屋での出来事)
そいつは隅っこで、あほみたいに、鼻くそをほじくりながら、
モジモジしているだけ、

君だよ!君。
読んでるんだろう、このブログを。
S、お前だ!!(笑)

そして講演会が終わり、この同級生のSと飯を食いにいって、
そのとき、Sがぽつりといった一言。
「まさひとと○○は、付き合ってた以上の関係だよ」

オレは、彼女の母とも兄とも仲がよくて、
遊びにいっても、なんら引け目もなかった。
それこそ堂々と遊びにいけたし、
彼女も、オレの家では夜遊びもOKだった。

オレは、Sにたいして恨みがあって、
「お前は、付き合ったよな!」というひがみだ。

でも、あの一言を聞いたとき、
ずっと片思いでよかったんじゃねえかと。
だからこそ、なんら生臭いことがなく、
喧嘩のひとつもなかった。
ただ、オレは一生懸命、彼女に優しくだけしてあげられたし、
いつだって、彼女はオレの前で輝いていた。
最高に優しくて、可愛くて、素直な少女だった。
ほんとに、側にいるだけでよかった。
オレの側で笑い転げる彼女が好きだった。

もし、付き合っていたら、
こんな関係にはなれなかったんじゃないかと。

(ああ、片思いでよかったんだ。へたすりゃ、Sがしたクソ恋愛より、オレの片思いのが素晴らしいや)

そう思ったら、憑き物が落ちるように、彼女への思いが消えた。
これが、離婚の年にあった出来事だから、
7年ほど前のことか。

それ以来、思っているのは、
もう二度と恋には堕ちないということ。

とはいいつつ、恋のスイッチがどこにあるかわからないから、
予期せぬ誰かが、押してしまうこともあるだろう。

では、最後に一曲いきましょう。

Burt Bacharach/Elvis Costello

「I'll Never Fall in Love Again」