クリエイティブ・ディレクターは 社会潮流をつかんで ファッションの方向性を示す | お客さまとファンが集まるビジネスデザインのヒント

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ビジネス&マーケティングのケーススタディをお届けします。

世の中の動きを知るって、どんな仕事でも大切ですね。

 

こんな本を読みました。とっても良かったです。

『モード後の世界』です。

 

日本を代表する大手ファッションセレクト企業のユナイテッドアローズ(以下UA)の

クリエイティブ・ディレクター兼バイヤーの栗野宏文さんが仕事ぶりや考え方をつづっています。

 

栗野さんの著書『モード後の世界』

 

クリエイティブ・ディレクターとは、全社的なファッションテーマ、ブランド、商品、販売、マーケティングなどの

方向性をまとめる役割で、それを基に各事業部が実務に落とし込んで行きます。

彼は1989年に9人の仲間とUAを立ち上げた創業者の一人。長年 小売業の最前線で仕事してきました。

最も重視するのは、世の中の動き、社会潮流をつかんで、
ファッションの方向性を決めたり、次代の価値観やものの見方を提示すること。

いま社会で起きていること、それに対して生活者はどのようなマインドで暮らし、

なにを重視しているかを探る。

栗野さんは輝かしい実績を持っています。


・英国王立ロイヤルカレッジ・オブ・アート名誉フェロー授与
・ベルギー王立アントワープ・アカデミーのファッション学部 卒業審査員を9年間務める
・ルイヴィトン・プライズのデザイナーコンテスト審査員を長年務める
・コムデギャルソン・オム・ドウのリローンチをディレクション
・マルタン・マルジェラ本人を、日本で最初に本格的に紹介した

・UAの単独店「ディストリクト」の商品バイイング

彼は「僕はいつでも、どこでも、お店の販売員です」という自覚を持ち続け、本店では毎年 お正月に店に立って接客・販売しています。

いつも謙虚さを忘れないで、今という社会状況をしっかり見つめ、次の時代のあり方をさぐり、お客さまに良い商品・サービス・体験を提供する。

わたしもこのような姿勢を生涯にわたって大切にして行きたい。


(栗野さんの著書より引用し再編集しました)

 

次回につづく