激動の2020年が終わりましたね。年末年始にかけて結婚生活に大きな変化が起きたカップルもいました。


アリソンとフランクは結婚5年目の30代カップル。アリソンは画家、フランクは映像作家というクリエイティブな2人です。カップルカウンセリングを始めた理由は、普段は仲が良くラブラブなのに、一旦ケンカになると手がつけられないほど逆上してしまうことでした。 


大抵のカップルにはくり返されるケンカのパターンがあります。彼らの場合は、大抵何かのきっかけでフランクが切れて怒り出し、繊細なアリソンはキツい言葉に傷つき殻に閉じこもってしまうというパターンが何度も繰り返されるのです。


フランクはネグレクトや両親の不仲という複雑な過去がトラウマになっていて、それが彼の度重なる怒りの発作の原因になっていました。アリソンはフランクの理不尽な怒りに度々傷付けられてきましたが、激しく罵倒されるたびに恐怖で凍りついてしまい、強く立ち向かうことができませんでした。そしてケンカの後にいつも優しく彼をなだめ許して、次のケンカまでは仲の良い時間を過ごします。2人はいわゆる共依存の関係に陥っていたのです。


年の瀬が迫った頃、私はアリソンから先日家を出て実家に帰っているとの連絡を受けました。いつものケンカがエスカレートして、しばらく離れて考える時間が欲しかったと言いました。その翌日のセッションは2人が別々の場所からビデオ参加しました。


フランクは目に見えて怒りを表しており、もう同じケンカを繰り返すのはうんざりだと声を荒げました。自分の妻さえも自分を理解してくれない、と被害者意識が強くなっていました。アリソンは何かを考えるようにフランクの文句を聞いていました。私は、この一時別居は2人にとって冷静になって考える良いチャンスだと思うので、自分自身に何が一番大事かにフォーカスする事を勧めました。



その次のセッションではアリソンが家に戻ってきていました。2人の雰囲気は前回と全く違って落ち着いていました。アリソンはフランクに長期の別居を提案し、彼もそれに合意したのです。激しいケンカをしても深く愛し合っている2人にとってそれは辛い選択でした。でもこのまま同じ事を続けたらダメになる事を彼らは察していたのです。



アリソンは年明けに家を出て別の場所で絵の制作に打ち込む事にしました。フランクは家に残りアルコール依存症の治療を始めるとともに、コロナのために滞っていた彼の本職に復帰すべく活動を始める事にしました。



数ヶ月の別居後に2人の気持ちがどう変化しているかは未知数です。この数ヶ月、自分の心の傷を癒やし健康を取り戻す事に全力を注ぎ、その時また一緒に生きて行きたいと思えるかもしれないし、気持ちが変わって別の道を歩んで行く事になるかもしれない。それは大きな賭けですが、この痛みを乗り越えた後には1人の人間としての大きな成長があるはずです。



私は2人の勇気ある決断を祝福し、今の自分自身を尊び信じる気持ちがあればこの先何があっても大丈夫だと伝えました。彼らへの旅立ちのプレゼントに、カップルで行うチャクラ瞑想のリンクを送りました。数ヶ月後に一回り成長した2人と再開するのが今から楽しみです。