リクルート社のじゃらんが仕掛けた戦略があります。
「雪マジ19!」というもので、19才はスキー場リフト代がタダになります。
この大胆な戦略のおかげで、今まで閑古鳥が鳴いていたスキー場に若者が戻り、19才の約1割がスキー場を訪れたそうです。
「タダのお客さんに来てもらっても損するばかりだ!」最初はどこのスキー場もそう思って相手にしなかったのが、リクルートのじゃらん担当者の熱意に負け導入すると、19才を中心にした若者が一気に増えました。
19才は、SNSでこのキャンペーンを一気に拡散、アッと言う間に全国に波及しました。
リフト代はタダでも、スキー場に来ればレンタルでスキー板、靴、スキーウェアは有料で借りてくれますし、食事だってしてくれる。
やれば楽しいスキーは、19才を夢中にさせ宿泊者も増加させます。
この世代にまずスキーの楽しさを知ってもらい、将来の顧客へと育てていく。
スキーの魅力を知った19才は、次の年も、その次の年もスキー場に訪れる。
ファンを毎年確実に増やしていくための「19才のリフト代タダ」というのは素晴らしいアイディアです。
19才が大挙してスキー場に行くようになると、反対していたスキー場も次々とこれに賛同し、現時点では170カ所以上のスキー場で「19才のリフト代タダ」を採用したそうです。
逆に19才タダをやっていないスキー場は、流行遅れというか、感性がないというか、時代錯誤というか、まあいい評価は受けないでしょうね。
全国のスキー場の皆さん、時代に乗り遅れてはいけません。
お客さんが何もしないでスキー場に来てくれる状況ではなくなった今、「損して得取れ!」のフリーミアムは、色々なところに応用できそうです。
じゃらんのこの戦略の成功は、「隠れたニーズを掘り起こせたこと」「行政、ゲレンデ、宿泊施設、三者を巻き込めたこと」「テレビ会議で全国の営業に想いが浸透させたこと」が挙げられます。
全国のスキー場への説得は素晴らしい、はじめ相手にされなくてもあきらめず頑張った結果が報われたと思います。
この戦略のすごいところは、皆が得をしていることです。
スキー場もスキー人口が増えて嬉しい、19才もリフトただで嬉しい、じゃらんも旅行者が増えて嬉しい、じゃらんは、懐がいたまず、お金を使わず、儲けるというのもすごいですね。
この戦略、見倣いたいですね。