[rice結成8周年記念LIVE~Raising/Inviting/Crunching/Everything~]
field view need you.
未来で待ち受けている景色。
開演時間から20分押しで会場が暗転していつものSEが流れる。SEにあわせて両脇のスクリーンにアートワークが映し出された。去年の11月1日のライブから使われているSE、間にエフェクトのかかった歌声が入ってるんだけど歌詞が分からないまま聞いていたんだけど、スクリーンに英文が映し出されてそこでようやく納得した。
You raise me up
Inviting
Crunching
Everything
今日のライブタイトルがそこには隠れていた。11月1日からすでに今日に向かう口火が切られていたのか。そう思うとこれまでの日々が急に愛しく厚いもののように感じられてステージに張られた幕の向こう側を早く見たい気分になった。
すぐに幕は開き、目の前に広がった景色にただ「ワァ…」と感嘆の声を上げるしかなかった。10人編成。壇上になっているステージ後方のシモテにはコーラスが2人(愛歌&ちあき)、カミテにはバイオリンが2人(もっちー&きえちゃん)、中央には壇の上下に2台のドラムセット、壇の下にはシモテにベース(ふーみん)とキーボード(ぶんちゃん)、カミテにチェロ(@ちゃん)とギター(てるし)。見た目だけでなく音もものすごい厚みであることは始まってすぐに分かって、結成8周年記念のライブにこんな景色を用意してくれたことに感激していました。
ロックバンド特有のグルーヴ、ロックバンドに本来はないハーモニー、アンサンブル。やっぱりこのバンドは凄いと胸を張れます。
3曲目の『辻』と13曲目の『Crunch』、対照的な雰囲気を持つ2曲だけどそれこそがriceの振り幅の大きさで。過去に1度も演奏されたことがなかった『ラブレイン Type:6』、あのアルバムの中で3本の指に入るほど好きな曲だから、やっとこの日が来たかという嬉しさも、誇らしさの中で満ちていました。
「field view need you」という歌詞のある『Crunch』がいちばん心に残っています。1月のツアーで聴いたものとは放射するエネルギーの量が比べものにならないくらいものすごいことになってた。アレンジがほんの少し変わったからだけじゃない、何か、ものすごい気力。もともと広い会場が似合うからと楽しみにしていた『樹々』や『はるか』とはまた別の色があって、O-EASTでこの曲を聴けたのはとても良かったです。
実は、ライブ4日ほど前からある予感がつきまとって離れなかったんです。
“もしかすると、わたしがriceのライブを観るのはこれが最後かもしれない”。このライブで何かが終結する感がずっと離れなくて、ちゃんと自分の目で見届けなくちゃという気持ちと共に、ライブが終わってからもriceに向き合おうとする自分がいるのかどうか全く予測がつかなくなっていました。ライブ直前に考えてみても、自分がどんな角度でriceと向き合ってるのかも分からなくなってた。どうしてこうなったのかも。考えようとしても思考がそこでプツッと途絶えてしまう、奇妙な感覚でした。ゴールと同時にスタートであると何事にも思うけど、今回だけは本当に何も分からない。素晴らしいステージが観れるという期待と、同じだけの恐怖が胸にありました。
いつもより規模が大きな会場だから今までriceのライブへ行ったことがない人にも足を運んでもらおうとASUKAさんと知恵を出し合って、今回はたくさん頑張らせてもらいました。結果、思った以上に会場がお客さんで埋まっていて、わたしたちの力だけでは当然ないにしろ、わたしたちの力がなければ来てくれなかった人たちがいたことを分かっていたから、やり方に賛否両論あったけどやってよかったと開演前に会場を見渡して感慨深いものがありました。協力してくれた方、参加してくれた方には本当にどうもありがとうございました。
ライブ後、友だち達の笑顔を見ながら少し涙が出そうでした。ライブを観ても予感が離れなかったから。ずっと聴きたかった『ラブレイン Type:6』をやっと生で聴けたのも、あぁ終わってしまうという感を際立たせてた。
執着しているわけではないんです。音楽やバンドというものはその時その時の美しい記憶を作るためのもので、首輪に鎖をつなぐような限定的で閉鎖的なものになっては絶対にいけないと思っています。そういうつもりではないんだけど、急に“終わってしまう”と自分の中で見えてしまって悲しくなってからっぽになってしまって、この8年間が走馬灯のように過ぎりました。だけど立ち止まっていてはいけなくて、どこにでも行ける自由がやっぱりあった。
本当はもっと前にriceを離れていたかもしれなかったんです。4年半前の前回のO-EASTワンマンに行ってません。ちょうどriceのライブを観るのに疲れていた時期でした。だけど友だちが何も言わずライブレポを熱心に送り続けてくれて、いつの間にかわたしは帰ってきてました。今思えば友だちがそうしてくれていなければ今のわたしはなかったと思います。
そして現在。去年の夏にASUKAさんと出逢ってrice友だちが一気に増えてわたしの周りが急ににぎやかになりました。“終わってしまう”ことに対しての恐怖感はこの友だち達と一緒にいれなくなることとつながっているみたいです。riceが嫌いになったわけでもないのに自分の中で終わってしまうと感じた理由は分からないけど、考えに考えた果て、終わらせたくない・終わらせてはならないと思うわたしがいました。
riceを8年続けてきた有紀くんとひろくんも、もしかすると自分の気持ちだけではなく周りの人の引力でここまでやってきたところもあるのかもしれないなと感じました。だけどそれは悪いことではなくて、自然に導かれてみんなが笑顔でいられる方向へ歩んできたんだという気がしています。
約束はできないけど、きっとこれからも着かず離れずで遠くへ行ってしまうことはないでしょう。大好きなみんなとリルゴマキアートの木の下で環を作れるように、その環がもっと大きなものになるように。そうやってわたしはこれからも守っていきたいと思うんです。だからriceの2人はその木をもっと太く大きく、何百年も立ち続けられる立派なものにしてください。
to you
矛と盾
辻
孤高の記録
アンゲルディエ 月の彩
Heart is always...
樹々
紡ぎ歌
はるか
露の土
Hello
-朗読-
Brave Story
Crunch
アンゲルディエ 雪の彩
Fake Star
Sing you
ラブレイン Type:6
Still
Re:Bye
Air
ソクラテス
STAY

[Krasick Collection 2009 ~ケラコレ 春の新作~]
Kra2年2ヶ月ぶり2度目の渋公ワンマン。
あの日は初のホールワンマンでステージ上の緊張がこちらまで伝わってくる雰囲気で、渋公をいっぱいにすることだけに一生懸命だった覚えがあります。
この2年2ヶ月でKraがやってきたことを繋げて、だけどターニングポイントと呼ぶような硬さはなく、FCライブではない通常のワンマンは8月以来だったから、新しいアルバムを引っさげて2009年のスタートを切るには最高の3時間でした。
新しいアルバムからは『絆-キズナ-』以外の全曲を演ってて、その全曲は今日が初披露だったからどうやってのろうかという戸惑いも見えました。2階から観てると、一部がコブシをあげたり手扇子すると一瞬にして会場全体に伝わっていく一体感が見てて気持ち良かったです。
リズムやメロディの流れる様が楽しくて、今日がホールで良かった!と思いながらわたしはここぞとばかりにものすごい踊った『ドリームキャッチャー』。会場が揺れてなかったからあんまり盛り上がってないように見えたんだけど。それも含めて、これからどんどん回を重ねていってそれぞれの曲がどんな風に化けていくのかがめちゃくちゃ楽しみです。
『鬼戯ノ唄』で、ぴんと張り詰めた静かな空気の中を激しく音楽がうねりを上げていて、何かに取り憑かれるように動けずただただ情景を頭に焼きつけてました。
今回は初めてサポートギターが加わって、立ち位置が結良さんの後ろだったから、そのアクションの大きくイケメンのあゆむさんに負けじと結良さんが珍しくめっちゃ動いてた。『鬼戯ノ唄』でただ重く滞るだけの音楽にとどまらなかったのは、Aメロで激しく右手でベースのボディを叩くように演奏する姿がシモテにあったから、ステージの後ろに鬼の顔を映し出したスクリーンと一緒に際立ったからなんだと思います。
『花に唄を』のBメロでベースラインが音源と少し変わっていてメロディをなめらかに揺れるから、やっぱり心を掴まれるのでした。
アンコールの『ショータイム』で延々と煽りをループして温度もグングン上がって「ウォィ!!!!!」とか煽る景夕くんの隣りで、2階のカミテ(お友達がいたんでしょう)に向かって悠長に手を振る結良さん…爆笑してしもたわ!!いま手振るところじゃないから!!1回手を振るだけじゃダメだったらしく、ちょっとカミテに歩み寄って連続でもう1回振ってた(笑)わたしも2階のカミテだったからもろに見てしまって気になって気になって!
前回の渋公では、アンコールの最後の最後にステージで4人が手を繋いでジャンプした後に客出しSEの『例え』が流れてメンバーははけていったんだけど、ファンは帰らずライブが続いてるように跳んで跳ねて歌ってフリして1曲が終わって拍手して終演した、温かい景色は当時のライブDVDにもちゃんと収められてます。
今回も最後の最後にメンバーとサポートの5人で手を繋いで、お客さんもみんな手を繋いでジャンプして、その瞬間に『例え』が流れ始めました。もちろんみんなメンバーがいなくなっても跳んで跳ねて歌ってフリして、そしたら1階の後ろから4人が!通路を通ってまたステージに上がって、SEは消えたんだけどみんな一生懸命歌って、「せっかくだからもう1曲!」ってまるで音楽が途切れなかったみたいに演奏が始まって、最高のエンディングでした。
MC集↓
・この間健康診断があって身長を計ったらしい。
公表されてる身長はのってぃが181cm、景夕くんが156cmだけど、いつかの診断ではのってぃが計ったら看護師さんに「183cmですね」と言われてヤッター!伸びた!と喜んでる横で「155.5cmですね」と言われて肩をがっくり落とす景夕くんがいたそうな。
今回は景夕くん「ぴったし150cmになってました!」→悲鳴が響く会場→「あ、間違えた。155cmだ」
靖乃「あービックリした。1ヶ月に5mmずつ縮んだかと思った」
・景夕くんに話をふられた結良さん「ヘッ!」
景夕「春日のマネはもういいから!」
最初は「ヘッ!」っていう声が高すぎてピヨッて聞こえたんですよね…まさか春日だったとは(笑)お笑いネタはふだん滅多にないのにかなり意外。
MCで景夕くんが珍しく言葉をど忘れすることが多くてテンポ良いトークとは言えないような。その代わり、結良さんが饒舌でした。
『Beast tune』と『ヱン』の間のMCが1番濃くて熱かったなぁ。おもしろすぎて何回も手叩いて爆笑してました。
・イケメンサポートギターのあゆむさんに黄色い歓声多し。
それに対して結良さんが「僕が見てないと思ったら大間違いだし!さっき“あゆむー!”って言った人たちの中に“結良ー!”って言ってくれた人、顔覚えたからね」という発言にどよめく会場。(=怖っ or キモっ)
景夕「初めて観た人は知らないだろうけどこの人はこういう気持ち悪い人なんですよ~」
結良「僕、みんなが思ってるよりしつこいよ」
景夕「この人は人の形をした粘着質ですから」
靖乃「東急ハンズ行ったら、ガムテープ、両面テープ、結良って並んでるからね」
・結良さんが最近『28歳からのリアル』という本を読んだらしい。
28歳の平均年収や貯金額がそこには書いてあって、“あなたはこのままで本当に良いんですか?30歳になってからでは遅いですよ”って読者に問いかけてくるそうな。そこでこのままじゃほんとにダメだと思って現状を見直したらしい。
結良「絶対5年後とかに派遣村にいるんだって僕!」
景夕「ちょっと待て、お前がいるってことは俺ら(他のメンバー3人)もいるから!」
結良「転職を考えるなら今のうちですよ」
景夕「社長!ここに辞めようとしてる人がいます!」
(会場一同ブーイング)
景夕くんに読むように薦めてたけど「本当に辞めるって言いそう」ということで景夕くんは断ってた。
今度は舞ちょに「あなたは本当にそれで良いんですか?」と指差す結良さん。
舞「そう言われるとね、人生迷ってばっかりだね」
(ちょっと結良さん、リーダーだけは惑わせないでください!笑)
ここで景夕くんが話の方向を少し変えて、結良さんに「もしバンドやってなかったら何やってる?いま興味のある職業は何?」という質問をして、返ってきた答えが「出会い系業者!」。
アメブロをやってるとそういう業者からプチメがたくさん届くんだそう。そのうちの1件に返信したらしい。
1通送って3分後に沸々と怒りが湧いてきて、フザケンナコノヤローというようなメッセージを送りまくり、最後にはアメンバー申請したそうな。結果、音沙汰なし。
今日のためのライブリハーサルを全体で入る前に、『アトモス』を練習してる期間にヒマな時があって1度にそういうメールを100通送ったこともあったんだとか。手法は、送信ボタンとブラウザの戻るボタンを交互に押す。この発言に凍りつく会場。
靖乃「結良は弁護士になったらいいんちゃう?相手を地の果てまで追い詰めそう」
そんなのってぃの発言に凍りつく会場の温度が少し温かくなりました(笑)
・13日後の景夕くんの誕生日に今年もFCライブをやることを発表。誕生日プレゼントの案は、
結良「2月26日にまつわることを図書館で調べてコピーしてファイルにして渡すか、うちの物販をあげる」
どっちもイヤがった景夕くんに対し、選択肢が“うちの物販にメンバーのサインを入れて渡す”“Kagrra,の物販”“PS COMPANY全員のサインが入ったもの”“景夕以外のPS COMPANY全員のサインが入ったものをあげて、最後に自分でサインを入れて完成させる(最後にダルマの黒目を書くような何か)”まで広がったけど、結局は決まらず。
舞ちょが景夕くんに「何がほしいの?言えよ。言わないと分からないじゃん」と言ってて…どよめく会場(=かっこいいー or 私も言われたーい!)
のってぃが提案したのは身長が5cm高くなるシークレットブーツ。
靖乃「やっぱり景夕はこれがほしいと思って☆」
景夕「そうそう、身長☆(ブーツを履く仕草)…ってオイ!」
→セットリスト
アトモス
花に歌を
少年と空
Pied Piper
モノクローム
ドリームキャッチャー
MH
ランブルフィッシュ
鬼戯ノ唄
judge
Beast tune
ヱン
artman
LOST NUMBER
恋情フィソロフィー
明日屋
Marry
雨音はショパンの調べ
この世界とびだして
無拓と無択と
Cab.D
ショータイム
例え
カッコイイよ!rice、カッコイイ!!
1分1秒を音楽で素敵に彩ってくれる、時間の芸術と呼びましょうか。
時計の針が回っていくのを余すところなく音楽という絵の具を使って色づけていく。
アコースティックの昨日に続いて6人のいつものバンドの今日も「え?」ということが多々あって(『Hello』へ続くMCでめちゃくちゃ良い話の最中に突然マイクのエコーが入ったり、ふーみんの投げたピックが最前列まで届かなかったり、アンコールで今から歌うというのに有紀くんが飴を口に入れたまま出てきたり、てるしが笑いすぎたり、ラジバンダリ)、大阪よりも演奏や歌に繊細さがなく荒い部分がたくさんあったけど、アクシデントもひっくるめて引っ張っていけ!これがロックだライブだ!と骨太さを見せられた気がします。
有紀くんがどんどん煽ってて、会場にいる全員の腕をつかんで引っ張っていくみたいだった。すごい。
ライブの最初、昨日は「楽しんでいってね~ん」とふわふわした感じだったのに今日は「楽しんでいけよ!」だもの。
ジャンプ!両手あげて!歌って!声!声!声!
『Crunch』のイントロで「コブシあげてジャンプ!」って言われたからわたしも「わー!」ってなって、もう何も考えずに楽しい方向にしか身体が向いてなかった。
大阪ではあんなに頭で考えてからじゃないと動けなかったのに、同じ音楽でこんなにも違うものかと感激に近い気持ちになったことに気づいたのは、ライブが終わってからでした。
それぐらい、2時間半ずっと夢中でした。
なんか、楽しすぎてほんとによく覚えてないんだけど、終始笑って魅せられてました。
『Air』ではボーカル&ベース、ドラム、チェロの3人だけになる型が破れて、誰もステージからはけようとしなかったからそのままの流れで全員残るという新しい形まで生まれてた。
手持ち無沙汰になった3人のうち、ふーみんとてるしが両手でリズムをとってて目が離せませんでした(笑)
ふーみんは片手ずつでひろくんの左手と右足のリズムを、てるしもひろくんの両手のリズムをとってた。
やっぱりミュージシャンってすごいですね。
「このボーカルほんとに好きでいていいのかなって心の中で迷わないで!信じ続けて!」って言われても、ひろくんも首に巻いてたバンダナ、有紀くんは登場の時から結び目が前に来てたような、何を巻いてるんだろうって思ったような(笑)
『慶び』やらなかったら名古屋に来た意味ないよね!などと言ってて、アンコールで4人以外に登場して来ないかかなりヒヤヒヤしましたが(笑)
演る側も観る側も深呼吸をひとつ。
呼吸たったひとつも丁寧になる『慶び』は、音楽に対して真摯に向き合う彼らを見ることの出来る1曲なんだと思います。
だから有紀くんの「みんなにとって自慢できて誇れるバンドでありますように」という願いは、大丈夫です。
お友だちがriceのことをよく知らないのに今日初めてライブに来てくれて、ライブ後は「ヤバイ!はまりそう!」って満面の笑みだったのが嬉しかったなぁ!
どんどん友達の輪が広がってて、riceのライブ会場ではたくさん友だちに逢えるのも嬉しいです。
前回のツアーの名古屋公演を思い出しました。もう時効かなと思うからもうここにも書いてしまうけど、あの時のことはまだはっきりと覚えてます。
前回のツアーは全体を通してのセットリストを、本編最後の2曲は『Heart is always...』から『to you』へ流れていくと決めてたんだと思う。
初日の横浜も2日目の大阪もそういう曲順で、事件が起こった名古屋は3日目。
ラスト2曲というところで有紀くんがめちゃくちゃ良いMCをして、「聴いて下さい。to you」って言ったの。
ぶんちゃんはセットリストどおりのHeart is always...(キーボード始まり)を始められなくてひろくんの方を見て困惑、有紀くんはタイトルを言ったのにto you(ドラム始まり)が始まらなくて振り返ってひろくんを見る。声までは聞こえなかったから唇を読んだだけだけどひろくんが有紀くんに「to you??」と確認して、無言のうなづきだけで他のサポート4人に知らせて、ひろくんのカウントでto youが始まったのでした。
その場面、無音状態だったけど「あ~、有紀まちがえちゃった」とクスクス笑う声も若干はありました(笑)
その次である今日も。
大阪で観てたから楽しみにしてた曲のひとつでもある『くちびる』が『腐灰真話』に続くのを待ってたんです。
それが、腐灰真話のあとのMCで有紀くんが「次はバラードを聴いてもらいたいなと思います」と言って。
わたしも「え、くちびる演らないの?」って思いながらもなんとなく目をやっていたゆったり楽譜をめくろうとするてるしが、有紀くんがそう言った瞬間に楽譜をめくろうとしたまま「?!」を頭から飛び出させて急に静止して、すごい速さで有紀くんとひろくんとぶんちゃんに目を向けてキョロキョロしだしたんですよね。
それを見て「あぁ間違えた」と確信して、前回の名古屋を思い出したわけでした。
キョロキョロし出したてるしは誰かに助けを求めたそうだったけど、ひろくんとぶんちゃんは何食わぬ顔で自身の楽器を見つめてて、有紀くんが「次はバラードを聴いてもらいたいなと思います」の言葉に続いて『凛』にまつわる話を大方終わった頃に2人がアイコンタクトをとって無言でうなづき合って、てるしもアイコンタクトとうなづきをもらってやっと安心した様子のてるしでした。
もちろん、次の曲は凛。
気になったからライブが終わってから有紀くんの足もとに貼ってあったセットリストを見に行ってしまいましたよ(笑)ちゃんと腐灰真話とくちびるが並んで書いてあった。
もうひとつ大きなところというと、ダブルアンコールだけ通常のバンドスタイルの『STAY』が終わってメンバーが「どうもありがとー!」って叫んで帰っていって、客出しSEが大音量で流れてたのにブツッと消えてしまって。
トリプルアンコールを盛大に呼んだら出てきてくれた。
本当のアクシデントで曲も決めずに出てきてダブルアンコールと同じ勢いで楽器だけ構えて、「何やる?ギターで始まる曲、てるしに任せるよ!」と有紀くんがふって始まったのが『雪の彩』!
ワーイ!って盛り上がって楽しかった!
ノリで出てきててるしに曲を決めさせておいて、間奏で有紀くん「俺、この曲ベース弾いたことねー!!!」は迷言だと思います。さらにテンション上がった(笑)
なぜか、今まで触れてこなかった、衣装でもある物販の15000円のジャージについて最初のMCで話してました。
「どう?このジャージ、作ったの。オーダーメードで一着ずつ縫製してるからちょっと高いけど。普段も着れるように作ったんだけどriceのマークが入るとriceのグッズになっちゃうんだよね。みんなでお揃いにしようよ。ちょっと高いけど」
「ちょっと高いけどみんな買ってね」って3回くらい言ってた気がする…必死に理由を述べられてちょっと面白かったりしました(笑)
もっとたくさんの人たちと共有したいと思う音楽です。
アコースティックでMCの間はあんまり静かすぎて「みんな僕のこと見えてますか?僕のこといないものとして進行してる気がしてならないです」と有紀くんが不安を感じるほどのまったり具合だったけど、静と動の線引きがくっきりとされているかのように、MC中と演奏中には空気の震え方が違った。
太鼓に水を張って叩くと水が弾ける、楽曲の鳴っている時。
弾けていた水が地に落ち着く、MCの間。
それぐらいのはっきりした差があった気がします。目には見えないけど、弾けていたのは水じゃなくてきっと音符なんでしょう。
アクシデントがなければライブの最後に『くちびる』が聴ける機会もあんまりないのかもしれないと思うと、everyday going the sunバージョンの『Re:Bye』からの珍しい流れもかなり嬉しいアクシデントでした。
くちびるで楽しくて楽しくてたまらず歌ってたらぶんちゃんもてるしも口ずさんでて嬉しかった。
フルバンドだと通常は6人のところが4人のアコースティックでもすごく豪華な感じがします。
何ら変わらない音楽と景色だけど、こんなに贅沢だと思えるのはどうしてなんだろう。
頭をからっぽにしてリズムとメロディを体にとり込む贅沢。
『Square』で周りとは違ったリズムで体が揺れてた自分に気づきました。
わたしが反応してたのはひろくんの左手の音だったみたい。タタッ、ン、タンッ、という変則的なリズム。
基本がタン、タン、タン、タン、のところを2つ目のタンにタタッを、4つ目のタンにタンッを入れるリズム、なんて表現すればいいんだろうなぁ。
とにかくそれがものすごく心地よくて、ひろくんが密かに発する信号をキャッチした気分でニヤリとしてしまったりもして。
よく見たら、すぐ近くにいたAこさんが唯一同じリズムで揺れてたのにはやっぱり同じものを感じずにはいられませんでした。
このツアー、大阪と名古屋だけは2daysで1日目だけがアコースティックだったけど、テンポや音楽におびるツヤや影が変わると詩に込められた物事の気づきも変わってくるんだと思わされました。
具体的ではあるもののある種ではとても抽象的な『Rain』を、初めてのライブから触れている曲ではあるけど、改めてどういう内容を伝えようとしてるんだろうと考えてました。曲に入る前、言葉少なに有紀くんが「この気持ち届くといいなぁと思いながら歌ってたりもします」とだけ言ったから、どういうことなんだろうとずっと曲の間考えてました。
「今よりも寒い季節に急にどしゃ降りに降られて、傘を持ってなかった自分はずぶ濡れになってしまった。雨はすぐに止んで何事もなかったかのように青い空が広がったんだけど、ずぶ濡れになったのがむなしくて。だけど周りを見渡すと、虫や植物も何事もなかったかのように生活を始めていた。それを見ると、たかが洋服が濡れたぐらいでしょぼくれた自分が小さく思えたのを覚えてる。そういう、今しかない衝動も歌にできるはずと思った時に出てきた歌詞。」
というふうに曲の後に説明してたけど、それでもやっぱり解らないなぁ。聴くたびに感じる風景や気温や雨の激しさや風の匂いは変わるけど、決して風景画を眺めるだけの楽曲ではないはずで、真意を本当に汲み取れる日が来るのかなと、作った本人じゃないと計り知れないのはどの曲に対してもそうなのに、今日始めて深く知ろうと踏み込んでみてもいいんじゃないかと少し感じました。
本編最後の『Brave Story』へ繋がるMCの時、どこかで泣いてらっしゃる人がいて。会場全体に聞こえるくらいすすり泣くのが聞こえてたんだけど。もちろん理由は解らないからライブに関係ないことで泣いてらしたのかもしれない。
でも、「心がへし折れそうになってしまった時に励ましてくれたのはみんなでした。崩れそうになってしまった時とかいろんな時に勇気づけてくれるのはあなた達、仲間です。すごくそこに勇ましさや強さを感じる。みんながいつもくれるエネルギーを何かの形で、こんなに僕は元気になったよ、ってメッセージを伝えられないかと思って作った曲。勇敢なあなたへ贈ります」と有紀くんが話して応えるかのように歌っていて、今まで聴いたBrave Storyの中でいちばん力強くてまっすぐ飛んできました。
2日目は昨日と同じキーボードぶんちゃん、ギターてるし(めがねなし)に加えて、チェロ@ちゃんとベースふーみんで通常のバンド編成。
新曲から始めるのかと思ったほど、『Brave Story』の始まりのアレンジが変わってて小さな驚きからスタート。
芯にこもった熱が表に出て速度が増した4曲目の『矛と盾』から『Fake Star』までのブロックの勢いが凄すぎた。
あんなにまっすぐに突き抜けていて明るくて爽やかなFake Starは初めてでした。
今日は壁際にいたから立つ角度を少しずらせばステージもフロアも見渡せるようになって、何度も会場を客観視してました。そこで思ったのが、どうすればもっとカッコ良いライブになるのかな、ということ。演る側も観る側ももっとカッコ良くなれるはず。そう思ってると、なんとなく『Crunch』で腕を挙げたくなって、だけどどこで挙げるのがカッコ良いのかなって考える自分がいて、でも頭で考えてから動くのは違うんじゃないかな、本当に動かせる音楽というものは考えるより先に勝手に動くものなんじゃないかな、と考えていて。
その直後に間奏だったか、有紀くんが「ジャンプ!」って煽ったのが良くてジャンプだけしてた。なるほど、ジャンプ。
常に体が前のめりするような空間になっていて、Crunchから数曲後のFake Starではもう考えるより先に動いてた。何十回も聴いてきた曲なのに初めてだった。アウトロでこぶしをあげるなんて。なんか分からないんだけどめちゃくちゃ楽しかったんですよね。なんか分からないけど凄い!って思って。高ぶっていって曲の終わりには有紀くんも「アァァー!」って何度も叫んでた。
イントロとかでもこぶしあげたかったんだけど、周りがやってないからおかしいかなって思ったんだけど、そう思うこと自体おかしいのかも。まだまだこれから壊していけそうな気がする。
壊していくと言っても作り上げるための破壊。
その後の『Hello』と『Sunny Side Up』の流れが説得力を持って素晴らしかったです。
アンコールがかかって登場したのは有紀・ひろ・ぶんちゃん・@ちゃんの4人だけ。この4人で演奏するのはあの曲しかない。
忘れてたんだけど、4人だけが出てきたのを見て思い出したんです。「『慶び』演るなら今度のツアー全箇所行きます」って12月1日のブログ に書いたことを。
思い違いかもしれないから混乱する頭を必死に静めようとしながらMCを聞いてると、大阪で演るのは久しぶり、ひろが2つか3つ目に作詞した古くからあるバラード、と直前までタイトルは言わずに話すのに、どんどん紐解かれていく。まさか演ると思わないじゃない。滅多に演らない特別な曲で、過去のツアーで演ったことも2回あったかなというぐらいで、東京のワンマンでも滅多に聴けない。
アンコール1曲目はその『慶び』でした。
ビックリしたのと嬉しかったのとでわたし的にはあんまり余裕がなかったけど。有紀くんに骨が折れるぐらい抱きしめられた気分。
この音楽を手離しちゃいけない使命を感じて、わたしも音楽に生かされ、riceに生かされてるなぁと慶びを聴きながら漠然と感じました。
やめようと思ったことややめたことを、riceがいるから続けよう・また始めようと決心したことがいくつかあります。このブログもそのうちの1つ。
淳さんもriceをきっかけにまた音楽をやろうと決心がついたと10日のライブで話していて、riceは本当に偉大なバンドなんだなぁと他人事として捉えていたのに、わたしにとっても同じみたい。
今日観てて思ったんだけど、有紀くんが笑うとみんな笑うのよね。ステージ上のメンバーだって、観てる側だって、有紀くんが笑い掛けたら笑顔になるの。みんなを笑顔にさせる、素晴らしい人だなぁって思ったんです。
そんな人の音楽に生かされてるんだから、愛情をかけてて絶対に損はないのかもしれないなと思えました。