堀田義樹&大澤拓也@高津BAGUS | mignonette-blog

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2004~2009年のライブレポート集。
rice、Kra、TAKUI(中島卓偉)が中心です。

メールで当選した20人限定のライブ。
会場は、細い路地の奥にある隠れ家のような麻料理のお店。
『となりのトトロ』が外国の作品だったらメイの家はこんな感じだったのかもと思わせるような佇まい。
中に入ったらレゲエ音楽とお香の香りが漂ってた。

席数は12。L字型のカウンター席と、窓際と入口の横にテーブル席。
カウンターに黒板のメニューが置いてあって
美味しそうな名前がズラッと並んでたんだけど食べずに帰ってしまったから
いつかまた食べに行きたいなぁと思います。絶対美味しいぞ。

始まる前からゆったりまったりした雰囲気で
義樹さんや拓也さんやお手伝いの方(?)が外のオープン席で飲んだりしてワイワイやってて
私も外にいたんだけど、入り口の上に屋根みたいに覆ってた草が
しっとりした風で揺れてて、足もとにあった蚊取り線香の匂いと一緒に流れてきて気持ちよかったなぁ。
夏祭りみたい、って思わず言ってた。

しっとりした風は雨の前ぶれで、ライブが始まってすぐに降ってきた。

テーブル席をのけて、窓際にイスを置いてそこに座ってギター1本で弾き語り。


まず大澤拓也さん。
初めて観ました。
どんな方なのか全く知らなかったんだけど、
ギターが面白いなぁと思って夢中で手元を見てた。
愉快な音がするというか、予測しないところで予測しない音がする。
2曲目だったか、ピロロ~ン♪と鳴るのがクセになった。
歌声は360度から発してる感じがした。
初めのほうに「じっとりやっていきますよー」と言ってて
歌声が本当にじっとりというか、湿度が高くて
外の雨と一緒に響いているような感じ。
そういう歌声だからスガシカオの『愛について』を歌い出した時は
「似合いすぎてる!」とニヤけてしまった(笑)

ゆるい雰囲気で、「きのう誰誰に逢ったよーとか話してもいいですから」
「歌っててもBGMみたいな感じで。呑みたかったら注文してください」
とか言ってもできるわけないんだけど
最後のほうで曲の途中に「ウーロンハイください」はビックリした。
濃い目のウーロンハイをください~♪
って、それまでのリズムそのままで歌い出して、
そんなことするから「どこまで歌ったっけ」って分からなくなってた(笑)

だけど、それもなんかいいなぁと思える雰囲気で。

1時間ずつの予定が大幅にオーバーして、次に義樹さん。

準備の間、入り口のドアが開いて外の空気が入ってきた時は気持ちよかったぁ。
クーラーも効いてるような気がしなくて、マスターがカウンターから
クーラーのリモコンをライブ中にピッピッしてたけどどんどん湿度は上がって
義樹さんのパーマがどんどん広がってました。

それでも、それがまた心も体も潤う。


義樹さんのライブを観るのは去年の2月以来で、
ソニックスの曲を歌うのを観るのはラストライブ以来。

聴きながら、改めてソニックスを好きになった自分の感性を信じたいなと思った。
当時は歌詞を理解できなくて、思い起こせばどういう感覚で聴いてたんだろうと
不思議になるところもあるけど、その時間も経て
今もこうして目の前で歌ってくれているのは本当に幸せなことだとしみじみ感じました。

いちばん、その自分の成長というか変化というか、
解かる年齢になったのかなぁと感じたのが『果実』。

楽曲って、生まれたその一瞬限りの生んだ人だけのものじゃなくて
生まれてから現在に至る時間、
受け手の感情や感覚、
曲がまた送り手にかえってきた時の送り手の感情や感覚、
というのがあるものなんじゃないかと『果実』を聴きながら思いました。

…意味わかりますか?

15歳だった当時の感覚ではこの曲をわかるはずがないと、22歳の今は思う。
これがまた時間や経験を私が重ねると聴こえ方が絶対変わるんですよね。

義樹さんの歌もそう。
生歌で余計なものを通さずよく聞こえたのもよかったのかなぁ、
深みが増して大人の歌声だなぁと思った。
その頃から充分に大人ですけど。


映画『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』のカバーをしていた。
もし義樹さんの歌声を聴いたことのない方が読んでる中でいたら
なんとかして聴いて、そして想像してください!
と叫びたいくらい、歌声に合っててほんとにほんとに感動しました。
こんな歌詞だったんだぁと改めて感激したし、
これも、きっと今の私だからこその感覚で
これをきっかけに、とっても大切な曲になりました。


MCで義樹さんも言ってた。
昔の曲を歌っちゃいけない気がしてたけど
今の自分がまた今の気持ちでしっかり歌えばいいんだ。
いつまで経っても歌える曲を昔もちゃんと考えて作ってたんだったって。

それなら、というのも変だけど、受け手も何年経っても聴いていたいから
これからもずっと歌っていてほしいなぁと思います。
歌って、聴かせてほしいです。


外は雨。
お店の中に20人ちょっとしかいなくても人口密度が高くて
お店の前を通りすぎる人たちはビックリした顔で見てた。
窓から覗き込んで耳をくっつけるオジサン3人組。
夜も深くなってくると外は街灯だけになって、店内の灯りが漏れてた。


義樹さんの歌声に、ギターに、笑い声に、笑顔に触れて
まるごと大切にされてる気分になって、とても幸せな時間でした。


これだけ書いてもまだ書き足りない、けど書けば書くほど伝えられない気がしてしまうなぁ。
とにかく、とにかく、充たされた時間でした。
ありがとう です。