(出典:Business Insider Japan)
ロボアドバイザーとはアルゴリズムを整理・分析するコンピューターがユーザーの考え方に応じて自動的に資産運用をおこなうサービス。このロボアドバイザーの注目度は、資産運用をしていない人、資産運用を既におこなっている人ともに関心が非常に高い。
ロボアドバイザーは、ウェブ上でその人の年齢、金融資産、投資経験、リスク許容度などの質問に答えるだけで、各社独自のロジックに基づき、その人に最適な資産投資ポートフォリオ(構成)を提案してくれる。
投資対象は、各社により違いがあるが、主に投資信託や国内外のETFとなっている。投資信託やETFならば、個別銘柄への投資とは異なり市場全体に投資できることから分散投資効果を見込め、安定した運用に繋がる。
(出典:oneinvest)
①簡単に投資できる(手間がかからない)
投資をしようと思えば、どんな金融商品にいくらの資金を投じれば良いか考えることから始まる。投資開始後も状況(利益や損失)を絶えずチェックするなど、手間や時間も取られる。また利益を上げるには勉強も必要となる。ロボアドバイザーはそんな投資にかかる手間や時間を解決してくれる。
②手数料など運用コストが安い
人を介したラップ口座の場合、通常、運用資産対して年間2〜3%の手数料がかかる。さらに購入している投資信託の場合、信託報酬も負担するため、支払う手数料は意外と高い。これに対してロボアドバイザーの場合には手数料は安く、運用資産対して概ね手数料は1%以下。
③少額から投資できる
業者により最低投資資金などを設けている場合もあるが、毎月1万円から積立投資などが可能である。また、ロボアドバイザーが提案するのは、信託報酬が高いアクティブファンド等はなく、インデックスファンドやETFなど手数料の低い金融商品を提供している。
④自動で資産配分を見直してくれる
最初に株、債券のポートフォリオを組んでも、時間の経過と価格の変動とともに、市況に応じて当初の比率に調整(リバランス)する必要がある。これを自分で調整するのは経験がないとなかなか大変だが、ロボアドバイザーは、これも定期的に自動で行なってくれる。
ロボアドバイザーは、大きく分けると投資一任型と投資助言型に分けられる。
・投資一任型
その人に合ったポートフォリオ(資産配分)の提案のみならず、購入後の資産配分の見直しも自動で行なってくれるのがこの型のサービス。これまで富裕層向けとして提供されているラップ口座というプロに任せた資産運用サービスを、もっと手軽に誰でも利用できるようにしたのが、この投資一任型のロボアドバイザーなのです。
(主なもの)
THEO 8 Now! クロエ WealthNavi WealthNavi for SBI証券
MSV LIFE(マネラップ) ダイワファンドラップ オンライン 楽ラップ FOLIO
・投資アドバイス(助言)型
その人の資産や目的に応じたポートフォリオ(資産配分)提案をしてくれるが、購入および購入後の運用はすべて自分で行うのがこの型のサービス。主に銀行等の大手金融機関提供している。
(主なもの)
(主なサービスの詳細は下記サイトで)
・資産運用を考える方へ。17のロボアドバイザーサービス紹介(finte)
・自分に合ったファンドを教えてくれるロボアドバイザーを比較!各社の特徴をチェック(やさし
投資初心者から上級者まで、簡単な質問に答えるだけで最適なグローバル分散投資が実行できるロボアドバイザーは、自動積立もできるのでコツコツと資産を積み上げていける。そのため、日本人と投資の距離がより近づきそうである。
手間をかけずに、誰でも安定した資産形成が可能になるロボアドバイザーを活用することで、日本人はもっと豊かになれる可能性が高まる。このサービスが金融インフラといえる存在にまで高まれば、将来への不安が蔓延する今の世の中を変える可能性がある。
①各社によるサービス内容の違いを把握
各社とも無料で使えるロボアドバイザーを提供しているが、提供されるサービスは各社で内容が違いがある。自分の投資方針に合うものもあれば、合わないものもある。いくつかのロボアドバイザーを試しに利用してみて判断するのが良いと言える。
②サービスの結果(提案内容)を『うのみ』にしないこと
X社のロボアドバイザーとY社のロボアドバイザーでは、提案された資産配分が似ていても、すすめられる商品は各社異なる。提案された投資信託の目論見書により『運用方針』や『運用にかかる費用』を確認した上で、投資を『する』『しない』の判断をすることが重要。●ロボアドバイザーで気をつけるべきこと
③海外ETFなどの投資には為替変動リスクあり
投資対象が海外ETFなどの場合、米ドル建てでの投資となる。そのため、投資対象の損益の他に、実際には米ドル円の変動リスクが存在する。円安にならば資産も増えるが、円高の場合には資産全体が減少する。
④長期運用の場合の想定
ロボアドバイザーの運用は10年、20年という長期運用を想定しているが、1年間で10、20円変動する為替レートがこの先、10年後、20年後どう変動するか分からない。少なくとも、為替変動に対して円換算資産がどれくらい変動するのかは想定しておく必要がある。
⑤資金を引き出しに時間がかかる
ロボアドバイザーでは運用資金は全額、対象金融商品の購入に当てられる。資金を引き出したい時には購入資産を売却する必要がある。そのため、引き出したい金額に応じて売却した場合、その代金が自分の指定口座に振込まれるまで通常数日かかる。投資する資金は、すぐに使う予定のない資金や毎月の定期積立で利用するのが良い。
①投資初心者は自動積立でコツコツ投資がおすすめ
たとえ生活に影響のない資金があったとしても、いきなりまとまったお金を投資することはさける方が安全。価格は常に変動するので、毎月一定金額を積立投資していけば、目先の値下がりなどあまり気にせず、10年後、20年後の資産形成を目指す運用ができる。
②アンケート項目(質問項目)は少ない方が何かと便利
個人の目的や考え方によって異なるかもしれないが、分散投資する対象資産は業者によりある程度決まっている。リスク許容度に応じて資産を配分するだけと考え、最初からガチガチのプランを組むよりも手軽にポートフォリオを組めて、簡単にやり直せるほうが良い。
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・資産運用を考える方へ。17のロボアドバイザーサービス紹介(finte)
・自分に合ったファンドを教えてくれるロボアドバイザーを比較!各社の特徴をチェック(やさしい投信の始め方)
・ロボアドバイザーの普及で日本の資産運用はどう変わる?(MONEY PLUS)
・今注目のロボアドバイザーを徹底分析。賢い使い方とは!?(ETF Gate Way)
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