今回とりあげるキーワード・言葉は「eスポーツ」

 

                       (出典:kic factory)

●eスポーツとは?

 

eスポーツ(e-Sports)とは、エレクトロニック・スポーツ(Electronic sports)の略称。

広い意味では、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際に使う名称。

 

●スポーツの方向性と捉え方

 

「スポーツ」には、次の2つの方向性があると言われる。

 

① レクレーションスポーツひとつは『レクリエーション・スポーツ』と言われ、仲間つくりや家族のふれあいをすすめ、技術の習得に重きをおかず、生涯を通して楽しんでプレイするもの。

 

② チャンピオンシップ・スポーツもうひとつは、『チャンピオンシップ・スポーツ』と言われ、技術の習得や、体と心の鍛錬を行い、戦略を考え抜き、技術力の向上を目指し、タイトルを競うもの。

 

スポーツというと、日本では「運動・体育」と一般に捉えられるが、スポーツ(英:sport)の意味には、もともとは「気晴らしをする・楽しむ・遊ぶ」という意味がある。そのため、チェスやビリヤードも欧米では「スポーツ」として認められ、競技団体はIOC(国際オリンピック委員会)の加盟団体や承認団体になっている。

 

●海外でのeスポーツ認識

 

eスポーツは海外ではスポーツとして認識されており、2007年からOCA(アジアオリンピック評議会)が主催する「アジアインドアゲームズ」でeスポーツを正式種目として採用している。

 

●eスポーツの現在

 

○世界では

 

現在、世界のeスポーツ競技人口は、現在では5000万人以上はいると言われている。世界各地でPC関連メーカーをはじめとした様々な企業がスポンサーとして、高額な賞金が出る世界的規模の大会も開催されている。そのため、アマチュアから高額年収のプロゲーマーのいるプロチームやプロリーグも多数存在し、青少年を中心に大ブームとなっている。

 

○日本では

残念ながら、そうした世界の動きとは裏腹に、日本では残念ながら「ゲーム=スポーツ」という文化が育ってこなかったため、ゲームソフトメーカー主導の個別タイトルによるゲーム大会は行われていたものの、eスポーツ的な大会は小規模開催に留まり、世界からは まだまだ“eスポーツ後進国”と言われる状態にある。

 

こうした状況を打破すべく、最近では、「日本eスポーツ協会」も設立され、海外のeスポーツ協会との連携したり、いくつかの大学では学内eスポーツ選手権が開催されるなど、eスポーツを取り巻く動きに注目が集まりつつある。

 

●eスポーツの主なジャンルと種目

 

○主なジャンルは、日本eスポーツ学会によると次の3つがある。

 

①サッカー、カーレースのようなスポーツゲーム 

②リアルタイム戦略シミュレーションゲーム

③一人称視点による戦争ゲーム

 

○種目としては、日本eスポーツ協会によると、つぎの8種目がある。

 

①FPS部門(シューティングゲーム)

②MOBA部門(マルチオンライン)

③RTS部門(戦略ゲーム)

④格闘ゲーム部門

⑤スポーツ部門

⑥モバイル部門

⑦パズル部門

⑧オンラインカード部門

 

●eスポーツの大会・イベント情報

 

・「e-Sports X(イースポーツクロス)」

会期9月21日~24日、会場:幕張メッセで、一般公開日の9月23日(土)から24日(日)にかけて、ホール11の特設ステージで実施される。(詳細はこちら→4Gamer.net記事

 

・日本eスポーツリーグ

コンピューターゲームやテレビゲームで行われる対戦型ゲーム競技「eスポーツ」の全国リーグ。第2シーズンである2017 Summerが、 2017年6月4日からスタートしている。2017年サマーシーズンは、5都市、6チームによる総当たり戦で、お互いの技術を競う。

 

                        (出典:アスキー)

 

●日本でのeスポーツ発展の課題

 

e-Sports業界が発展するには、「見ること」(観戦すること)が何よりも大切と言える。特にそのゲームを知らない人(やっていない人)が観戦することがとても重要である。例えば、野球やサッカーの場合には、日本ではどちらも熱心なファンがたくさんいて、テレビや競技場で試合を観戦している。彼らの多くは野球やサッカーをやった経験がないが、貴重な時間を使って見ている。

 

例えばe-Sportsの大会の動画を数万人見たとすると、「数万人見た」という実績が得られる。これにより、大会運営者やゲーム運営会社は「数万人見る大会」として、スポンサーなどにアピールし、次回大会の資金源獲得の可能性が生まれる。今の状況は、プロゲーマーもどんどん生放送や動画配信をして、ファンを増やす努力をすることが求められている。

 

●参考サイト

 

「eスポーツとは?」(日本eスポーツ学会)

社団法人 日本eスポーツ協会

日本eスポーツリーグ

日本のe-Sports業界に足りないものとは

 

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