こんばんは。待ち時間は案外苦ではない麦野です(ま、限度はありますが)。
このブログも待ち時間に書きました。笑

ささ、早速感想記事にまいりますね。

文乃ゆきさんの「ひだまりが聴こえる―春夏秋冬―」第二巻

プランタン出版発行、フランス書院発売です。
リンク先はAmazonです~。


※以下、ネタバレ含みます。




読めましたよ~!読みましたよ~最新刊!
ひだまりが聴こえるシリーズ、とにかく好きすぎて、購入してからしばらく表紙を眺めるだけ、という謎の時間をね、設けてしまうのですよ…(笑)

いや、だって表紙からして尊すぎて先に進めない!!!!


ですが、春夏秋冬編の第二巻、波乱が巻き起こる巻でもありました。
両親の離婚によって離れて暮らすようになって以来、疎遠になっていた太一の父親からの突然の連絡。そこから、今までそこまではっきり描かれてこなかった、太一の過去。
おそらく「佐川太一」という人間を形成する理由のひとつでもあろう過去が描かれます。


太一が、太一であるゆえんについて、ずっと考えてたんですよ。
まっすぐで、まっすぐすぎるほどで、他者の脆いところをすくいあげて、まるで絆創膏を貼るかのように言葉をかける。
言ってほしくもあり、言ってもらえなかった言葉を、なんてことのないように。当たり前のように。

それって、なかなか難しいじゃないですか。けれど太一にとっては、それが当たり前なんですよね。(見習いたい、他者との向き合いかた…)
そして、垣間見えていた過去から、太一は傷を知っているからこそ、他の人の傷にも寄り添えるのだろうな。とは思ってはいたんです。

ただ、過去を、傷を通して見た太一は、あまりにもアンバランスすぎました。
作中で航平が言うように、他人のことには敏感なのに、自分のことには鈍感なのはそうしないと太一自身の心を守れなかったから。
そんななか、父親が現れたことで。
揺らいだ姿、幼い頃の悲しみ、寂しさが消えずに残っているであろう様子を見たことで。
なのに、笑って見せる様子を見てしまったことで。
彼の、太一の消えない傷を、まざまざと感じた、というか…。

今までシリーズを通して読んできて、
航平が、
マヤちゃんが、
リュウくんが。太一と出会えて、救われて、よかったなあ…と思ってきたのですが、今回は太一に航平がいてよかったなあ、と思いました。
(そして、今まで彼が紡いできた繋がりも感じた)

これ以上太一が傷つかないことを願う航平。そういう風に想ってくれる存在がいてよかったな、と。
…で、マジでこれ以上太一(や周囲の人たち)が傷つくようなことにならないといい。と麦野は心の底から思っております。。



そして、波乱はこれだけじゃないんですよね。
太一の職場に新しく入ってきた後輩くんの存在や、
航平の就活。就職先。
うーむ、人生は山あり谷あり、波乱のない人生などない、とは思うけれど(それをしっかり描く文乃ゆき先生の漫画が好き…)、はらはらはしてしまいますよ!ね!!


どうか、太一と航平が笑い合っている瞬間が、少しでも長く!
あわよくばちょっとイチャイチャしているところも見たい!(鼻息荒く)
ちょっとずつ、ちょっとずつ、彼らの恋も前進してますから…じれじれすぎて、初々しすぎて見ていて照れるペースではありますが、ゆっくりでいい!ここまで来たらもう、とことんゆっくり、ふたりのペースでいってくれ!!!

です。
いや、結構イチャイチャしてましたけどね!!?おなじふとんでくっついて眠ってましたし!
(その前の夕ごはんのくだりで、たぬきかってるから予期せぬ方向に空想を膨らませる航平が好きです・笑)
デートもしてたし!!!
酔っぱらってふにゃふにゃの航平と太一のやり取りが好きすぎました。




…あのふたりが、おなじふとんで眠ったんだよな…くっついて…(※寝ただけだけど)
~ひゃあああああ( 〃▽〃)



…なんだか、テンションがおかしいですけども。
続きが待ち遠しいです~(*゚∀゚)=3