渋谷CLUB QUATTRO モノブライトとの出会いは 【まぐろうの邦楽回游記vol1.】 で記した通りである。 今回モノブライトとの別れと再開を綴りたいと思う。 MONOBRIGHTは2017年のライブをもって活動休止となってしまった。 私は当時まだ関西で会社員をしており社畜の極みを上り詰めていた。 プライベートも6年付き合った彼女に振られ、友人の力を借りて立ち直りかけていたところに、元カノの入籍の知らせ、救ってくれた友人の自殺未遂などもあり、自分の無力感をただ仕事で誤魔化して生きていくことしかできなかった。 いつ人と会えなくなるか分からない。そういうことを知った時だった。 そこにMONOBRIGHTの活動休止の報、彼らの限界を知らされた。 私はなんとか梅田Shangri-Laの公演チケットを手に入れ、ライブを見に行った。 そのライブでは、楽しいはずの本来ロックチューンやダンスナンバーもどこか涙を押し殺しながら踊っていた。 最後らへんに、こころを演奏し『僕ら、まだこんなにいい曲できるんですよ!だけどここで一旦終わりなんです!』の言葉に号泣した。 そのライブから8年、彼らは再び立ち上がったのだ。 みんなほんとにあの頃の若いままパワーアップして帰ってきたのである。 期待に胸膨らます、満杯の渋谷CLUB QUATTRO。 登場1曲目からツアータイトルにもなってるジャンピンジャックフラッシュ。 涙より嬉しさが勝った。 そこからの初期キラーチューン3連発「WARP」「頭の中のSOS」「未完成ライオット」 何年たっても輝き続ける唯一無二のキラーチューンだ。 そこからの後期のBRIGHT GROUND MUSICより4曲。 踊れるだけじゃない。大人な空気が漂う曲たちは、メンバーの円熟味でより素晴らしく輝いていた。 東京と言う地で聞くことができた「冬、今日、タワー」 素晴らしかった。 そこから初期ナードロックなナンバー3曲。特に3曲目にやった雨にうたえばのリフレインは、当時よりも大人になった自分と変わらない自分を対比できたような気がして、音楽に浸っていた。 そこからの後期一番のダンスナンバー「空中YOU WAY」から続き、新曲の「君だってパイオニア」「COME TOGETHER」「踊る脳」モノブライトのキラーアンセム「アナタMAGIC」と怒涛のダンスナンバーが続き、おっさんどもが踊り狂った。 このバンドは曲に浸ることも、踊ることもできる。ほんとにすごいバンドなんだと改めて実感した。 MCのなかでメンバーは活動休止直前は自分達のためだけに音楽をやってきたが、いまは皆のためにできている。 40でバンドをやるのは楽しい。自分達の楽しんでる姿や音楽に共感してくれる人を増やして大切にしていきたいと言い、 最後に新しくリリースした3部作の「この道の続きで」を歌ってステージを去った。 まだ終わってほしくない。もちろんアンコールが起き、再びステージに戻ってきてくれた。「旅たちと少年2」をしたあと、 アンコールでまさかの3月に新曲のリリースを発表。 その曲を披露してくれた。 涙色フラストレーション以来のロックバラードにチャレンジしたと言う新曲「いつも雨」は、凄まじい楽曲だった。あまりロックバンドがバラードでライブを閉めるところをみたことがないのだが、この曲を聞いたら、モノブライトはほんとに再結成したんだ。まだまだこんなものじゃない、未来を向いたモノブライトを見ることができるんだと感じることができた。 人はさまざまな苦しみを抱き、向き合いながら生きている。生きると言うことに意味はないかもしれないが、生きていれば辛いことの分乗り越えた先にそれ以上の景色が待っているのだと、このバンドを見ていたら思えてくる。 今、なにも見えなくても、死にたくても、なんとか生き抜いてほしい。おそらくその苦しみは、時間や年齢、経験が、それを糧により、素晴らしい未来が見えてくるはずである。 今は見えないかもしれないが、それで絶望する必要はない。 今は音楽を聴いてでもいい、ただ一歩一歩乗り越えていく時なのである。 私はこの道の続きをもっと見ていきたいから、まだ生きようと思う。