食パンを選ぶとき、山型のものと角型のものがあることに気がついている方は多いかと思いますが、この2つの違いってご存知でしたか?


スーパーなどの小売店では山型の食パンのほうが販売価格が高いことが多いので、山型のもののほうがなんとなく高級だと思っている方が多いようですが、実際にはそういうわけではないようです。




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山型食パンは「イギリスパン」とも呼ばれるように、イギリスが発祥のパンです。
ブリキ(tin)の型に入れて焼くことからティンブレッドと呼ばれたり、生地の色によりホワイトブレッド・ブラウンブレッドと呼ばれたりすることもあります。

角型食パンはアメリカが発祥だと言われています。
「プルマンブレッド」と呼ばれることもあり、これはアメリカのプルマン社の鉄道車両にちなんで名づけられたそうです。なるほど、角ばった外見はたしかに列車を思わせますね。





山型と角型では、同じ材料を使って作った生地でも歯ざわりや口当たりが違ってきます。



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山型の場合は型に蓋をせずに焼き上げるため、熱で膨張した生地が上のほうへ上のほうへと膨らみます。そのため、角型のものと比べて中心部がふんわりした軽い食感に仕上がります。






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一方、角型の食パンは、焼き上げる際に型に蓋をするため四角く仕上がります。
膨らんだ生地の逃げ場がなく型の中で均一に膨張するため、密度の詰まったしっとりした生地に仕上がります。

アメリカではイギリスのサンドイッチに比べて具のたっぷり入ったボリューミーなサンドイッチが好まれるため、しっかりと具を受け止めることのできる生地の角型食パンが広まったようです。




山型のパンに比べて角型のほうがオートメーション化しやすいため生産性が高く、輸送のコストも抑えやすいため、小売店では山型食パンのほうが価格が高くなる傾向があります。
町のベーカリーショップではコストに大きな違いはないため、山型・角型ともに同じくらいの価格帯であることが多いようです。



サックリと軽いトーストに仕上げたいときは山型食パン、ふわふわもっちり感を楽しみたいときは角型食パン・・・というように使い分けると、パンのある生活がより一層楽しめるようになりそうですね。


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