音符ジャニーズからの愛!電源車とトラック提供
デイリースポーツ [3/17 09:19]
ジャニーズ事務所が、東日本大震災の被災地に、発電機を搭載した電源車と機材運搬用のトラックを提供することが16日、分かった。中止した3月中の国内での公演やイベントで使用する予定だった300キロワットクラスの電源車2台と、11トントラック5台を「被災地で役立ててほしい」と被災地の自治体に申し出た。ジャニーズ事務所では「人員も含め、提供の準備は整った」とし、要請があればいつでも出動できる状態。また、SMAP、嵐ら所属アーティストはこの日、被災地、被災者へ応援メッセージを送った。
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芸能界にも支援の輪が広がる中、TOKIO、KAT‐TUNらが所属するジャニーズ事務所が、被災地へと救援を申し出た。
コンサートや舞台での大容量電気使用を賄うための特殊車両である電源車は1台で300キロワットを発電できる国内最大級のもの。東京と山下智久の公演を予定していた札幌に待機しており、専門の人員も含めいつでも出動できる態勢が整ったという。
電源車は駐車スペースさえあれば、車自体で大容量の電気が作れるため、まだ電気が復旧していない被災地の避難所などで活用できる。現地では燃料も不足しているため、発電のための軽油2000リットルを北海道から持ち込むという。
11トントラックも救援物資などの輸送など貴重な働きが期待できる。
ジャニーズ事務所では「トラックには被災地の自治体から『こういうものを』というご要望があれば、それを積み込んで行く」とし、水や食料など救援物資を積載して被災地に向かう予定という。
車両は、今月予定していた公演で使用するために契約。しかし、中止としたことから「必要な場所で使ってもらうのが一番」と提供を決めた。同事務所では、「16日に公演関係者を通じて正式に申し入れた。自治体に受け入れていただけるかどうかまだわからないし、道路事情の混乱でどこまで行けるかもわからないが、ぜひ役立てていただきたい」と話した。
ジャニーズでは、95年1月に起きた阪神・淡路大震災後の97年、関西出身者がいるTOKIO、KinKi Kids、V6による復興ユニット、J‐FRIENDSを結成。「震災当時、小学校1年生だった子供が義務教育を終えるまで」の03年1月9日まで募金活動を続け8億3695万1855円を義援金として送った。東日本大震災に関しては現在のところ、「まだ何も決まっていない」としているが、被災地に勇気を与えるチャリティーイベントや特別ユニット結成などの可能性は高い。
所属タレントも16日、立ち上がり、被災地の人々を勇気づけるために公式ホームページでメッセージを発表した。被災地の人々を応援するとともに、支援も呼びかけている。