本日のお仕事は、ワゴンR MH23Sのエアコン修理になります。
こちらは、知人の中古車販売者さんからのご依頼です。
ガスチャージしても1週間ほどでエアコンが効かなくなるらしいです。多分エバポレーターからの漏れではないか?との事です。
順番に点検していきます。
まずは、エアコンの作動チェックを行います。
エンジンを始動してエアコンをONにします。(今回はマニュアルエアコン車でした。)
エアコンはONになりますし、ファンモーターも回っています。
効きが弱いのも確認できましたので、電気的なトラブルなどはなさそうです。
続いてガスの量を確認します。
クーラーガス回収機にて、ガスを回収していきます。
回収できたガスは77gでした。(本来は320gが規定量です。)
クーラーガスが半分以下になっていますので、ガス漏れの確認を行います。
規定量のガスをチャージして、ガス漏れ確認を行います。(ウチはデンソー製のガスリークテスターを使用)
漏れが分かりにくい場合は多めにガスチャージを行い漏れを発見しやすくしたりもしますよ。
ガスリークテスターで確認、プラス目視でも漏れ確認(オイルっ気がないかどうかなど)を行います。
どうやら当初の想定通りエバポレーターから漏れているようです。
ダッシュボードを取り外し、クーラーユニットが見えました。
取り外し方などは他の方のブログなどにありますので割愛させていただきます。
バラしている間に、ガス回収して、ヒーターホースを取り外します。(LLCを全部抜いたりしません。)
ピンチオフプライヤーでヒーターホースを挟んでLLCが全て漏れないようにしておきます。
ヒーターホースを外したら、LLCが中にこぼれないように、ヒーターコア内のLLCをエアブローで排出します。
ユニットごと外す準備ができましたので、取り外します。
無事に取り外し完了です。
右にあるのは新品のエバポレーターです。
ケースをばらすと、漏れた跡が確認できました。
上側がエバポレーターです。
下はヒーターコア
結構ハッキリと漏れた跡が見えます。
新品と交換します。
少し形状が変わっているので対策品かな?
スズキさんから交換キットが出てますので、よくある漏れなんですよ。
新品を組み込んでいきます。
形状が違うので、サポーターも変更になっていますのでそちらも交換して組付けます。
組付けは逆の手順で進めていきます。
クーラーユニットを車両に取り付けたら、スグに回収機を利用して、自動でガスチャージを行います。(真空引きの時間があるので、30分程度はかかります。)
回収機をセットして自動でガスチャージ作業を行っている間に、ダッシュボードを組み付けていきます。
組み付けが終了した位で、丁度ガスチャージも完了しています。
あとは、LLCを補水したりして調整を行います。
無事に交換が終了したら、効きのチェックと漏れ確認を行います。
無事に作業完了となしました。
ご用命ありがとうございました。
おしまい