本日のお車はランドローバーのディスカバリースポーツになります。
ディーゼルエンジンなのですがDPFの詰まりにてご来店いただきました。
故障コードを確認しようと診断機を繋げてみましたが、他社整備工場にて消去されているようでしたので、履歴が残っていませんでした。
マフラー詰まりとの事でしたので、DPFの差圧チェックを行います。
ランドローバーの差圧の基準値はわかりませんが、一般的なディーゼル車の中ではかなり高い差圧となっていましたので、ある程度のマフラーの詰まりは確認できました。
距離的には6万キロと大した距離ではなかったので、アッシュの詰まりは特に心配はしませんでしたが、脱着は簡単そうだったのでマフラーを取り外し洗浄することにしました。
ブクブクしながら、内部の黒煙とアッシュを浮かしていきます。
最後は水中ポンプを利用して加圧循環させて洗浄します。
こんな一体型のDPFでも洗浄できますよ。
内部はファイバースコープで確認済です。
黒煙だけならリキモリのDPFクリーナーで洗浄するのもアリですね。
MGHもツールを保有していますよ。
トラックも整備していますので、割とディーゼルに関する知識は持っているつもりです(笑)
組付け後、強制再生と差圧チェックを行い、作業完了しました。
ヨカッタヨカッタと思い、ひと段落していると納車して50kmほど走行したらチェックランプが点灯したようです。
チェックランプはEGRの流量不足で点灯していました。
再チェック開始です。
パイピングを外し、EGRのシステムを点検していきます。
4WDなので、割と狭いですね。
とくにパイピング関係に詰まりは見受けられませんでした。
次にEGRクーラーをチェックしていきます。
EGRクーラーを取り外すのは少し面倒(LLCが入っているから)だったので、一部を分解してチェックを行いました。
EGRクーラーの出口側を分解してみます。
特につまりはなさそうです。と思いきや…
出口側にメッシュフィルターを発見、このフィルターが詰まっていました。(スイマセン既に掃除してしまいました。)
わりと細かいメッシュなので、黒煙がつまりやすい構造ですね。
黒煙の量が増えると一気に詰まりそうです。
フィルターを洗浄し、EGRクーラー内部も洗浄していきます。
脱着せずに洗浄する、特別な方法で綺麗に洗浄していきます。
(MGHの整備士は特別な洗浄方法の訓練を受けています。決してマネしないでください!)(笑)
無事に洗浄も終わり、組付けていきます。
今回は長めに60㎞以上試運転を行いました。
チェックランプの点灯も無しで無事に納車出来ました。
今回はランドローバーのディーゼル車のメンテナンスでした。
ご用命ありがとうございました。
おしまい