本日のお仕事は、ジープのレネゲードになります。
業者様からのご依頼です。
チェックランプが点灯し、3番の失火を検知していたので、プラグとコイルを交換したけど治らないそうです。
それでは点検していきます。
距離は12万7千キロ
チェックランプが点灯していますね。
診断機を接続していきます。
確かに3番の失火が入ってますね。
実際にエンジンも振動しているようです。
調子は悪いですね。
イグニッションコイルを入れ替えるも特に変化なしでした。
今度はインジェクターの作動音をチェックします。
どうやら3番の作動音がしていませんので、波形をチェックしていきます。
インジェクターのコネクタに分岐配線を取り付けて波形を見ていきます。
こんな感じで分岐します。
故障コードが出力された状態では、3番インジェクターは噴射していないようです。
どうやら、失火検知でインジェクターの作動を止めてるようですね。
とりあえず故障コードを消去して、エンジン始動しますと3番も綺麗に波形が出ました。
コンピューターからの信号は問題なさそうです。
インジェクターの抵抗も15オームと特に問題はなさそうでした。
インジェクターはマレリ製
一応、インジェクターも入れ替えましたが、特に問題はないようで相変わらず3番がダメなようです。
プラグを取り外し圧縮を測っていきます。
順番に測っていくと3番の圧縮が全くありませんでした。
その他は12~14辺りと正常ですが、3番は0でした。
ここで一応業者様に連絡です。
「圧縮がありません」
このエンジンはフィアット製のユニエアーといわれる可変バルタイが付いていますので、そちらが悪さをしているのかもしれません、ファイバースコープで見る限りはバルブ欠けなどは見られませんでしたが、キチンと閉じているかはイマイチ判断が付かず、
ここから先はバラシが入るので、工賃もそれなりに頂戴ねと連絡をいたしました。
一度ユニエアーの交換などもしたことはありますが、部品代も高額になり予想価格が20万円を超えそうです。
数日後に、乗り換えますとの連絡が来ましたので、今回はここまでで終了となりました。
どのような状態だったか気になりますが、ストップがかかったので今回はこれにて終了です。
ご用命有難うございました。
おしまい