こんばんは。
ご紹介させていただくのは、この本。

広谷鏡子さんの『あなたがいてもいなくても』(小学館)
不倫、だけど純愛
放送局に勤める倫子。
3年近く一緒に暮らした局のディレクターである達彦が亡くなった。
恋人として達彦と濃密な日々を過ごした倫子だったが、それは、許されぬ不倫の恋でもあったのだ。
葬式の日に初めて会う達彦の妻・ひとみと娘。
そちら側の席に自分ではない女性がいる現実に打ちのめされる。
ストーリーは、葬式の日から遡り、二人の女性の間で揺れ動く達彦との日々を紐解きながら進んでいく。
最後に妻ひとみから倫子へ手渡された達彦からの手紙。
そこには倫子に対する深い愛情がしたためられていた。
禁じられている恋だったかもしれない、だけどお互いが必要だと思えた確かな瞬間があればいい。
「愛」だけを純粋に求め合った二人の軌跡をたどる物語。
2007年4月に刊行した「六月の海を泳いで」からタイトルを変え、加筆改稿し文庫化した作品です。
今回読んだのも、不倫のお話。
達彦さんが、好きな人がいると妻に明かした時、ひとみさんが言った言葉。
「家族って一緒に暮らすことじゃない。いつもどこかで想っていることのほうが大切。」
この言葉で、本当にひとみさんは強い人だなと思いました。
同時に、いくら夫に彼女ができても、最後に帰ってくるのは此処。妻は、私。
結婚とは、そういうもの。
という風にも、私には聞こえました。
物語は、達彦さんとの別れ。から始まり、二人の出逢いの瞬間へ遡る。
「あなたがいてもいなくても、私は生きていける」
最後の倫子のこの言葉、とても力強く感じ、印象的でした。
興味がある方はぜひ。
それでは、また☺︎
miori
