ここのところ出張の機会が増え、駅を利用することも多くなりました。駅といえば階段がつきものです。都心の大きな駅ではホームに行くためには必ず階段があります。

 

 

 

私自身、基本的に階段は使いません。さらにいえば上りは一段抜きです。地下鉄では誰も上ろうとしない長い階段がありますが、それでもあえてチャレンジしています。

 

 

 

通勤時間帯以外で上りの階段を使う方はごく少数です。ほとんどの人がエスカレーターを使っています。理由は単純にきついからだと思います。なぜ階段はきついのか? 重力に逆らって、身体を上方に運ばなくてはいけないからです。

 

それでは、どうしたら階段を楽に上ることができるか?単純なようで難しい質問です。できるだけ筋力を使わずに移動することだと思いますが、階段を上るという単純な動作になりますので、感覚的な話になってしまいそうです。

 

 

 

この記事は、ネットで階段の上り方で検索した最上位のものになります。階段を上るときは姿勢が大事ということで、このように書かれています。

 

「簡単に言えば、階段昇降時には『バランスのとれた姿勢保持』が重要だということです。正しい姿勢で階段を使えば、自然に抗重力筋も体の芯『体幹』も鍛えられますよ」

 

「具体的には、常に両足の真上に体がくるように意識するのがポイント」ということで、このイラストのように背筋をしっかり伸ばした姿勢をとるということになります。

 

試しにこの姿勢で階段を上ってみましたが太もも前面の筋肉が緊張し、階段を上り切った時にはパンパンに張ってしまいました。とても有効な方法とはいえないのではないかと思います。

 

先の正しい姿勢はあくまでも静的な状態、移動していない時の姿勢であって、歩いたり走ったりするときとはイコールではないと思います。

 

階段を上る際に、前のめりの姿勢になるのは良くないということです。私が階段を上るときは体を前傾させて重心を前よりにし、脚を上げるのではなく自然に上がるよう意識しています。身体を前方に倒しながら、脚で支えていくイメージです。この記事での正しいとされる上り方とは正反対といっていいと思います。

 

この上り方では、脚に負担がかかる前に呼吸が苦しくなります。それだけペースが上がっていると判断しています。どちらが正しいのかわかりませんが、背筋を伸ばした姿勢では重心が後に残り、身体を前方に運ぶためにはマイナスになると思います。

 

ランニングを考えた場合でも、アフリカ人ランナーは前傾が深く、日本人のランナーでは直立した姿勢の方が多いのが実際のところです。ただ、坂を上るときは前傾を深くして走るはずです。階段も坂道も上前方向への移動ですので、身体の使い方は基本的には同じだと思います。

 

 

 

それにもかかわらず、ネットの検索上位記事での正しい階段の上り方は、一様に前傾姿勢を否定しています。自身の身体で本当に実証しているのか非常に疑問が残ります。

 

何度も試してみましたが、階段を上るときは前傾したほうが絶対に疲れないと思います・・・