先週土曜日の少年団の練習は森林公園運動広場で行いました。この日は埼玉栄高校の女子駅伝部の選手が練習に来ていました。人数は10名弱と少なく、一部の部員のみ来ているのではないかと思いました。

 

 

 

埼玉栄高校には全国レベルの運動部がいくつかあります。駅伝部も男女とも昨年の全国高校駅伝に出場しています。集合写真が掲載されていますが、男子は40名ほどいるのに対して女子は10名ほどです。

 

 

 

この記事にもあるように女子部員はもともと人数が少ないようです。この日はおそらくフルメンバーということになると思います。

 

選手は1キロほどの芝生のコースを周回していました。2名はそれなりに速いペースで走っていましたが、その他の選手はゆっくりとしたペースです。中には故障をしているのか、ひたすらウォーキングをしている選手、補強運動をしている選手もいました。

 

ウォーキングしている選手は股関節がうまく使えておらず、脚だけで進んでいるため腰が引けてしまい、頑張っている割には進んでいないように見えました。

 

※同じ商品を使っていました

 

補強運動していた選手はかなりの時間ツイスト運動をしていました。一つは回転するディスクに立ち腕と腰を左右に振る運動です。腰を前に出したときに腕を後ろに引く動きを左右交互に行っていましたが、非常に不自然な動きだと感じました。足元が左右に動くのでスムーズに見えますが、足が固定された状態では結構難しいかもしれません。

 

 

 

もう一つは膝を立てた状態で座り、ボールを手に持って左右に体を振る運動です。ロシアンツイストという名称のようです。試しにボールを使わずにやってみましたが、腰に違和感を感じてすぐに止めました。

 

この2つの運動が高校陸上部で一般的に行われているのはわかりませんが、少なくともランニングの動きには結びつかないと思います。なぜなら腰が前方に移動しているタイミングで腕を後ろに引く動きとなり、前進する力を殺すことになるからです。

 

ツイスト運動の効果は何でしょうか?ネットで調べるとお腹周りを引き締めるというのがほとんどです。いわゆる腹筋トレーニングということになるのでしょうが、腹筋を鍛えることとがランニングのパフォーマンスに直接プラスになることはないと思います。

 

ランニングにとって一番重要なことは、地面反力を効率よく前方方向の動きに伝えることです。この考えからすると、ツイスト運動は全く逆の動きになります。

 

埼玉栄高校の選手は真剣にツイストトレーニングに取り組んでいましたが、指導者がどこまで考えているのか気になります。自身で検証して効果を確認しているのであれば、あれこれケチをつけることはするべきではありません。指導者の方は高級そうなカメラをぶら下げていましたが、写真を撮るところを見ることはできませんでした。

 

森林公園にはいろいろな陸上チームが来ていますが、指導者が自ら体を動かすことはなく、指示をするだけです。指導者の中にはとてもランナーとは思えない体形の人もいます。少なくとも指導者は、自身で手本を示すことができる必要はあると思います。

 

私が指導する少年団では自分ができないメニューは行いません。自身ができないことを教えることはできないからです。

 

 

 

私の理想とする指導者はこの投稿で紹介したパーシ―・セルラッティです。高齢になっても選手と一緒にトレーニングを行い、自ら手本を示していたようです。

 

 

 

パーシ―・セルラッティのような指導者になりたいと思っています!!