東京オリンピックの女子やり投げの代表として、北口榛花選手が出場します。

 

 

 

 

 

北口選手は高校に入学してからやり投げを始めた異色の選手です。水泳やバトミントンでも活躍していたとのことですが、競技を始めてすぐに頭角を現します。元々の身体能力が優れていたということでしょう。

 

やり投げに関しては、私自身はもちろん競技会に参加したことはありませんが、高校時代の同級生が専門専門にしており、何度かやりを触らせて(投げさせて)もらうなど親しみのある競技でした。

 

大学時代にも、先輩に何人かのやり投げ選手がいましたので、常にやり投げを目にしていました。そのため、他の投擲競技はあまり関心がないのですが、やり投げだけは特別で、テレビ中継でもよく見ています。

 

特に1984年ロサンゼルスオリンピックでの、吉田雅美選手の5位入賞は鮮明に記憶に残っています。世界選手権でも1987年の第2回ローマ大会で溝口和洋選手が6位、2009年のベルリン大会では村上幸史選手が銅メダルと活躍しています。

 

私自身のやり投げの一番の思い出は、大学時代の全日本インカレの出来事です。この大会では女子やり投げの補助員として参加していました。選手が投げたやりを戻す係だったと思います。

 

競技が始まる前ですが、私のすぐ目の前にやりが突き刺さりました。ウォーミングアップで投げたやりということになりますが、正直びっくりしました。少しずれていれば、直撃の可能性もありました。

 

やりを投げた本人は、中京大学の松井江美選手でした。私とは同級になりますが、後にロサンゼルス、ソウルオリピック代表にもなっている選手です。

 

すぐに私のところに謝りに来ましたが、まさか松井選手とは思ってもおらず、私的にはラッキーという感じでした。もちろん、松井選手のことは知っていましたが、思っていたのとは違い、小柄で非常にかわいらしく、投擲のトップ選手のイメージとはかけ離れている感じが印象に残っています。

 

その後どうしているのか気になり調べてみました。中京大学出身ということで、競技引退後はおそらく教員をしていたのではないかと思いますが、マスターズ陸上のやり投げに出場していたことがわかりました。

 

女子やり投マスターズ陸上日本記録

 

W40とW50の日本記録保持者になります。41歳の時は松井江美ですが、50歳の時は藤本江美と苗字が変わっています。別人ではないと思いますので、結婚をされたということでしょうか?

 

W40とW50と日本記録を出しているということは、W60でも記録挑戦ということもあるのでは?私の勝手な妄想になりますが・・・

 

オリンピックでの松井江美さんの順位は、14位と23位です。1936年のベルリン大会では、山本定子さんが5位に入賞していますが、戦後はオリンピックのやり投げで入賞した選手はいません。

 

北口選手の話に戻りますが、自己最高記録は2年前に記録した66m00になります。身長は179センチと海外の選手に引けを取らない体格です。今シーズンは思ったような記録が出ていませんが、世界ランキングは9位と入賞を狙えるポジションにいると思います。

 

北口榛花選手の活躍を期待したいと思います!!