私が住んでいる滑川町は人口約2万人あまりですが、町内には小学生を対象にした陸上のクラブが3つ存在します。

 

全部を合わせると、100名を超える子どもが在籍していると思われます。町の小学生の人数は1000名程度ですので、約1割の子どもが走る練習をしていることになります。

 

元々は私が指導しているスポーツ少年団のみでしたが、私が指導を引き受けた2017年に、その前に指導をしていた方が新たにクラブを作り、元々指導を受けていた子どもがそちらに移って2つに分かれています。

 

昨年のことになりますが、あらたに活動をするクラブがあることがわかりました。スポーツ少年団とは同じ水曜日の同じ場所、同じ時間帯に練習をしているためにその存在は知っていました。

 

自身が指導する少年団は、水曜日の他、土曜日の午前中にも練習を行っています。新しくできたクラブは練習場所は異なりますが、午後に練習を行っていることが後にわかりました。

 

水曜日の練習はともかく、土曜日の練習は時間帯が異なるので、双方の練習に出ることは物理的に可能です。両方に参加するということは、小学生の体力では負担が大きすぎるので勧められませんが、同じ日に双方参加していた子がいたようです。

 

体力的な問題はともかく、複数の指導者から教えられることは非常に問題があると思います。もちろん、同じ考え方のもとに指導をしているのであれば別です。

 

ただ、現実的には中々難しい話です。人間それぞれの考え方があり、イコールには絶対になることはなく、どこかで妥協点を見つけるしかないと思います。

 

2つのクラブがあれば、2つの練習方法が存在するということになると思います。実際に新しくできたクラブの練習を確認しましたが、私の練習方法とは全く違いました。練習に対する考え方も全く異なることが想像できます。それぐらい異質です。

 

どちらが正しいかということは別にして、このように2つの異なる練習を行うことがどのような影響を及ぼすのか?正確には判断はできませんが、少なくとも良い方向に行くことは考えにくいです。おそらく何らかの問題が出るのではないでしょうか?

 

本来はお互いに情報交換を行い、それぞれのクラブの練習の質を高めていくことが理想です。私自身が100名を超える子どもを指導できるかといえば、それは無理な話です。走ることを楽しむ子どもたちのための受け皿が増えることは歓迎すべきことです。今後、真剣に考えていかなければいけない課題だと思っています。

 

ただ、現状を考えると、私自身は2つの練習に参加することに対しては、どちらか一方を選んでくださいと伝えるしかありません。実際に、指導者を引き受けた当初は、前コーチの練習にも参加している子どもがいたので、どちらか一方を選択するように勧めました。まともな指導者であれば当然の行為だと思っています。

 

新しくできたクラブの指導者の方は、この事実を知っているのかわかりませんが、掛け持ちをする子供が出てしまい、私自身は非常に残念に思っています。

 

このクラブの練習しているところを確認してみましたが、小学校生に合わせた練習ではなく、一般的な中学校でやっているような?練習という感じです。走ることばかりで、動きのトレーニングがほとんど行われていないのは残念なことです。

 

走る練習の後に、サッカーやドッチボールなどの球技やその他の遊びを長時間行っているようですが、それだけでは、ランニングの動きに結びつけることは難しいと思います。

 

子どもを対象とするランニング関係の指導者講習を受けていれば、このような内容にはならないと思います。おそらく、ご自身は陸上競技をやられていたのでしょう。その経験から練習メニューを決めているのではないかと想像しています。

 

 

 

子どもを指導するということは、非常に大きな責務を負うことになると思います。簡単引き受けられる話ではないと私は思っています。私自身は少年団のコーチを引き受けるまで、指導経験はありませんでした。長年の陸上競技経験はありますが、それだけで簡単に指導ができることにはなりません。

 

 

 

 

そのため、少年団の指導者資格だけでなく、ランニング関係、そして日本陸上競技連盟のジュニアコーチを含めて複数の資格を取りました。資格をたくさん持っていればいいという話ではありませんが、資格の講習を受けることでいろいろなことを学ぶことができ、指導する上での知識も深まることになります。

 

 

 

常に新しい情報を入手し、実際の練習の中に取り入れていく必要性を私自身は強く感じています!!