先週12月11日の話になりますが、息子が通う地元の中学校でキャリア講演会なるものが開かれました。
将来の職業選択の参考のために、6つの職業に就く方が来校されて、ご自身の仕事について講演されたそうです。
自衛隊、救急救命士、システムエンジニア、スターバックス店長、保育士、その他1つとなります。(その他1つは息子の記憶から消えています)
どの講演を聞くかは自身の選択ですが、私の息子はなぜか自衛隊を選んでいます。6人の自衛隊員の方が参加されたということですが、その中に昨年のドーハ世界陸上競歩代表の勝木隼人選手がいたというのです。
エーという感じですが、どうやら中学校の先生に中に勝木選手の同級生の方がいて、その縁で来られたようです。
勝木選手の話を聞いた息子いわく、「軽いノリの合理主義者」ということです。
理由は、「自身の目標を立てて達成する力ががつけば、それ以上は勉強しなくてもいい」 という話を聞いたからのようです。勉強嫌いな息子にとっては最高の言葉です。
勝木選手は東海大学の2年から競歩を始めています。同級生の先生のエピソードとして、3時半から朝練をしていたという発言があったようですが、理由は練習がしたくてしょうがなかったからです!?
日本インカレ(大学生日本一を決める大会)では2011年、2012年と10000m競歩で連覇しています。就職に際してはかなり苦労したようです。アルバイト生活などを経て、2014年に自衛隊へ入隊しています。
自衛隊に入ったのも就職先がない中で一般応募として採用され、後に自衛隊体育学校に移ったとのことです。いわゆる苦労人ということになります。
勝木選手が今回参加した理由は、もちろん中学校に同級生がいたということもありますが、自衛隊体育学校を知ってもらうことと、入ってもらうことが大きな目的になっていたようです。
現在は競歩選手としてトップレベルの勝木選手ですが、2018年にジャカルタのアジア陸上の50キロ競歩で優勝するまでの5年間は低迷期で、本人曰く女子に負けていたそうです。
東京オリンピックの50キロ競歩については3選手のうち、すでに2選手は内定していますので、残りは1枠となります。来年の4月に最終選考会が開かれるようですが、日本の競歩のレベルの高さを考えると、代表の座をつかみ取るのは至難の業となるでしょう。
勝木選手は参加標準記録は突破しているものの、日本陸連が設定した派遣設定記録の3時間45分を5秒オーバーしており、現在は4番手のポジションにいます。ただ、選考会で優勝すれば参加できる可能性はあります。
勝木隼人選手が東京オリンピック代表に選ばれれば、息子も喜ぶことと思います。優勝を目指し頑張っていただきたと思います!!