思考を肯定的(楽観的)に導くか、悲観的に導くかは
それまでの経験や周囲の態度によって
人それぞれに形成される思考の癖があります。
心理学の研究で、物事を肯定的に捉えることは
悲観的に捉えるよりも その後に起こる条項を好転させる事が
分かっています。
しかし、思考の癖は習慣化している物でもあるために、
私たちは 自分では気がつく事が出来ません。
習慣化された思考の癖を「認知バイアス」と言います。
どんな劇的な状況であっても、長期的にはなんとかなるだろう、と
考えられる人も入れば、
もうどうにもならない、と悲観する人もいます。
これまで 悲観した認知バイアスを持った人を
うつ病などの症状から治療する意味での研究は多くありましたが、
健康な人でありながら
悲観した経験から幸福感をもたらすという研究は
最近になって増えつつあります。
私たちは 認知バイアスによって 行動を支配され、
それによって 本来なら不要な悩みを抱えてしまうケースが
多々あるのです。
その事を、なるほどと思った出来事がありました。
長男は 地元のサッカーチームに所属し、
週2回夕刻から夜にわたって
大きなサッカーグラウンドで練習をしています。
実は 先月のキックオフの際
ちょっとした手違いで少し上手なグループに入ってしまいました。
彼以外は テストを受けて知多からあがってきた子たちなので
実力の差は親から見ても明らかです。
ですが コーチの計らいで
そのままそのグループに残る事になりました。
とはいえ毎週の練習では きっと自分の実力を
思い知らされていたのかもしれません。
見ていても、練習に行く足が重くなりつつあるのを感じていました。
息子に、練習がきついなら一つ下のグループに下がるのも
一つなのでは、と持ちかけてみました。
息子は嫌だと言います。
なら 練習を嫌がっては駄目だよね、と私が言うと、
「練習中 突然コーチが入ってきて
僕のところに来たボールを
横から入ってきて奪うんだ」と言うのです。
自分にボールを触らせないように奪うんだ、と
感じている息子の様子を見て
彼の惨めな気持ちが察しられました。
親としては辛いところです。
でも、
「コーチは 触らせないように奪ったのではなくて、
ボールをとられるな、チャレンジしてこいって
刺激してきたんじゃないの?」
と、全く違い視点を与えてみたのです。
息子は コーチが自分のボールを触らせたくないと感じたところを、
私は そうではなくて息子にボールを奪えと挑んで来たのでは、と
全く正反対のメッセージを促したのです。
何かをしっかり感じ取った息子は、
結果として その日の練習を全力で行い、
帰りにコーチに 「今日のプレイは良かったな」と
握手をされていました。
コーチが自分から突然ボールを奪う、その事実は
何も変わりません。しかし、
息子がそこから感じ取る 意味は全く異なったとき、
息子の行動(態度)が好転し、
その態度が コーチの褒めると言う報酬を与えルコとになったのです。
褒めるという報酬は、やる気を引き出します。
彼は認められて、自信を回復し、
もっと上手になりたいと思ったようです。
おかげで、練習が19時に終わった後も、
暗い中、さらに練習につきあうはめになりましたが(;^_^A