真鶴岬の半野良の猫チャコさんが天国に旅立ち一年以上たちました。
今年、初日の出を見に行かなかったのはチャコがいないのと休みが元旦しか取れない状況のためでした。チャコさんが獣医さんに引き取られて亡くなったというのを喫茶店の方に昨年の元旦にお聞きして知ったわけですが、いまだ喪失感というのがあります。
私が真鶴岬に来るようになったのは、東日本大震災の数年前からです。
元旦に初日の出を見に行くのに遠過ぎずいい場所を地図上で探していたところ相模湾にちょこんと突き出た小さい真鶴半島があり、その半島の根元に当たるところに真鶴という駅があるので少し頑張って歩けば岬まで行けると確信して行ってみたのでした。岬の突端は広く相模湾から外海方面と伊豆の島々がいくつか見える絶好のロケーションでした。
お土産屋や記念碑のある広場の東側を少し降りるともう一軒喫茶店がありますが、その降りていく階段の脇に水仙が咲いたりしていました。多くのカメラマンを惹きつけるのは海岸付近の三ツ石ですこのうち大きな岩2つには縄が張られてバックに日の出を入れると最高の構図というわけです。。初めての年はカメラを持たず行ったのがもったいなく、翌年から一眼レフと三脚を持って写真を撮りに行っていました。そんなおり行くたびに三毛猫に出くわすのでそのたび猫の写真も撮ったりするようになりました。地元の人が夕方エサをあげていたそうです。名前を知ったのは、かなりのちのことです。いつのまにか立て札が立っており此処に居着いた三毛猫の名はチャコという意が書かれていました。
チャコさんもこれら風景にふさわしく人にやたらエサをねだるでもなく。かと言って近寄って逃げるのでもない。泰然としたものです。ただあまり撫ぜようとか接近し過ぎるのは嫌だという空気を持っているので、距離を保ちながら表情を伺っていると。やがて撮るにふさわしい佇まいを晒してくれるのでチャコさん分かってらっしゃるなと感心した次第です。やっと当時の写真を自宅で出てきました。この頃を著名なカメラマンの岩合さんが撮っていたらよかったかもしれません。まだ丸みのあるフォルムを保っていましたから。
10年近く前から通ううち岩合さんがいつしか撮りに来るかも知れないと思っていました。
それが現実になったのはほんの2、3年前です。もうさすがに老いを感じさせる痩せ方をし始めていた頃で18才ぐらいの時です。