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SNS「マイフェアオヤジ」の名物サポーター、茶道家の荒井宗羅さん。まるでヨーロッパの貴婦人のような帽子姿の理由は、本日の記事をお読みいただくとわかります!

こんにちは。コンシェルジュの辻です。
本日は、とっても好評だった荒井宗羅さんインタビュー の第2回をお届けします!

荒井宗羅(あらいそうら)さんは前回ご紹介したとおり、日本文化発信と異文化交流の担い手として国際的にもご活躍されている茶道家。すでにサポーターとしてSNS「マイフェアオヤジ 」に加わっていただいていて、“オヤジ磨き”だけでなく女性サポーターたちの“オンナ磨き”にもご参加いただいてますよ!

第1回の記事はこちらです。
http://mfoyaji.blog110.fc2.com/blog-entry-114.html



第2回【和のこころを磨くと、表情やふるまいに自信があらわれる】

――各国の外交官や文化人をはじめ、あらゆる業種のビジネスパーソンをお弟子さんに持たれる宗羅さんですが、トップ・エグゼクティブの方々はなぜ茶道を学ばれるのでしょうか?

宗羅さん 「いろいろな理由がございますけれど、茶道というのはとどのつまり、高度な社交術なのですよ」

――社交術。それは意外なお答えです。もっとストイックで内面的なもののイメージがありました。

宗羅さん 「男性が茶道を始められるきっかけの一つに、“正客(しょうきゃく)への憧れ”があります。正客というのはお茶の席における、いわばメインゲストのこと。同時に同席するすべての客(相伴客:しょうばんきゃく)を率いる長であり司会のような存在ですから、書画骨董美術を始めあらゆるものに通じていて、お話がお上手で、細やかな心配りをなさる方でないと、お茶の席そのものが成立しなくなるのです」

――茶会に欠かせない重要なキャストなのですね。

宗羅さん 「実にいいタイミングで趣向を褒めたり、道具を褒めたり、他のお客さんに聞かせるために自分が知っていることをさりげなく隠して膨らませた質問をしたり…。的確な反応をなさる一流の正客は、招く側にとっても非常に尊い存在ですのよ」

――表現力やコミュニケーション力が問われそうですね。

宗羅さん 「そうですね。ソムリエではないですけれど、茶道をなさると本当にボキャブラリーが増えますよ。わがお茶室にいらっしゃる男性のみなさんは、どんどんお喋りになられますもの(笑)」

――お喋りに(笑)。そのほかにも、外見などが変わられたりするのですか?

宗羅さん 「もちろん!見た目への影響も大ですよ。…そうですね、なんと言いますか、内面の充実を映した柔和な外見になられますね。茶道は五感をフルに使って楽しむものですから、感受性もどんどん豊かになりますし」

――たとえば、どのような面で変化がありますか?

宗羅さん 「茶道はどんなに社会的地位が高い方でも、性別や国籍、職業などには一切とらわれないという究極の平等思想が根底にありますの。どんなときでも、“お先に”“恐れ入ります”“ありがとうございます”“よろしくお願いします”ですから、初めはいわゆるお山の大将のような物腰だった方も、そんな野暮さがだんだんとなくなり粋な雰囲気を醸しだされるようになりますね」

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宗羅さんのお茶室から初冬のお庭をのぞむ。落ち着いた佇まいに心が休まります。春先には、ここが港区の高輪であることを忘れてしまうほど、たくさんの筍が取れるそうです!


【文化や自分磨きに、国境はない】

――海外の方々と交流の席を持たれることも多いようですが、茶道に対して、国による男性の意識の差はありますか?

宗羅さん 「どうでしょうか。大まかに分けるとすれば、ヨーロッパの方は歴史のあるものへ敬意を表されますし、アメリカの方は“ジャパン・クール”として茶道のアーティスティックな面に興味を持たれるといった傾向はあります。けれど、アプローチが違うだけで基本的な意識は同じではないでしょうか」

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2007年のG1ステークス「オークス」にて。各界の著名な女性を招いて開催されるパーティに、毎年茶道界からただ一人ご招待される宗羅さんです。実は【社団法人 日・豪・ニュージーランド協会】で、創立80年の歴史上、初の女性理事をつとめている宗羅さん。“帽子”をドレスコードに設けたユニークな競馬鑑賞会を企画なさるなど、グローバルな文化交流活動を展開されています(冒頭の写真の正解はコレでした!)。

――日本の男性だと、どんな職業の方が多いですか?

宗羅さん 「ロータリークラブができるくらい、幅広い業種の方々がいらっしゃいますよ(笑)」

――ロータリークラブ(笑)!それはなぜでしょう?

宗羅さん 「伝統文化というのは意識するしないの違いはあっても、同国人ならばDNAによって最初から受け皿ができているもの。そんな、心と行動を左右するコアなものですから、あらゆるジャンルを超えて求められるのではないでしょうか。例えば、意外に思われるかもしれませんが、なぜかわたくし、IT業界とも縁が深いのですよ」

――IT業界!? これまた本当に意外なお答えです

宗羅さん 「情報ネットワークって、想像を絶する広がりを見せているでしょう? そのような中では、意識して個を認識しておく必要があると思うのですね。自分に戻る時間をきちんと持てないと、人間っていつかバランスを崩してしまう…。自己回帰の癒しの空間こそが茶室であり、加えてここは日本的なソフト創成のヒントの宝庫なのです。そんなことを、数代前の内閣でIT化構想が立ち上がる折に、講演などでお話させていただいたことがありました」


つ・・・ついに活動のフィールドは政治の世界にまで!
伝統文化と粋人の、懐の深さや無限の広がりを見た想いです。

次回のテーマは【いい男と、オンナ磨き】
宗羅さんにとっての「いい男」像と、サポーターとしてあるべき女性の姿について、またまたたっぷりお聞かせいただきます。どうぞお楽しみに!