この記事は、「60歳からの節約術(改訂版第588号)」の
続編です。
第588号では、いつもにも増して、
「自分の場合はどうなる、どうしたらいいの?」
と、ご質問をいただいています。
ただ、私の不徳の致すところ、
また時間的にも、
ほとんど質問にお答えすることが、
出来ていません。
もっとも質問された方の、
性別や年齢、居住地、職業、
収入といった、
いわゆるその方の属性を知らないと、
的確な回答ができこともあります。
そこで今回は、
質問の多かった部分や
また、588号とは、
別の側面からに焦点を当てて、
まずご自身でできることを
検討してまいります。
お伝えする内容は次のとおりです。
・今後の収支を客観的に書出す
・増やせる、減らせる
・足りないものは足りない
・世の中すべて止まっているものはない
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今後の収支を客観的に書出す
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まず、今後の収支や予定、
ライフプランを、
エクセルや方眼紙、コピー用紙でも
いいでしょう。
わかっていいる範囲内で、
誇張することなく、
ありのままに書出します。
何歳までかは、
その方の考え方次第です。
たとえばですが、
日本人の平均寿命を、
男性81歳女性87歳として、
そこに、5年とか10年を足した年齢まで、
または、男女とも100歳まで、
としても良いでしょう。
<収入>
収入は、
現在、給与所得者の方は、
出来れば手取り額の
退職までの給与の推移を、
現在把握できてる範囲内で、
ボーナスや退職金なども含めて、
書出します。
事業主の方は、
収入から経費等を引いた、
所得を年単位で書出します。
また、公的年金は日本年金機構の
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」
の見込額受給額を写します。
それに加えて、
企業年金や個人年金保険といった、
今後、収入が見込まれるものの数値を、
客観的に拾って書き写します。
わからない数値は「0円」にしておき、
判明した時に加えます。
また、このくらいになるだろうと、
「おそらく」の上乗せは禁物です。
<支出>
支出も収入同様に、
年単位で結構ですので、
生涯、家計からの支出額を書出します。
まったく、将来の予測が立たない方は、
現在の支出額を、
生涯の支出額とします。
収入とは反対に、支出額を、
今後は、このくらいに
下げることはできるだろうと、
体験したことのない数値まで、
下げることはやめましょう。
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増やせる、減らせる
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収入を増やすにも、
支出を減らすにも、
退職後、自宅に居ることが多くなり、
光熱費が増えた。
退職後スーツをこしらえる回数が減り
支出が減った。
というように、必ずしも家計収入は、
一定ではなく、増減していきます。
そこで、例えば60歳、65歳、70歳といった
5年ごとに、収支を想定してみる。
また、60歳から給与が年収が□□□万円から、
〇〇〇万円に減額する。
60歳前半から特別支給の老齢厚生年金を受給する。
65歳退職して退職金が支給されるし、
加給年金込みの老齢厚生年金を受給する。
69歳からは、配偶者も年金を受給して、
世帯の年金受給額が一定になる。
また年金収入にともない、
所得税や住民税、国民健康保険料や
介護保険の納付額が変わっていく。
といった、ターニングポイントごとで、
家計収支を想定してもいいでしょう。
ただし筆者は、
支出額は、ほとんど同額で、
余り減らすことないと考えています。
収入額が減り、
支出はあまり変わらない状態の
家計の節約術を考えることが、
大切だと考えます。
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足りないものは足りない
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現在の生活を維持したくても、
そのための支出額が足りなければ、
そもそも本当に足りないのか、
単なる浪費によって足りないかは、
試算してみないと、
わかりませんが……。
思い通りの生活をするには、
足りない分を、
収入を増やして補うか、
無駄な支出を減らすしか
方法はありません。
足りないものは足りないと、
足りないことを客観的に認めて、
将来、家計が成り立たなくなることを避ける、
その対策を打っておくことです。
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世の中すべて止まっているものはない
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インフレ傾向であれ、
デフレ傾向であれ、
世の中は止まることはありません。
常に、動いています。
そこで、その流れに流されることなく、
一度、立ち止まって、
自身の足元を顧みることも大切です。
その年齢を、筆者は60歳と考えます。
なぜなら、客観的にまた色を付けることなく、
自分の人生を、
振り返ることができる年齢だと
考えるからです。
従って、この歳までの家計の収支には、
これまでの節約術の結果です。
今後さらに家計支出を締めるなら、
それが、60歳からの節約術になります。
今までの経験から、
その方法は簡単に見つけることができます。
なぜなら、作成したライフプランに基づき、
生涯家計が破たんしないように、
支出を調整するだけの節約術だからです。
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◆ 今週のポイント
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老後の生活資金、
心配なら
やはり、早期の対策を!
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◆ 編集後記
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60歳は、まだ若いです!
しかし、年金を受給する年齢が、
近づいてくることは、
確実に、歳を取っている!?
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第592号)
Photo by photo ac
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