身の回りに、以前より値が上がっているか、
今後値上げが予定される品物が多い昨今、
 

今回は、
この状況を家計にどのように反映していくか、
考えます。
 

お伝えする記事の内容は次のとおりです。
・お金の価値が下がるとは
・金融商品でお金を増やす
・値上げの対応方法
・対応術を身に付けた方が勝つ


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お金の価値が下がるとは
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総務省「消費者物価指数全国2023年
(令和5年)8月分(2023年9月22日公表)」
によると、2020年を100とした
(1)総合指数は105.9
前年同月比は3.2%の上昇
 

(2) 生鮮食品を除く総合指数は105.7
前年同月比は3.1%の上昇
 

(3)生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.2
前年同月比は4.3%の上昇しています。
 

つまり2020年に100円で買えたものが、
2023年には同じものを買うのに、
約105円を払わないと買えなくなっている。
ということを示しています。
 

5円の値上げならまだしも、
購入単価が高くなると、
 

1万円だったものは10,500円になり、
10万円だったののは105,000円、
100万円だったものは105万円
1,000万円だったものは1,050万円
5,000万円だった住宅は5,250万円
 

それぞれ支払わないと
買えないということです。
 

言い換えれば、
2020年に1万円だった、
同じものを買おうとしても、
 

現在では、
500円足りないということです。
1万円-500円=9,500円に

単に銀行の普通預金に寝かしていた
お金の価値が、
目減りして下がったと言えます。
 

つまり、銀行に預金しておいても、
10,500円になるような工夫が
必要だということです。
 

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金融商品でお金を増やす
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その方法は、約25年前であれば、
当時の年利は5.0%の時もありましたから、
 

単に年利5.0%の定期預金に
3年間1万円を預金しておけば、
3年後には11,576円、
利息が1,576円、
税引き後には約1,256円手元に入ります。
 

10,500円に値上がりした
上記の品物が買えて
1,256円-500円=756円預金ができました。
 

しかし、現在の定期預金の利息は、
銀行によって違いますが、
0.0%台ですので、
定期預金でお金を増やすことはできません。
 

株式や投資信託などの
元本の保証されていない金融商品で、
運用することになります。
 

また、3年間で年利5%の収益を得ることは、
ハイリスク金融商品で運用しますので、
理論的には可能なことですが、
 

投資の経験のない方には難しいのが、
現状と言っていいでしょう。
 

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値上げの対応方法
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そこで、お金の価値が下がれば、
買えるものを買うというならば、
その場はしのげるでしょう。
 

景気の循環は、
品物の値が上がれば企業の業績も上がり、
賃金も上がって好景気になる。
 

反対に、値が下がれば、
企業の業績も下がり賃金も下がり
不景気になる。
 

しかし、現在は値が上がって、
起業の業績は上がっても、
必ずしも賃金に反映していないので、
自転車のチェーンに例えれば、
順調に回り始めてもなぜか外れてしまう。
 

という状態です。
 

スムーズに回るように改良するのは、
国、行政や企業の責務でしょう。
 

しかし、私たち個人でも、
金融商品を利用しながら、
個々のリスク許容度に合わせた、
金融商品で資産を形成することは、
物価の値上げの対策としても必要なことです。
 

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対応術を身に付けた方が勝つ
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従って、物価が上がろうが
安定した生活をするためには、
その場しのぎではない、
長期的な対策を家計でも
講じておくことが大切です。
 

その方法として、
日頃から家計の支出に余裕を持つようにする。
 

たとえば、
100円の品物が家計に余裕があっても、
80円の品物を買う習慣を
身に付けておくことです。
 

この習慣をみて「ケチ」だという人は、
その人も価値観では「ケチ」なだけです。
 

そして、上記でも触れましたが、
長期的な目標を年利3%なら3%と、
個々のリスク許容度で、
資産を形成していくことです。
 

そして一番大切なことは、
他人をまねないで、
 

また同調や扇動されないで、
自身の家計収支に応じた、
 

また生活に即した
家計の運営をすることです。
 

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◆今週のポイント
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物価高、なぜ騒ぐの?
物価にも
晴れや曇り、雨の日
そして嵐の日もありますよ!
 

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◆ 編集後記
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家計の運営は、
地形と似ているかも、
必ずしも平たんとは限りません!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第566号)

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