東京から大阪へ新幹線で移動するとします。

あなたは、普通車に乗りますか?
それともグリーン車に乗りますか?
自由席かもしれません。

同じ距離を乗車するのだから、

乗車券の運賃は同じですが、
特急券の料金は違ってきます。

どの値段の座席にするのか、
決めるには理由があるでしょうし、

または、いつもは普通席に乗っていても、
今回は、グリーン車に乗る場合、
その理由があるでしょう。

特に、いつもより高い席に乗車した時、
なぜその席にしたか明確な理由があれば、
乗車した後に違和感を感じることはないでしょう。

このことは、新幹線に乗るときばかりではなく、
お金を使う様々な場面でもあることです。

そこで今回は、
お金を使う許容範囲について考えてみます。

お伝えする記事の内容は次のとおりです。
・混在した価値観を生涯持っている
・自分の許容範囲より高いものを買う手段
・家計での許容
・価値のあるものを買う

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混在した価値観を生涯持っている
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誰もが無駄使いはしたくはないです。

しかし無駄な物を買っても、

買った本人も含め、
一目瞭然の品物もあれば、

買った方に価値があっても、
周りの方から見れば、
無駄な物にすぎないこともあります。

では、買うものの価値感は、
どのように身に付いたのでしょう。

・子どものころから親や親せきから
・学校で先生から
・自分で収入を得るようになってから
・自身の長年の社会経験から

身に付けた経緯はさまざまでしょう。

そして、この価値観はひとつだけではなく

生涯一貫して変わらない価値観もあれば、
自身の体験によって変わっていく価値観と、

私たちは混在した価値観を持っていながら、
買う物を決めるので、

時には、無駄な物を買ってしまうことも、
あるのでしょう。

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自分の許容範囲より高いものを買う手段
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住宅や自家用車の購入や
また子どもがいる家庭では教育費など、
一度に支払いができない、
日頃の許容範囲を超えるときは、

身の回りや生活用品を買う時とは違い、
まず、計画的にその資金を準備します。

たとえば、住宅を購入するなら、

いくら気にいった物件でも、まず、
購入額分の価値ある住宅か購入前に確かめます。

同時に、購入資金の確認もします。

購入資金を住宅ローンを組んで、
融資を受けるなら、
・自己資金額
・住宅ローンで借入する金額
・購入手続きのための諸費用
・返済期間
・毎月の返済額
・返済利息総額
などを算出して、完済が可能かを判断してから、
住宅ローンを契約する金融機関などを決めます。

人によっては、
配偶者も住宅ローンを組くか、
親から生前贈与をしてもらうか、
といった方法で購入資金を満たすでしょう。

いずれにしても、
これまでの自身の許容範囲を超える
買い物をするときには、

机上では購入出来ても、
購入する物件に、
何らかの価値を見出していないと、
その買い物は失敗する可能性が高いのです。

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家計での許容
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繰り返しになりますが、
高額な住宅を購入した時、
何とか購入出来て、
何とか住宅ローンも返済できる。

それだけでは、
机上では成り立っても、
家計では成り立たなくなるかもしれません。

なぜなら、
立地から、また住宅維持する経費も
必要になるからです。

立地がまわりに日常の買い物のできる店や
病院がなければ、
そこに行く交通費の負担が必要になります。

また、その住宅がオール電化の住宅なら、
メンテナンス費用や、
将来、設備の交換費用などが必要です。

このような費用も支払うことができるか、
購入前の検証が必要です。

そしてなにより、物件購入後も、
住宅ローンを返済している間は、
家計収支の推移を絶えず注視することです。

この返済期間中に、
無駄使いをしなくなった。
買いたいものを我慢するようになった。

つまり、家計でも買い物の許容範囲が、
厳しくなった。

と、筆者がよく聞くことです。

購入物件に価値観を持っているから、
できるのでしょう。

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価値のあるものを買う
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ただし、結婚する前の家計収支の許容範囲と、
結婚後の許容範囲は変化するでしょう。

家族の成長や収入によっても、
変わっても来ます。

また、個々人や家計の許容範囲も
混在します。

つまり、買うと決めたら、
価値あるものを購入することを
心掛けることです。

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◆    今週のポイント
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家計支出の許容範囲は、

家計収支と家族が創造した価値で

決めるものです!

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◆ 編集後記
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許容範囲を超えるものを購入して、

後に価値がないとわかっても、

それは後の祭りです!?

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第559号)

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