☆あけましておめでとうございます!☆

 

「お金の心配のない老後を暮らすためには、

主な収入が、年金だけになるそれを補うために

お金を貯めておくことです!」

 

よく言われていることで、間違いではありません。

 

しかし、家計の支出を補うために、

貯めたお金を取り崩して使っていくことは、

頭では理解できても、

 

・いついくら使ったらいいのか

・使い切ってしまったらその後はどうする

といった不安から、

 

なかなか貯めたお金は使えない。

 

といった声を高齢の方から聞くこともあります。

 

そこで今回は、

老後生活での正しいお金の減らし方を、

お話いたします。

 

記事の構成は次の通りです。

1. 復習、老後の生活費

2. 自分たちの老後の生活費はいくら

3. 貯蓄の減らし方を決める

4. 準備はいつから

 

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1. 復習、老後の生活費

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よくお聞きになっているとは思いますが、

生命保険文化センターの

「2022(令和4)年度生活保障に関する調査

《速報版》」によると、

 

ふたり世帯の老後の生活費は月額で、

最低日常生活費は平均23.2万円

ゆとりある生活費は平均38万円

です。

 

最低日常生活費とゆとりのための上乗せ額の差額、

14.8万円は、

・旅行レジャー

・日常生活費の充実

・趣味や教養

・身内とのつきあい

といった費用に必要なようです。

 

自分たちの老後の生活を送るのに、

参考になる数字です。

 

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2. 自分たちの老後の生活費はいくら

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では、実際に自分たちの老後の生活での

毎月の生活費としては、

いくら使っているのでしょう。

 

すでに老後の生活に入っている方も、

これから老後の生活に入る方も、

 

その金額を知るためには、

まず、現在の家計支出額を把握します。

 

家計簿をつけている方や、

各種家計のアプリを使っている方は

すぐに把握できると思います。

 

しかし、わからない方も、

定期的な収入のある方なら、

 

そのお金が振込まれる口座の

たとえば、今年の10月末の残高と、

昨年の10月残高を差し引いて、

その数値がプラスであれば、

年間の家計収支は、

プラス〇○○万円だったとわかります。

 

また、昨年の11月から1年間の収入を、

手計算で足せば、年間の収入が把握できます。

 

そして、その収入から年間収支を引いて、

12カ月で割れば、1カ月平均の家計支出額を、

把握することができます。

 

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3. 貯蓄の減らし方を決める

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現在の毎月の家計からの支出額を参考にして、

老後の生活で、貯蓄の減らし方を決めます。

 

減らし方はすごくシンプルで、

 

貯蓄額が底をつかないように、

家計の支出額を調整しながら、

毎月の収入と家計の支出額との差額を

貯蓄から取り崩していきます。

 

エクセルなどの表計算ソフトを利用して、

年齢、収入、支出、貯蓄額、

それに、備忘録の項目を

現在の年齢から100歳くらいまでの枠を

準備します。

 

そして、各年の家計収支と貯蓄額を、

家庭ごとのライフイベントに、

沿って入れていきます。

 

入力した各年、各項目の数値の推移や

自分で最低必要だと思っている費用、

例えば毎月の生活費に3カ月分を

下回らないように、

 

支出額を増減していきます。

 

なお支出額は、高齢になるとともに、

社会状況や自身の身体の変化することで、

生じる可能性があります。

 

従って、定期的に見直すことや、

必要な場合は、後見人を決めて託す

といった、柔軟な対応が必要になります。

 

参考までに、

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)

2021年(令和3年)」によれば、

 

家計の支出額は、

・65~69歳は261,123円

・70~74歳は239,704円

・75歳以上は210,024円

と、年齢ごとに支出額は減っています。

 

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4. 準備はいつから

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老後の生活は、

勤めを辞めたと同時に始まる。

といった明確な節目があります。

 

しかし、生活費の支出は、

現役から老後へ、

絶え間なく継続していきます。

 

従って、家計の収支の変化に

対応できるようにしておくためには、

 

その準備は、現役のうちから、

また老後の生活に入っていても

今からするべきです。

 

そうそれば、自分の家計に適した

正しいお金の減らし方が身に着きます。

 

もし急にお金がいるときにも、

慌てることなく対応できるでしょう。

 

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◆  今週のポイント

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支出額を知れば、

 

お金を正しく減らしていけます!

 

 

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◆ 編集後記

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家計簿をつけていても、

 

家計の収支が合わない!?

 

という方がいます

 

 

毎月何十万円も違うようでは困りますが、

 

使途不明金に余裕をもって対応できれば、

 

生活にも余裕が保てるでしょう!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第523号)

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