No.1120 30歳だからこそ考える自分の人生

 

私のところに相談にみえる方は、

20歳代の方もみえますが、

多くは、30歳になってからの方です。

相談の内容は、さまざまですが、

共通して言えることは、

漠然とした人生設計が、

具体的な人生設計になることです。

 

そこで今回は、

30歳から考えておく人生設計について、

お話いたします。

 

 

------------------------

基本は今までの生活環境

------------------------

30歳になれば、勤務先の同僚や同級生を見ても、

・就職をしているひと

・起業したひと

・学生のひと

・家庭に入ったひと

・無職のひと

と、いろんな環境の中で生活をしています。

 

この環境の基本となるのは、

これまでの人生の多くの時間を過ごした、

家庭です。

 

具体的には、家庭の中心である両親からの教えや、

兄弟姉妹、祖父母、親戚のひとの言動。

 

また、友人や学校の先生、

共通の趣味で知り合ったひと、

本や映画から学んだこともあるでしょう。

 

基本的には、これまで過ごしてきた環境から、

意識的に、また無意識に学び、

その学びを、これからの自らの行動に、

生かしていくのです。

 

 

----------------------------

これからの人生の考え方

----------------------------

そもそも、自分の人生ですから、

自分の思うように創っていけばいいのです。

しかし、誰しも失敗はしたくないものです。

 

私のところにも、

自分の創ったこれからのストーリーに、

評価を求めるひとや、

漠然とこれからの人生どうしたらいい

と相談にみえるひともいます。

 

そのようなとき私は

収入を稼げるときと老後の生活のときの

ふたつの時期に分けてお話いたします。

 

では順にお話しいたします。

 

 

--------------------

収入が稼げるとき

--------------------

収入が稼げるとき、つまり現役中は、

必ずしも同じような生活はありませんが、

・結婚

・子ども誕生

・住宅購入

・子どもの教育資金

・老後の生活の準備

といった、多くのイベントがあります。

これらの行事にはすべてお金がいります。

 

 

-------------------------

老後の生活も考えておく

-------------------------

ここでいう老後の生活とは、

家計の収入が、

主に年金収入による生活のことです。

 

この年金生活に、現行法では公的年金がもらえる

65歳から入ったとします。

 

自分ひとりで生活できる健康寿命は、

日本では男女の平均が74歳ぐらいです。

それから、人の寿命はわかりませんが、

統計的には、

その後も10年近くは生活することになります。

 

老後の生活は、長い期間になります。

 

 

-----------------------------------

生涯のライフプランを考えておく

-----------------------------------

このような長期間に渡り生活をしていく上で、

人生、何があるかわかりません。

 

どのように過ごしていくか、

道標、いわゆる「ライフプラン」を一度書いておけば、

人生の指針が明確に把握でき、

人生が変更になるときには、

「ライフプラン」を書き直せばよくなります。

 

 

---------------------------------------

ライフプランに書いておいてほしいこと

---------------------------------------

ライフプランには、

・すでに決まっているイベント

・やりたいと思っていること

・毎年の予定収入

・家計の支出

・貯蓄額

少し手間はかかりますが、

書くようにしてください。

 

エクセルなどの表計算ソフトを利用すれば、

イベントを付け加えるときや変更があった時も、

容易に表示できます。

 

 

---------------------

よく聞かれること

---------------------

老後の生活についてよく聞かれることに、

「老後の生活費はいくらにしたらよいか」

ということです。

 

まだ30歳の方には先のことですが、

目安としては、

収入は、現役中は予定している収入を、

老後は、現行でもらえる年金額を

記入します。

 

家計からの支出は、

生涯、現行通りでいいです。

 

従って、今後住宅購入や、

子どもの教育費といったまとまった

支出の予定があるときは、

また、現状の家計収支では、

老後の生活が厳しいようであれば、

いまから、

支出額を減らす生活に慣れることです。

 

可能であれば、

収入を増やす方法も検討していいでしょう。

 

 

---------------------------------

まだ、人生は始まったばかり!

---------------------------------

今から、老後の生活まで考えて……、

と思うかもしれません。

 

しかし、

ライフプランを作成して、

人生の軌道を敷いた上で生活をする方が、

闇雲に生活をするより、

こころに余裕のある生活ができるでしょう。

 

なにも冒険をしてはいけない!

と言ってはいません。

 

 

30歳、

これからは経済的にも自活した

思い通りの人生にする、

出発の年齢ですから!

 

 

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:

■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:

 

30歳は、

 

決して目立つことではありませんが、

 

地道に、

 

家計を見る習慣をつける年齢でもあります

 

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第465号)

Photo by photo ac

「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です