No.1072  生涯、常に確認するお金に関わること

 

生涯、お金に関わらないで、

生活をしていくことは不可能です。

 

そこで今回は、

ご自身の家計を運営していく上で、

いくら老いても、

常に確認が必要なお金に関わる3点を、

お話していきます。

 

 

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(1)老後の生活資金

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最初は、生活資金に関わることです。

 

年金が、主な家計の収入として生活をするとき、

これまでの現役時代と同じような支出額を、

年金収入だけで維持すること、

通常は困難なことです。

 

そこで、支出を減少させる手立てを講じます。

 

その方法として、基本的には、

・収入が減った分、これまでの支出額を減らす

・貯蓄から、支出の不足分を補う

といったことを考えます。

 

では、具体的にはどのようにしたら良いのか?

 

通常は、これまでよりは、家計の支出を減らして

貯蓄からも不足分を取り崩すといった、

上述の2つの方法を折衷して行っていきます。

 

年金収入は、年によって多少上下しても、

なくなることはないでしょう。

一方、支出の方もなくなることはありません。

しかし、

貯蓄の残高は底をつくことはあります。

 

また、歳を取ってから、

まとまった額の収入は期待できません。

 

収益が見込める金融商品に、

投資をしようと考えているなら、

収益が見込めるということは、

収益額分の損失もあり得るということです。

従って、年老いてからは、

できないと思っていた方が良いでしょう。

 

となると、老後の生活は、

・年金収入だけで生活をする

・年金収入で足りない分は貯蓄を取り崩す

・貯蓄が底をつかないように補充する

 

また、このような生活をするために、

・現在の毎月の家計支出額を知る

・年金収入だけで生活できる毎月の支出額を

計算する

・上記ふたつの金額の差を知る

・その差額分を、今から支出を減らす

といった対策が必要でしょう。

 

 

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(2)万が一の現金の準備

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次に、現金を準備しておくことを考えます。

老後の生活に限らず、

急に現金が必要になることがあります。

 

例えば、持ち家に住んでいれば、

家の修繕費です。

急に病気になって病院に行ったときの医療費です。

また親戚や知人の冠婚葬祭費用です。

 

多くの場合はクレジットカードで、

支払いできる場合も多いでしょう。

 

しかし、

冠婚葬祭などでは現金が必要になるでしょう。

 

そこで、毎月の支出には使わない緊急用として

毎月の家計支出の3カ月から半年分、

家計に応じた必要な金額を、

万が一の現金の準備として、

普通預金口座に預金して確保しておくべきです。

 

なお、

普通預金口座に入れておいては、

使ってしまうことが心配な方は、

定期預金口座に入れておいてもよいでしょう。

 

現在は、銀行によってはネットバンキングで、

容易に定期預金の解約ができます。

 

万が一の現金が必要になったときは、

定期預金口座からネットで解約しておいて、

最寄りのATMで、

現金を引き出しても良いでしょう。

 

念のために、定期預金口座は、

あくまで、貯蓄をしていくために使う口座です。

 

 

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(3)これから必ずいるお金の確保

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年金生活に入ってから、

これから必ずいるお金は限られてくるでしょう。

 

上記(2)でふれました、

冠婚葬祭の費用のうち孫の入学祝などは、

すでにお祝いする年と支出が決まっていれば、

その時までにお金を準備すればよいのです。

 

他にも、自家用車に乗っている方は、

何歳まで運転するのか、

また自家用車を所有するのか決めておけば、

その間のガソリン代や車検費用など

車の維持費を算出しておくことが可能です。

 

このように、何年先にその年だけに必要な費用を、

確認しておいて、その年に間に合うように、

準備していけばよいのです。

 

ただし、ここでもそのお金を捻出するために、

日頃の家計の支出額をさらに減少していくことが、

必要になるかもしれません。

 

 

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(番外)お金を借りるときの注意

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急にお金が必要になっても

(2)万が一の現金の準備のように、

その分のお金を準備できないときは、

どこかでお金を借りることになります。

 

ここで注意していただきたいことは、

現在、たとえば銀行のカードローンなどで

借りるための条件を満たせば、

借りられる場合があります。

 

ただし、

借りたお金を、利息を含めて完済できるかは、

借りた方の懐具合です。

銀行は、

そこまで見て貸してくれるのではありません。

 

従って、年取ってから、

どうしてもお金を借りなくてはならない場合は、

ご自身だけで決めるのではなく、

身近な信頼できる人に相談することも大事です。

 

 

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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

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お金との付き合いは、

 

生涯、絶えず注視していくことが必要です

 

それが難しくなったときは、

 

ひとりで決めることは止めましょう!

 

 

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第457号)

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