No.1067 老後の生活を快適に過ごす3つのポイント 

 

コロナ禍で大きく社会の情勢が変わっている中で、

老後の生活を、

快適に過ごしていくためのポイントを3つ、

お伝えしてまいります。

 

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老後とはだれのこと?

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まず、ここでの老後とは、

主な家計の収入が公的年金である

ご本人とその配偶者とします。

 

では、3つのポイントを順にみていきます。

 

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ポイント1 世の中は常に変化することを受け入れる

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コロナ禍前の生活に早く戻りたい。

というはなしを聞くことがあります。

 

確かに、感染しないように、

絶えず注意をして行動することは、

心身ともに疲弊します。

 

早く元の生活に戻りたい、

とだれもが思っていることです。

 

しかし、家計の運営に関しては、

 

年中マスクのストックを購入しておく、

といったコロナ禍対策費用は別として、

家計の支出と収入には、

大きな変化はなかったと思うのです。

 

 

ただ、家庭によっては、

毎年行っていた旅行に行けなくなりと、

支出額が減った家庭もあるでしょう。

 

反対に、新しい趣味を見つけて、

その費用が必要になった家庭もあるでしょう。

 

 

コロナ禍がきっかけでの変化ではありますが、

このような、家計収支の変化は、

コロナ禍がなくても、

また、今後収束後にも起こりうる、

対応すべき通常の変化だと思うのです。

 

 

これまでの生活を思い出してください。

 

私たちの生活は、常に変化しています。

 

スマホが普及してくれば、

スマホの機能に即した生活が求められます。

 

もっと昔を思い起こせば、

かつて銀行のATMが普及して、

・定期預金を開設する

・自分の口座に入出金をする

・振込みをする

といった、銀行の窓口業務が、

ATMで操作できるようになりました。

またATMですることが、

当たり前の世の中になりました。

 

コロナ禍が収束したあとに、

コロナ禍でどんなことが起こっていたのか、

検証することは必要です。

 

大局的に考えると、

 

世の中の進化の過程だと考えて、

もはや元に戻るとは考えない方が良いでしょう。

 

根本的には、

生涯に渡り、世の中の変化を受け入れて、

その生活に慣れていくことです。

 

 

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ポイント2 家計収支を把握する

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ただ、世の中は絶えず変化していくのですが、

年金の受給額は、微動にしか変化しません。

 

家計の収入はほとんど変わらないのです。

 

しかし、コロナ禍が収まってくると、

世の中の活動が再開されます。

ただ、景気の回復は、

コロナ禍以前からの日本経済の課題でした。

 

 

従って、通説ではありますが、

現在停滞気味の産業を復活させることも含め、

経済活動を活発にするために、

景気をよくすることは近々の課題でしょう。

 

景気をよくする方法は様々ありますが、

私たち消費者にとっては、

給与や賃金が上がること、

そして、物価が上がることです。

 

 

ここのところ既に、

一部の食品の値段が上がることが、

報道されています。

 

しかし、報道されている価格を、

ただ値があがるから大変だ!

と考えるのではなく、

 

例えば、いつも買っている食料油が、

1ボトルにつき50円値が上がるとすれば、

その食用油を

年間何本購入しているのか計算してみましょう。

例えば4本であれば

50円×4本=200円

 

その家庭にとっては年間200円の値上がりに、

対応するべきでしょうか?

不要と結論付ける方も多くいるでしょう。

 

また、牛乳1パックが20円値上がりするなら、

毎月6パック買っているのであれば、

20円×6本×12カ月=1440円

年間で1440円の値上がりです。

 

年間1000円以上の値上がりは、

耐えられないけど、

今まで通りに牛乳を買いたいのであれば、

定期的に購入していた牛乳以外の商品で、

1440円分購入を今後止めるか、

貯蓄からその分を取り崩すことにするか、

対策が必要になります。

 

対策を打つにしても、

対策を打たないにしても、

そのベースとなる指針は家計収支の動向です。

 

老いても家計を把握することは、

老後の快適な生活を送るために、

生涯必要なことなのです。

 

 

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ポイント3 自身の資産の処分

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現在お持ちの資産のうち、

株式、投資信託といった金融資産は、

容易に売買できます。

 

しかし、自宅といった不動産資産は、

簡単に売買はできません。

 

例えば、現在築古の持ち家に夫婦で住んでいて、

子どもたちはすでにほかのところで、

マイホームを持っている家庭で、

ご自身や夫婦が亡くなったあと、

誰もこの家に住む予定のないときは、

 

この家を、

・売却するのか

・孫が済むのか

・リフォームして賃貸にするのか

といった対策を、

持ち家以外にも資産を持っているなら、

その資産を含めた分割方法を、

親や子で考えておくことが必要です。

 

対策が決まったら、そのための費用を

捻出することが必要になります。

 

子どもが費用を負担することが無理な場合は、

親がそのための費用を負担するのですが、

ここをあいまいにしたまま親が亡くなると、

後に、固定資産税の納付など、

子ども家族により大きな負担がかかります。

 

また、複数の子どもがいると、

資産の分割を含めて、

子どもたちに本来する必要ない、

争族が始まりかねません。

 

親、ご自身の持ち物ですから、

立つ鳥後を濁さずのごとき、

後始末はしっかりしておきましょう。

 

 

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いつの時代でも先を見る

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このように見てくると、

老後を快適に過ごすためには、

 

コロナ禍のために特別なことは、

その一定の時期であり、

 

常に世の中の変化に対応すること、

また相続の準備をすることは、

 

快適な老後の生活を送るために、

今までの世の中と変わらないのです。

 

 

 

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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

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老後の生活を快適に過ごすには、

 

可能な限り、

 

老化防止の頭の体操としても、

 

家計収支を把握する生活を続けましょう!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第456号)

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