No.1055  資金を借りて資産を増やすことを、住宅ローン返済で考えてみる

 

今回は、住宅ローンの返済を例に、

個人が、住宅を購入する資金、

つまり、お金を借りて、

資産を増やすることを考えてみることにします。

 

--------------------

マイホームは資産

--------------------

銀行の普通預金や定期預金、

それに株式や投資信託は、

金融資産といいます。

 

マイホームは不動産資産といいます。

 

ただ、マイホームを購入するのに、

その資金を、

金融機関で融資を受けて、

住宅ローンを組んで返済している間は、

マイホームの資産価値はさがりますし、

資産価値のない場合もあります。

 

なお、この記事での資産価値とは、

保有しているマイホームを、

今売却するとしたら、

その販売価格のことです。

 

 

ある戸建て住宅の

土地と建物を合算した販売価格が

3000万円としたら、

 

資産価値は、

次のように考えることができます。

 

すでに、

住宅ローンを完済した状態なら、

資産価値、

3000万円の不動産資産を

もっていることになります。

 

住宅ローン残高が2500万円なら、

資産価値、

500万円の不動産資産を

もっていることになります。

 

住宅ローン残高が3500万円なら、

不動産資産は0円。

さらに、500万円の負債を抱えている

ことになるのです。

 

 

----------------------------

不動産資産の値動きは穏やか

----------------------------

不動産資産は、金融資産と違い

値動きは、穏やかだと言われています。

 

つまり、株式市場のような、

急激に株価の上下するようなことは、

余りありません。

 

このことは、

主に、土地の値動きに言えることで、

建物は、築年後徐々に、

価値はなくなります。

 

 

--------------------------

建物の資産価値を考える

--------------------------

なぜなら、建物は、

築古になるほど資産価値は下がり、

実際に売却するときは、

建物を解体して更地にして、

土地だけを売却した方が、

高く売れることもあります。

 

 

建物で資産価値を

長年に渡り維持できるのは、

お金をかけて建てた物件です。

 

リフォームの費用が、

建て替えた方がよいほどの費用がいると、

たまに、建売り住宅を購入した方から

相談を受けることがあります。

 

このような方の話を聞くと、

建売り住宅の価格は安価のようでした。

 

そのような物件は、

立地は良くても、建物については、

価値の低い物件を購入したとも言えます。

 

まだ、戸建て住宅の場合は、

雨漏りが起こるようになっても、

極端なはなし、

住む人が我慢すればよいのです。

 

しかし、マンションといった

分譲住宅を購入した場合は、

共用部分の補修には、

費用の負担が必要になります。

 

いずれにしても住宅を購入する時には、

後に、借金までして購入した物件が、

安かろう悪かろうといった、

資産価値のない物件を購入しないように、

慎重に吟味するところでも大切です。

 

 

---------------------------

資産価値ある物件を探すには

---------------------------

マイホームを持てば、

資産にはなります。

 

しかし、

金銭的な価値のある資産を

保有するためには、

 

将来売却しても

収益が得ることができる物件を

購入することが、

ひとつの目安になります。

 

そのような物件を購入するには、

掘り出し物を見つけるのも

ひとつの手かもしれません。

 

しかし、地道にじっくり時間をかけて、

探すのが通常の手段でしょう。

 

 

---------------------------

家計運営も精査する

---------------------------

住宅ローンを組んで返済するにしても、

完済できる根拠がなくては、

返済途中に家計が破たんしかねません。

 

返済がむずかしくなれば、

マイホームを、

売却せざるを得なくなるかもしれません。

 

そのような物件は、世の常として、

売却価格は

足元を見られて安くなるでしょう。

 

 

価値ある物件を購入すれば、

物件の価格は割高でも、

将来、予期せぬ事態が起こったとき、

高値で売却することも、

お金を借りるにしても、

融資の担保としても価値があります。

 

しかし、そのような住宅を

購入するためには、

融資額減らし返済を楽にするために、

頭金などの資金の準備を含めた、

慎重な返済計画が必要になります。

 

つまり、将来に渡る

家計収支の検証が必要になります。

 

自己資金だけでは到底買えない、

価値ある物件を、

自分の資産にするために、

 

住宅ローンを利用することは、

悪いことでありません。

 

ただし、ご自身の家計状況を

適切に把握して実行することです。

 

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:*:*:*:

■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:*:*:*:

 

家計でも融資を受けて、

 

お金をまわせれば

 

資産を増やすことができます。

 

実現させるためには、

 

相当な準備の時間が必要です!

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第454号)

Photo by photo ac

「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です