No.1050 性格と資産運用

 

資産運用とは、

株式や投資信託といった金融商品や、

不動産を運用しながら、

資産を形成していくことだ、

と思っている方も多いでしょう。

 

そのような考え方で間違いはありません。

 

ただ、この資産運用をしていく上で、

ご自身の性格も、かなり重要です。

 

そこで今回は、

性格と資産運用の関係について

考えてみることにします。

 

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資産運用を始める時期

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これまでに資産運用をしたことがない方から、

・就職

・転職

・結婚

・住宅購入

・子どもの誕生

・子どもの巣立ち

・退職

といった節目の時期に、

 

将来、お金が必要になるときの準備をするために、

といった理由で、

以前から考えていた資産運用を始めたい、

と相談を受けることがあります。

 

 

将来のために、

現在、手元にある資金を遊ばせることなく、

働いてもらうことは、

悪いことではありません。

 

ただ、人それぞれ持って生まれた性格によって、

おなじ金額のお金を使っても、

運用する商品は違ってきます。

 

商品が違えば、

将来の資産が違ってくるのは明らかです。

 

 

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運用商品別の収益方法

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繰り返しになりますが、

運用する商品で、

将来の資産額は変わってきます。

 

そこで、資産を運用する代表的な商品を、

見ていくことにします。

 

まず、運用するときに投資した資金、

つまり元本が保証されているのは、

銀行に預けた預貯金の1000万円までです。

 

タンス預金とは違って、

銀行に預けておくことで、

盗難などのリスクの回避ができます。

ただし、利息はほとんど付きません。

 

 

それ以外の金融商品で運用した場合、

その元本は保証されていません。

 

まず、収益面でみてきます。

 

例えば、

○○社の株式を100万円、

10年間運用したとします。

 

この○○社の株価は、

購入したときは1株100万円、

10年後に120万円だったとします。

 

10年後に売却すれば、

20万円の収益を上げることができます。

 

配当金の制度があれば、

その恩恵も受けることができるでしょう。

ただし、収益には課税されます。

 

また、○○社に株主優待の制度があれば、

その制度も利用できたでしょう。

 

 

不動産を運用する場合でも、

値上がりが期待できる土地を購入して、

値が上がったら売却する。

 

また、アパートやマンションといった、

賃貸経営をして、

家賃収入で資産を形成できます。

 

なお、不動産を運用でも収益には

課税されます。

 

 

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資産運用のデメリット

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ただし、上記の株式運用にしても、

不動産運用にしても、

元本は保証されていませんので、

 

例えば、上記の○○社の株式を

100万円で購入しても、

10年後には80万円になることもあります。

20万円の損失が出ることもあり得るのです。

 

不動産でも、

買った土地が、

必ずしも値が上がるとは限りません。

 

賃貸経営でも、

常に満室の経営ができるとは限りませんし、

突然、大規模な改修工事が必要になり、

思わぬ支出が、

必要になることも考えられます。

 

 

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思うだけではなく実際に運用しても良い

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ここまでお話をすると、

 

銀行に預けておけば、家でタンス預金して

盗難の心配をすることはなし、

利息は付かないけど、定期預金で良い。

という方もいるでしょう。

 

また、元本は保証されていないけど、

一度、

株式投資をやってみよう。

不動産投資をやってみよう。

 

という方もいるでしょう。

 

 

私は、

石橋をたたいても渡れない性格なので、

株式投資は、とてもできない。

という方もいるでしょう。

 

このように思っている方で、

試しでも、元本の保証のない商品、

株式投資と同様に話が出てきます、

投資信託も含めて、

実際に運用される方は多くはないようです。

 

悶々と生涯、

思っているだけの方もいるようです。

 

 

株式投資に限ってお話を進めますが、

例えば10万円と

投資をする金額を決めておいて、

 

現役中に株式投資を実行してみて、

 

やはり自分には向かないことが、

納得できれば、

今後株式投資のことは考えなくても、

よくなるでしょう。

 

 

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許容範囲を決めることができるかが性格

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ここまで読まれて、

既にお気づきの方もいるでしょう。

 

元本保証以外の金融商品を運用するか、

慎重な性格の方はやらない、

とはよく言われていることです。

 

それ以上に、資産運用で大切なことは、

投資する資金をいくらまでにするのか、

その許容範囲を決めたら、

 

株式投資で、損失が出ても、

決めた以上に資金をつぎ込むことなく、

損失を確定できるか、

 

ここが性格によって違ってくるところで、

 

あなたは、がむしゃらに進んでしまうのか、

慎重にまわりの状況を見て進むのか、

 

ここに、性格の違いによって、

資産運用の成果の違いが生まれるのです。

 

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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ

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あなたは、

冷静に物事が判断できますか?

 

性格によって、

資産運用の許容範囲が変わります

 

 

人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第453号)

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