No.844 お葬式代は死亡保険で?

 

高齢でも加入できる保険の広告を見た方から、

ご自身のお葬式代を死亡保険で準備しておこうか、

と相談がありました。

 

実際に加入を検討している保険商品を、

私も見てみました。

 

同じような保障内容の死亡保険商品は、

他の保険会社からも発売されていますので、

保険商品を選ぶときに確認する要点をお伝えいたします。

 

1.死亡保険の保障内容と加入の条件を確認

2.その保険商品に加入できるのかご自身の体調を確認する

3.解約しても解約返戻金があるのか、掛け捨ての保険か確認

4.定期保険であれば、保険期間が何年間か確認

5.保険期間満期後更新ができるのであれば、最長の保険期間は何歳までか確認

6.もし、保険期間が10年間であれば、10年後に更新したときの保険料を確認

 

実際に定期死亡保険を想定して計算してみます。

ここではただ計算するだけということをご承知ください。

 

検証する、保険商品の内容です。

保険商品名:10年満期定期保険(無解約返戻金型)

        ⇒保険期間が定まっている掛捨ての保険

保障内容:死亡、高度障がい⇒保険金がもらえる保障の内容

保険金:200万円

保険期間:10年⇒保険料を払込む期間であり、また保険金が支払われる期間

更新:自動更新⇒この保険の場合は、10年後に自動的に更新されます。

           ただし、10年後の年齢の保険料になります

保険料:男性と女性とでは、平均寿命が約5歳違いますので、

     同じ年齢でも女性の方が安価な設定になっています。

男性で60歳から契約した場合の1カ月間の保険料:2,000円

同じく男性で70歳からの1カ月間の保険料:5,000円

同じく男性で80歳からの1カ月間の保険料:9,000円

とすると、

この男性が60歳から70歳まで支払う保険料は、

2000円×12カ月×10年間=24万円(1)

70歳から80歳まで支払う保険料は

5000円×12カ月×10年間=60万円(2)

70歳から82歳(男性の平均年齢)まで支払う保険料は

9000円×12カ月×3年間=約32万円(3)

(1)+(2)+(3)=116万円

 

70歳から90歳まで支払う保険料は

9000円×12カ月×10年間=108万円(4)

(1)+(2)+(4)=192万円

 

念のため、検証したのは、

保険金が200万円の

10年満期の掛捨ての死亡保険商品です。

 

なお、90歳以上は多くの保険商品では加入できません。

 

もし、あなたが現在死亡保険に加入していない60歳の男性だったら、

このような死亡保険に加入しますか?

それとも、貯蓄をして貯めていきますか?

 

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