今回は、節約は老後生活の予行演習、
という内容でお話をいたします。

なお、老後とは、
ご自身が働いて得る収入ではなく、
年金からの収入が、
家計の主な収入になった状態を言います。

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老後の生活で待っているもの
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老後の生活に入ると
現役時代の生活と
何が変わるのでしょう?


サラリーマンを退職した方であれば、
いつも通っていた勤務先がなくなる。

自営業の方でも
仕事をしなくてもよくなる。

仕事に縛られることなく、
一日といわず、
ずっと、ご自身がしたいことができる!

こんな生活に変わるのです。


しかし、その老後の生活の仕方によっては
今までよりも
生活費がかかることになるかもしれません。


老後の生活で、
今までは忙しく仕事をしていた、
平日の日中、
どのような生活をするのか
その仕方で、
家計収支も変わってくるのです。


例えば、
日中、自宅の自室にいる時間が多くなれば、
その分、電気代など水道光熱費も
かかるようになるでしょう。

外出するにしても、
乗り物を利用する場合、

これまでは、
ある程度は、通勤定期券で
賄えたところも
全額実費になります。


つまり、老後の生活で、

ご自身の望む生活をすると
現役時代の生活費に加えて、
望む生活分、
家計支出が増えることも
考えられるのです。


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老後の生活で減らすことのできるもの
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反対に、老後の生活で
減らすことのできるものは、
何があるでしょう?


年齢とともに食費は減らすことが、
難無くできるかもしれません。


ほかには何があるでしょう?

上述した、水道光熱費を意識して、
使わない様にすることでしょうか。

外出を減らすことでしょうか。

服を買うことを我慢することでしょうか。


私が、老後の生活に入った方からの
相談を受ける時に伺うと、

多くの方の場合、
少し考えられて
減るものはあまりない。

と言われます。

長年浸み込んだ生活を
変えることはむずかしい。

多くの年配の方が言われることです。

老後の生活で減らすことのできるものは、
その家庭によって変わってはきますが、
あまりないのです。


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現役と老後の収入の差を埋めるには
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しかも、年金が主な収入になれば、
現役の時代より収入は減ります。


しかし、
現役と同じような生活をしようとすれば、

年金以外に、
現役からの蓄えがないと
現役時代と同じ生活は、
通常に考えても維持できないです。


では、現役と老後と
同じような生活をするためには

言い換えれば、
収入の差を埋めるには、
現役中に
どんな準備をしておけばよいのでしょう?

結論として、

現役中に老後の準備をしておくことです。


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老後の準備の仕方
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その準備の仕方としては、

まず、ご自身に年金がいくらもらえるのか、

「ねんきん定期便」や
日本年金機構のサイトにある
「ねんきんネット」で調べてみます。


そして、現在の収入と年金収入の差を
どのように埋めるか検討するのです。


老後の生活に入ってから、

生活のレベルを下げることは、
大変難しいですから、

老後の生活が維持できるように、
現役のうちから
「節約」して、
準備をすることです。

勿論、節約して、
出てきたお金は老後生活のために、
貯めて行きます。


つまり、現役時代に
節約することは、

生涯同じレベルで生活をしていく、
予行練習ともいえるのです。




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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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老後の生活に入ってから
やむを得ず節約を強いられた場合、

家計支出を減らすことは出来ても、
こころが荒むことや、
老後破たんになることもあります

家計収支のレベルは、

現役中から、

老後の生活レベルに
調整しておきましょう!


人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第340号)
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