働いて得られる収入は何歳までなのか?
検証してみたいと思います。

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老後、働かなくても得られる収入
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国から受給される公的年金は、
その方の生年月日によって、
受給年齢に差はありますが、
遅くても65歳になれば、
その後は、生涯に渡って受給できます。

必ずしも表現が適切とは言い切れませんが、
現役中に収入や給与のうちの
定められた金額を、
国民年金や厚生年金の保険料として
納めた方が受給できます。


ただ、その受給額つまりもらえる金額は、

厚生労働省の
「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
によりますと、

個人事業主の方などが加入する、
国民健康保険は、
20歳から40年間、保険料を納付した場合、
現在のところ満額で月額64941円です。

しかし、平均支給額は、
月額で55,615円でした。


また、サラリーマンの方などが加入する、
厚生年金では、
平均支給額は147,051円でした。

厚生年金は加入期間や報酬(給与)によって、
受給金額に差がでます。

また、男女の差も大きく、
男性の平均が166,668円、
女性の平均が103,026円となっています。


よく言われることですが、
確かに、厚生年金の方の受給額が多いです。

しかし、サラリーマンには定年がありますが、
個人事業主に定年はありません。
65歳を過ぎて、
年金+事業収入を得ることもできるのです。


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何歳までは働ける
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サラリーマンの方でも
企業を退職後に、
年金だけの収入に頼ることなく、
起業して収入を得ることも可能です。

ただ、ご自身の意志としては、
生涯働いて収入を得ようとしても、
統計的な残念な数字があります。


それは、これも厚生労働省から、
介護を受けたり寝たきりになったりせず、
日常生活を送れる期間を示す
「健康寿命」のデータです。

2016年は、
男性72.14歳、女性74.79歳と公表しています。

つまり、
この「健康寿命」の歳から
男性は81.09歳、女性は87.26歳の平均寿命までの
男性約8.95年間、女性12.47年間は、

文字で表現すれば、
人から、
何らかの手助けを受けながら、
生活をする期間、

ともいえます。


また、「健康寿命」までは、

働いて収入を得ることも可能
とも解釈できます。


言うまでもなく、
この数字は平均的なものですから、
参考程度に意識していただければよいのですが、

生涯のライフプランを作成する時には、
このような統計的な数値の年齢があること、

また、「健康寿命」を超えると、

医療費や介護の費用が必要となる可能性があり、
そのための準備をしておく、
シミュレーションも
念のため、
描いておくことが必要でしょう。


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いつまでも収入を得ることは可能か?
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ここまで、お話をしてきて、
サラリーマンの方は、
おおむね定年退職まで、
個人事業主の方は「健康寿命」までしか、

収入を得ることができないのか

と、短絡的になる方もみえるかもしれません。


しかし、みなさんの周りにも、
「健康寿命」を超えても働いて、
収入を得ている方もみえるでしょう。

また、手に職を付けている方などは、
生涯収入を得ることも可能でしょう。


ただ、定年退職をして、
しばらくの間、
悠々自適な生活をして、
蓄えが少なくなってきた、
「健康寿命」が近くなってきた、

そこで、何か職を探そうとしても、

職はそう簡単には見つからず、

たとえ見つかったとしても、

いままでの悠々自適な生活から
激変することによって、

「健康寿命」まで
健康な生活が出来なく可能性もあります。


また、治療費など
思わぬ出費がかさむ原因になりかねません。


つまり、いつまでも
収入を得ることは可能ですが、

そのためには、
現役中から計画と準備、

それに、
心身ともに健康であることが必要だ
ということです。



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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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生涯、安定した家計収支にするためには、

「健康寿命」までに

年金以外の

保険商品を含めた金融資産の運用など、

現役中に、
計画して実行した結果が影響します
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第334号)
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