家計の年間収支がプラスになるために、
準備することをお話しいたします。


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家計収支の推移の表を作る
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家計収支の表の作り方は、
何度となくお話をしていますので、
復習になる方もみえると思います。

ただ重要なところですので、
繰り返しお話をいたします。


まず、家計の年間収支は、

給与収入の方であれば、

毎月給料が振り込まれる銀行口座の通帳の
今年の大晦日の残高から、
昨年の大晦日の残高を引きます。
定期預金など
普通預金以外で貯蓄をしていても
そのお金を家計に使う場合も加えます。

出てきた数字が、
今年の家計収支となります。

プラスであれば、
年間収支は黒字、
マイナスの場合は、
赤字であったということです。


次に、年間収入を計算します。
銀行口座の通帳の給料、ボーナスの金額を
1月から12月まですべて足した数字です。

年間支出は、
収入から年間収支をひいて算出できます。


この、年間収支、収入、支出を
過去5年間計算して平均を出せば、
おおよそ、その家庭の
年間収支、収入、支出の数値といえます。


年間収支がマイナスの場合は、
次の作業をしてから、
平均を出してください。


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年間収支の分析をする
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計算した年間収支がマイナスの場合は、
その原因を見つけていきます。

例えば、
住宅購入の頭金を支払った
子どもの大学へ入学金を支払った
車を買ったなど、

例年は使わないお金をその年だけ支払った。
そして、その使い道がわかっていれば、
その金額は、年間収支からは引いて
5年間の平均を出していきます。

昨年以前の数値は、
今から計算しておきましょう。


ただ、これといった物を買わないのに、
収入より支出が多く、
年間収支がマイナスになる場合は、
対策が必要です。


年間収支がプラスであっても、
ぎりぎりプラスが毎年続いているような場合も、

この先、物価が上昇する場合、
すぐにマイナスになる可能性もありますので、
マイナスと同様の対策を
考えておいた方が良いでしょう。


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年間収支をプラスにする対策とは
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年間収支をプラスにする根本的な対策は、

今より収入を増やして、
今より支出を減らすことです。


口で言うには単純なことですが、
実際に行うには、
なかなか難しいことです。


特に、収入を増やすことは、
増えればそれに越したことはないのですが、
なかなか難しいところであります。
そこで、支出を減らすことに目がいきがちです。

長年同じような家計収支で暮らしてきた場合、
特に難しいでしょう。

しかし、支出も減らさないと近い将来、

生活が成り立たなくなる警告と受け止め、
家計支出の中に無駄がないのか、
支出項目のひとつずつを、
検証してみることをおすすめいたします。


年間収支がプラスの家計でも、
一度、支出の項目をチェックすることで、
無駄な支出を無くして、
さらに、年間収支がプラスになる可能性も
ありますので、
一度支出の無駄探しをやってみてください。


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将来の家計収支をシミュレーションする
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平均を出した家計の収入や支出を参考に、
家計の収入、支出、年間収支の表を
作ってみましょう。

収入は年金収入のみの歳になったら、
「ねんきん定期便」を参考に、
その収入を記入しましょう。

事業をしている方は、
何歳まで事業をするか
その見通しを
立てることも必要になります。


支出では、毎年必要なのは、
食費や水道光熱費などの生活費です。

また、旅行費用などの余暇費用
家のリフォーム費用、
子どもの教育費なども、
その家庭によって予算がいるでしょう。

その予算も表に記入していきます。


これらの数字を一年ごとに、
男性82歳、女性87歳の平均寿命より
寿命の歳で亡くなるわけではありませんので、
少なくても5年は先まで作ります。

また女性が5歳、
統計的には長生きをすることになっています。

もしご主人と奥さんとに歳の差がある場合、
例えば、ご主人が奥さんより
6歳年上であれば、
6年(歳の差)+5年(男女の平均寿命の差)
=11年

11年間、
奥さんが一人暮らしをする時の、
家計収支に注目しておくことも必要です。


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改善は早急に
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一年はあっという間に過ぎてしまいます。

早急に時間を取ってはじめないと、
毎年先送りになり、
なかなか家計の改善ができないまま
歳を取ってしまう可能性があります。


慢性化したら改善は、

こころの負担を考えると
相当難しくなり、

そして、ある日突然、
老後破たんを迎えてしまうかもしれません。


10年先でも予兆がある場合は、
早急に
今から改善を始めることをおすすめいたします。


この先間違いなく、
生涯、家計収支はプラスのまま黒字だと、
確証のある方は除いて、


一度、家計収支のチェックしてみてはいかがでしょう。



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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

家計収支のマイナスは、

突然の場合でも、
予兆がある場合もあります。

収支が黒字の時でも、

チェックは怠らずに!


人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第330号)