家計の年間収支がプラスになるために、 準備することをお話しいたします。 ----------------------------------- 家計収支の推移の表を作る ----------------------------------- 家計収支の表の作り方は、 何度となくお話をしていますので、 復習になる方もみえると思います。 ただ重要なところですので、 繰り返しお話をいたします。 まず、家計の年間収支は、 給与収入の方であれば、 毎月給料が振り込まれる銀行口座の通帳の 今年の大晦日の残高から、 昨年の大晦日の残高を引きます。 定期預金など 普通預金以外で貯蓄をしていても そのお金を家計に使う場合も加えます。 出てきた数字が、 今年の家計収支となります。 プラスであれば、 年間収支は黒字、 マイナスの場合は、 赤字であったということです。 次に、年間収入を計算します。 銀行口座の通帳の給料、ボーナスの金額を 1月から12月まですべて足した数字です。 年間支出は、 収入から年間収支をひいて算出できます。 この、年間収支、収入、支出を 過去5年間計算して平均を出せば、 おおよそ、その家庭の 年間収支、収入、支出の数値といえます。 年間収支がマイナスの場合は、 次の作業をしてから、 平均を出してください。 ------------------------------------------ 年間収支の分析をする ------------------------------------------ 計算した年間収支がマイナスの場合は、 その原因を見つけていきます。 例えば、 住宅購入の頭金を支払った 子どもの大学へ入学金を支払った 車を買ったなど、 例年は使わないお金をその年だけ支払った。 そして、その使い道がわかっていれば、 その金額は、年間収支からは引いて 5年間の平均を出していきます。 昨年以前の数値は、 今から計算しておきましょう。 ただ、これといった物を買わないのに、 収入より支出が多く、 年間収支がマイナスになる場合は、 対策が必要です。 年間収支がプラスであっても、 ぎりぎりプラスが毎年続いているような場合も、 この先、物価が上昇する場合、 すぐにマイナスになる可能性もありますので、 マイナスと同様の対策を 考えておいた方が良いでしょう。 ----------------------------------------------- 年間収支をプラスにする対策とは ----------------------------------------------- 年間収支をプラスにする根本的な対策は、 今より収入を増やして、 今より支出を減らすことです。 口で言うには単純なことですが、 実際に行うには、 なかなか難しいことです。 特に、収入を増やすことは、 増えればそれに越したことはないのですが、 なかなか難しいところであります。 そこで、支出を減らすことに目がいきがちです。 長年同じような家計収支で暮らしてきた場合、 特に難しいでしょう。 しかし、支出も減らさないと近い将来、 生活が成り立たなくなる警告と受け止め、 家計支出の中に無駄がないのか、 支出項目のひとつずつを、 検証してみることをおすすめいたします。 年間収支がプラスの家計でも、 一度、支出の項目をチェックすることで、 無駄な支出を無くして、 さらに、年間収支がプラスになる可能性も ありますので、 一度支出の無駄探しをやってみてください。 ------------------------------------------- 将来の家計収支をシミュレーションする ------------------------------------------- 平均を出した家計の収入や支出を参考に、 家計の収入、支出、年間収支の表を 作ってみましょう。 収入は年金収入のみの歳になったら、 「ねんきん定期便」を参考に、 その収入を記入しましょう。 事業をしている方は、 何歳まで事業をするか その見通しを 立てることも必要になります。 支出では、毎年必要なのは、 食費や水道光熱費などの生活費です。 また、旅行費用などの余暇費用 家のリフォーム費用、 子どもの教育費なども、 その家庭によって予算がいるでしょう。 その予算も表に記入していきます。 これらの数字を一年ごとに、 男性82歳、女性87歳の平均寿命より 寿命の歳で亡くなるわけではありませんので、 少なくても5年は先まで作ります。 また女性が5歳、 統計的には長生きをすることになっています。 もしご主人と奥さんとに歳の差がある場合、 例えば、ご主人が奥さんより 6歳年上であれば、 6年(歳の差)+5年(男女の平均寿命の差) =11年 11年間、 奥さんが一人暮らしをする時の、 家計収支に注目しておくことも必要です。 ----------------------------- 改善は早急に ---------------------------- 一年はあっという間に過ぎてしまいます。 早急に時間を取ってはじめないと、 毎年先送りになり、 なかなか家計の改善ができないまま 歳を取ってしまう可能性があります。 慢性化したら改善は、 こころの負担を考えると 相当難しくなり、 そして、ある日突然、 老後破たんを迎えてしまうかもしれません。 10年先でも予兆がある場合は、 早急に 今から改善を始めることをおすすめいたします。 この先間違いなく、 生涯、家計収支はプラスのまま黒字だと、 確証のある方は除いて、 一度、家計収支のチェックしてみてはいかがでしょう。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 家計収支のマイナスは、 突然の場合でも、 予兆がある場合もあります。 収支が黒字の時でも、 チェックは怠らずに!
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第330号)