今回は、「ご自身と家族の理想的な家計収支を描く」ことを
考えてみます。

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ご自身と家族のライフプラン
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ライフプランを描く
とよく言われますが、
平たく言えば、ご自身の人生設計を描くことです。

描く項目は、
必然的と創造的のふたつあります。


必然的なライフプランは、

お子さんがいれば、
成長とともに、
小学校、中学校は義務教育でもあり、
住んでいる地域の学校に行くことになります。
行かなくてはいけません。

会社勤めの方は現行制度で、
人によっては、
勤め先に就業の条件が変わりながらも、
65歳まで勤めることができる。

といった、多少表現に語弊はありますが、
軌道に乗って必然的に、
生活していくためのプランのことです。


それに対して、
創造的なライフプランは、
・休みに旅行に行く
・住宅を購入する
・老後の生活費を貯めるために現役で働いているうちは
株式投資をする
・お子さんを高校、大学に進学させる
もっとも小中学校は公立ではなく私学に通学されるのも
創造的なライフプランのうちのひとつでしょう。

創造的なライフプランは、

実行するに当たり、
例えば、住宅を購入するなら、
いくら住宅ローンで融資を受ける
といった実行のためのプランを
シミュレーションします。

創造的なライフプランは、
計画をしなければお金は使いません。

しかし、安易に計画し実行することにより、
最悪の場合、家計が破たんすることもあります。


それに対して、必然的なライフプランは、
文字通り、計画をするしないにかかわらず、
衣食住費といった生活費も含まれていて、
必然的に家計から出ていくお金です。

如何に上手に支出を減らすために
節約をするか!

その方法や考え方は、
家庭によって違うところでもあります。

必然的と創造的のふたつのライフプランの調和
如何によってが、
家計収支に影響を及ぼすことは間違いありません。


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計画無くして節約も難しい
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私が相談を受ける内容も
大きく分けると二通りあります。

・住宅を購入するなどの「ひとつ」の項目に関する場合

・老後の生活のためにこれからすることといった
 貯蓄、相続それにライフプランといった「多方面」の
 項目にわたる場合

しかし、住宅の相談にみえる方でも、
お子さんの教育資金などの計画も聞かないと、
住宅購入の提案は出来ないことが多いです。


言い換えれば、
ご自身や家族人生設計が出来ていないと、
後々になってから
あの時は無駄使いをしてしまったと気付くことも
あるのです。

まずは、近々住宅を購入する計画があっても、
それだけではなく、
家庭ごとに状況は違いますが、
・お子さんは、大学まで進学させるのか
・ご自身は何歳まで働くつもりか
・住宅ローンは退職までに完済するのか
このような、計画を立ててお金を動かさないと、

漠然と、節約は必要なことはわかっているが、

では、具体的に何をどうのように節約をしたらいいのか、
漠然と、節約と思っているだけでは、
具体的な節約は出来ない状況に陥ってしまうのです。


そうならないためにはどうすればいいのか?


ご自身と家族のこれから生涯の計画を
文字に起こすことです。


ただこれだけです。


始めは面倒だと思う方も多いです。


しかし、一度書き始めれば、

計画のうちのひとつに、
3年後にハワイ旅行にいくと書いたら、
そのための準備をはじめてしまいます。

テレビやネットでハワイが気になり
また家計でも予算化ができるでしょう。


具体的な予算化や
お金の流れについては次回お話をします。


少なくとも
全く漠然としたライフプランしか描いていない方は、
この時点では、
お金のことを考えることはなく、

ご自身が理想とする、
ご自身と家族の将来のプラン(計画)を立てることが先決です。


将来、何をしたいか漠然としている状況では、
お金もどうしたらよかわからず、

その人の財布に長居をすることなく、
すぐに出て行ってしまうでしょう。

従って、お金もなかなか貯まりません。




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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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家計収支を考える前に、

ご自身や家族の

将来の理想とする計画を決めることが先決です


人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第321号)
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