住宅を購入する時に、
その資金の一部をまたは大半を
住宅ローンを組んで
そこから融資を受けることがあります。


この住宅ローンの毎月の返済額が、

現在賃貸住宅に住んでいる場合、

毎月支払っている家賃と
住宅ローンの毎月の返済額が
同じ位の支払い額だったら、

住宅ローンを組んで、
ご自分の家を購入されてはいかがですか!

とセールスをする、
ハウスメーカーや不動産業者も
あるようです。


しかし、たまたま
家賃と返済額が
同じような額にすぎず

家計収支では、
住宅ローンを借りると
異変が起こることが多くあります。


そこで今回は、

住宅ローンを例に、
生活を変える時はどんな時かを
考えてみます。



--------------------------------------------------
毎月の水道光熱費を比較する
--------------------------------------------------
住宅ローンの毎月の返済額が、

住宅を購入する前の
賃貸住宅の家賃と
同じような金額であっても、

従来の賃貸住宅から
購入した新居に引っ越すので、

さまざまな変化が起こります。


街中のアパートから
郊外の戸建住宅に引っ越した場合、

街のけん騒もなく、
小鳥のさえずりも聞こえて、

落ち着いた生活が出来るように
なるかもしれません。

風通しや
日当たりがよければ、

従来のアパートより、
電気の消費量が減って、
電気代が安くなるかもしれません。


ただ良いことばかりではなく、

いままでは、
家の修繕費は
大家さんが支払っていましたが、

今後はご自身の負担になります。


部屋の数が多くなれば、

その分
毎月の電気代が高くなるかもしれません。


お風呂の桶も広くなり、
庭で土いじりが出来るようになったりすれば、
その分、
毎月の水道代も高くなるでしょう。


今まで住んでいたアパートと比較して、

一カ月あたりの水道光熱費が、

従来のアパートの生活から
どのくらい変わったのか、
家計収支への影響を
把握することが必要です。


------------------------------------------------------
新居の維持費はどこから出る
------------------------------------------------------
自分の家を持ったら、

例えば、
庭で草木を育てたい

といった計画を持っている人も
みえるでしょう。


ここで考えていただきたいのは、

アパートでの生活では、

花を咲かせるにしても、
精々ベランダで鉢の中など
限られたスペースだったでしょう。

それに比べて、
庭の土で栽培をすることになれば、
それなりの費用もかかります。


また、上述をした修繕費など、
今までの生活では必要のなかった
費用もかかります。


これらの費用は、
どこのだれが負担するのでしょう?


それは、
すべてその家の所有者であるご自身です。

ご自身の家計からの負担になります。


これまでは、
住宅を購入したことによって、

家計支出が増えるのではないかと、
懸念されることを考えてみました。


----------------------------------------------------
住宅ローンで融資を受けたら生活を変えるべきか
----------------------------------------------------
ところで、家計支出が増えなくても、
今までと変わらないものもあります。

それは、
勤務先からの給与「収入」と
生活費などの「支出」や、

子どもの教育費や
ご夫婦の老後の生活のためなど、

目的を持った「貯蓄」です。


家賃の支払いはなくなりますが、

今度は
住宅ローンの毎月の返済があります。


住宅ローンを
早期に返済しようとするならば、
そのための
費用を積み立てなくてはなりません。


住宅ローンの購入資金を、
親からの生前贈与などで、
もらった場合で
相続税精算課税など
適切な優遇税制の適応を受け、
住宅購入資金に使える場合、

また、アパートで生活をしていた時から、
住宅を購入するための頭金を
貯蓄した場合などを除き、

住宅を購入したら、
家計の支出は増えます。



収入が増えない限り
従来よりも
家計支出を減らす取組みが必要です。

また、頭金を貯めていたのであれば、

住宅購入後は、
今までの積立ての習慣を辞めることなく、
積立の目的を、

今度は繰上げ返済、
子どもの教育費や
老後の生活などに変えて、

貯蓄を続けるべきでしょう。


つまり、
住宅購入後、
どのくらい従来と家計収支に変化が起きたか、

支出が増えたのであれば、

少なくとも、
家計収支が黒字にもどるまで分の、
支出を減らす。


いっそのこと、
生活費の見直しをして、

貯蓄額を増やす
いい機会にしても良いかもしれません!




*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:
■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

住宅ローンの返済が始まったら、

早急に従来の家計収支との違いを把握し

必要であれば改善の対策を打ちましょう! 


「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第302号)

 

Photo by photo ac