人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ
 ~300号発行の思い~

この「人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ」は、
2012年9月19日に
第一号を発行して
今回節目の300号の発行を迎えることができました。

読者の皆さまには
毎回お読みいただきお礼申し上げます。

そこで、今回は、
このメルマガのテーマでもあります、

現役中にしておくべき
老後の生活の準備について
あらためて整理をしておきます。


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何歳から老後の準備をはじめるのか
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二十歳を過ぎたら、

サラリーマンや事業主といった
就いている形態によって
違いはありますが、

日本では学生を含めて
厚生年金、国民年金といった
公的年金に加入し、
その保険料を
国に納め始めます。


つまり、成人をした段階で
「公」には、
老後の準備がはじまっているのです。


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自衛として準備をはじめる時期
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国からの年金や
勤め先からの企業年金や退職金だけでは、
老後の生活に不安がある方も多くみえます。


漠然とした不安を除くために、

まずは、生涯の家計収支の
シミュレーションをしなくてはなりません。

その方法のうち一番手っ取り速いのが、

毎月給与が振り込まれる通帳を用意して、

昨年末の通帳の残高から
一昨年末の通帳の残高を引く
⇒家計の年間収支

通帳から年間の収入を足していく
⇒家計の年間収入

年間収入から年間収支を引く
⇒家計の年間支出


この3つの数字の
過去3年間の平均を算出すれば、
おおよそのその家庭の
家計収支となります。


そして、
男性81歳
女性87歳の平均年齢に

5歳加えた年までこの家計収支を
算出してみてください。


年間収支が、生涯大きくプラスであれば、
生涯家計の心配はないでしょう。


ただ、そのプラスの額にもよりますが、

これまでのFP業務で、
私の思うところでは、

500万円未満では、
将来マイナスになると
考えておいても良いでしょう。


また、退職後、70歳後半や80歳に達する前に
家計収支がマイナスになるようでは、

今から対策を立てておくことが必要です。


30代の若い時であれば
難無く生活を変えていくことは
出来るかもしれません。

しかし、40代後半50代になると

なかなか生活の質を変えることは、
こころが疲弊して
時には病む人もいて

簡単に生活を変えるのは
むずかしい場合もあります。


とはいえ、
収入が見込める現役中に対策を打っておかないと、

老後の生活に入ってからでは、
対策の打ちようがなく、

最悪の場合、
老後破綻を招きかねません。


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対策の方法
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主な対策の方法は、

・収入を増やす
・支出を減らす

単純なことです。


また、老後の資産を形成するために、
現在就いている職業にとって様々ですが、

・定期的な預貯金で積立てる
・株式、投資信託や保険などの金融商品での運用
税制優遇のある「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」などで
運用しても良いでしょう
・社内預金
・小規模な事業主であれば小規模共済に加入する

など、老後の生活費のために
お金を貯めることです。



また、節約をすることです。

漠然と節約といっても
むずかしいところもあります。


具体的には、
・保険商品の見直しをすること
現在加入中の保険商品が適切なのか
 本当に必要な部分を補っている商品か
 必要以上な部分は解約することです

・住宅ローンの繰上返済や借り替えを検討する
 早期に完済をすることを検討することによって
 確かに日々の生活費を減らすことになり、
また、住宅ローンの利息額の支払いも減り、
 家計の節約と無駄使いの削減につながります。

・家計支出全体を見ることによって
 その家庭の特有のなくした方がよい
無駄な習慣があるかもしれません


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老後になってから老後の生活は作れない
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退職金や年金のもらえる額が確定する
50代後半から
退職間際になってから、

これだけのお金で、
どのように生活をしたらいいのか、
相談にみえる人がいます。


その時に、
私が最初に聞くのは、

老後どのような生活をするかです。


なかには、
在職中は忙しいので、
退職してゆっくり考えたい


という方がみえます。


ゆっくり考えていると、

それこそ
5年や10年すぐに経ってしまいます。


その間、主に年金収入だけになっても、

ご本人は、
現役時代ほど、収入はないことはわかっていても
また、退職金には手を付けていないという感覚でいて、

しかし、実際には生活費に使って
退職金でもらった額も目減りしており、

それに気が付いてから
対策が打てない場合もあります。


くどい様ですが、

老後の生活は、

いくら現役中仕事が忙しくても、

極端なはなし、
その仕事は会社のほかの人ができる場合も
多く(それが組織です)、


反対に、ご自身の老後の生活は、
ご自身が好きなように決めることは、
できますが、

ご自身でしか決めることができないのです。


今回のお話は、
私が300回にお伝えした、
老後に向けたライフプラン作成の
エッセンスでもあります。


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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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老後の生活は、

現役中に決めておかないと

大変なことになるかも!?

「人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ(第300号)

 

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